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» 2003年10月09日 00時00分 UPDATE

基礎から学ぶWindowsネットワーク:第13回 データグラム通信を実現するUDPプロトコル (4/4)

[デジタルアドバンテージ,著]
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 ここでは、いくつかのUDPパケットの例を見てみよう。

DNS問い合わせパケットの例

 DNSは、FQDN名からIPアドレスを求めたり、その逆を行ったりするためのサービスである。インターネットにおける、最もよく使われるUDPサービスだと思われる。プロトコル的には、DNSのqueryコマンド(問い合わせコマンド)を発行すると、DNSサーバがそれに対するanswer応答を返す、というふうにして動作している。それぞれ1つのUDPパケットが送信されるだけという、非常に単純なプロトコルである。

wi-screen01.gif UDPの例―DNS問い合わせパケットの例
DNSサーバとのやりとりはUDPパケットの送受信で行われる。1回の問い合わせにつき、UDPパケットが1往復するだけのシンプルなプロトコルである。
 (1)UDPプロトコル。
 (2)DNSプロトコル。
 (3)「送信元ポート」は2518番。このポート番号は、DNSの問い合わせごとに異なるので、同じマシンから同時に複数のDNS問い合わせが発生しても区別することができる。
 (4)「あて先ポート」番号は、DNSサービスの53番。
 (5)UDPパケット長。UDPヘッダ+DNS問い合わせパケットのサイズ。
 (6)UDPヘッダ部分。8bytesしかない。

NetBIOSブロードキャストの例

 NBT(NetBIOS over TCP/IP)のNETBIOS Name Serviceコマンド(UDPのポート137番)では、UDPのブロードキャスト通信を利用している。NetBIOSでは、通信相手を探すためにこのNETBIOS Name Serviceコマンドをブロードキャスト送信しているが、最終的にこれが、UDPのブロードキャスト通信としてネットワーク上に送信されている。ブロードキャストなので、送信先IPアドレスは「192.168.0.255(192.168.0.0/24におけるブロードキャスト・アドレス)」、送信先MACアドレスは「FF-FF-FF-FF-FF-FF(MACアドレスにおけるブロードキャスト・アドレス)」となっている。

wi-screen02.gif UDPの例―NetBIOSブロードキャストの例
NBT(NetBIOS over TCP/IP)のNETBIOS Name Serviceコマンドの例。指定されたNetBIOSサーバ名を検索するために、NetBIOS Name Serviceのqueryコマンドをブロードキャストでネットワーク上へ一斉に送信している。このブロードキャストを受信したマシンのうち、問合せ対象の名前に合致するNetBIOS名を持つマシンは、(ブロードキャストではなく)ユニキャストで応答を返す。こうやって、あるNetBIOS名を持つマシンを調査する。
 (1)UDPプロトコル。
 (2)DNSプロトコル。
 (3)あて先IPアドレスは192.168.0.255(192.168.0.0/24におけるブロードキャスト・アドレス)。
 (4)「送信元ポート」番号は137番(NetBIOS Name Service)。あて先ポート番号と同じものが使われている。
 (5)「あて先ポート」番号は137番(NetBIOS Name Service)。送信元ポート番号と同じ。
 (6)あて先MACアドレスはFF-FF-FF-FF-FF-FF(MACアドレスにおけるブロードキャスト・アドレス)。つまり同じイーサネット上のすべてのマシンをターゲットとしている。
 (7)UDPヘッダ部分。


 次回からはTCPプロトコルについて解説する。

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