連載
» 2010年08月13日 05時00分 公開

Tech TIPS:WindowsのリモートデスクトップでCtrl+Alt+Deleteを送信する

リモート・デスクトップを全画面モードで使用すると、あたかもローカル・コンピュータのようにリモート・コンピュータを操作できる。ただし[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーは、ローカルで処理されてしまう。リモートに送信するには、代わりに[Ctrl]+[Alt]+[End]キーを押す。

[小川誉久, 島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows 2000/Windows XP/Windows Vista/Windows 7/Windows Server 2003/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2



解説

 Windows OSの「リモート・デスクトップ」機能を使えば、1台のコンピュータに対して、コンソールからだけではなくリモートからもログオンして、あたかも直接操作しているような感覚で遠隔地にあるコンピュータのリソースを利用できる。リモート・デスクトップのサーバ機能はWindows Serverに標準で装備されているほか、Windows XP ProfessionalやWindows 7 Professional/Ultimate/Enterpriseなどクライアント向けWindows OSの一部エディションでも利用できる。またクライアント機能はWindows XP以降のWindows OSなら標準で装備されている(Windows 2000には無償でインストール可能)。リモート・デスクトップの詳細については「Windows XPの正体:リモート デスクトップで遠隔操作する」を参照していただきたい。

 リモート・デスクトップのクライアント・ソフトウェア(リモート・デスクトップ接続クライアント、通称RDC)をフルスクリーン・モードで使うと、ほとんどローカル・コンピュータを使っているような感覚で、リモート・コンピュータのデスクトップを画面に表示し、マウスやキーボードを操作できる。クリップボード関連の[Ctrl]+[C]キー(コピー)や[Ctrl]+[V]キー(貼り付け)はいうに及ばず、アクティブ・ウィンドウを切り替えるための[Alt]+Tabキーなども使うことが可能だ。

●ローカル・コンピュータで処理されてしまう[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キー

 ただし、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーはローカル・コンピュータ側で処理されてしまう。すなわち、リモート・デスクトップがフルスクリーン・モードであっても、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押すとローカル・コンピュータのセキュリティ・ダイアログが表示される。

■[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押す直前

[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押す直前

■[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押した直後

[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押した直後 [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押してもリモート・コンピュータのセキュリティ・ダイアログが表示されない
これはリモート・デスクトップでWindows 7からリモートのWindows Server 2003に接続して使っていたときに、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押したところ。上は押す前、下は押した後の画面である。分かりやすくするために、リモート・デスクトップの画面はあえてフルスクリーンではなくウィンドウ表示にしているが、どちらの表示でも[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押した結果は変わらない。
  (1)接続先のリモート・コンピュータの画面。フルスクリーン表示なら、ほとんどのショートカット・キーがそのまま利用できる。
  (2)[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押すと、期待していたリモート・コンピュータではなく、ローカル・コンピュータ(Windows 7)の画面が表示されてしまった。このキー・コンビネーションがリモート・コンピュータには送信されず、ローカル・コンピュータ側で処理されていることを示している。

操作方法

●[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの代わりに[Ctrl]+[Alt]+[End]キーを押す

 例えば、何らかの理由でリモート・デスクトップが正しく機能しなくなったとき、いったんリモート・コンピュータをログオフまたは再起動するために、可能なら[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーをリモート・コンピュータ側に送りたいことがあるだろう(ハードウェア・リセットでも解消できるかもしれないが、コンピュータは遠隔地にあるので簡単にはできないはずだ)。

 このときには、

[Ctrl]+[Alt]+[End]

キーを入力すれば、リモート・コンピュータに[Ctrl]+[Alt]+[Delete]が送信される。これにより、リモート・コンピュータをリモートから再起動させたりすることが可能になる。なお、このキー・コンビネーションはフルスクリーンだけではなくウィンドウ表示のときでも有効に働く。

リモート・コンピュータ側で表示されたセキュリティ・ダイアログ リモート・コンピュータ側で表示されたセキュリティ・ダイアログ
これはWindows 7のRDCからリモートのWindows Server 2003へ接続した状態で、クライアント側で[Ctrl]+[Alt]+[End]キーを入力したところ。
  (1)接続先のリモート・コンピュータの画面。
  (2)[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーがリモート・コンピュータ側に送信されたことで、表示されたセキュリティ・ダイアログ。これにより、リモート・コンピュータを再起動させたりすることが可能になる。[Ctrl]+[Alt]+[End]キーは、リモート・デスクトップの画面がウィンドウ表示でもフルスクリーンでも使用できる。

●[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの代わりに[Windows セキュリティ]をクリックする

 リモート・コンピュータのセキュリティ・ダイアログを表示するのが目的であれば、リモート・コンピュータ側の[スタート]ボタンをクリックして表示されるメニューから、[Windows セキュリティ]をクリックしてもよい(このメニュー項目が表示されない場合は、[スタート]ボタンをクリックして表示されるメニューから[設定]−[Windows セキュリティ]とクリックする)。これにより、ローカル・コンピュータで[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押したときと同じセキュリティ・ダイアログが表示される。

GUIからリモート・コンピュータのセキュリティ・ダイアログを表示させる GUIからリモート・コンピュータのセキュリティ・ダイアログを表示させる
これはWindows 7のリモート・コンピュータの例。リモート・コンピュータがWindows 2000か、あるいはスタート・メニューがクラシック・スタイルの場合は、[スタート]ボタンを押して表示される[設定]メニューに[Windows セキュリティ]が表示される。
  (1)これをクリックすると、セキュリティ・ダイアログが表示される。なお、この[Windows セキュリティ]というメニュー項目はリモート・デスクトップ接続時にのみ表示される(ローカルでは表示されない)。

 [Ctrl]+[Alt]+[End]キーのほかにも、リモート・デスクトップ専用のショートカット・キーがいくつか割り当てられている。その詳細は、TIPS「リモート・デスクトップの便利なショートカット・キー」を参照していただきたい。

■更新履歴

【2010/08/13】Windows Server 2003以降のWindows OSに対する記述を追加しました。またGUIからリモート・コンピュータのセキュリティ・ダイアログを表示する方法を追記しました。

【2002/03/19】初版公開。


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