MySQLの基礎を学ぼう [準備編]今から始める MySQL入門(4)(3/3 ページ)

» 2007年03月26日 00時00分 公開
[鶴長鎮一@IT]
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サンプル開発の下準備(2)

サンプルで使用するデータベースを作成

 それでは、データベースの作成から順番に行っていきましょう。

 sample_dbというデータベースを作成します。

$ mysqladmin -u root -p create sample_db

サンプルで使用するテーブルを作成

 続いて、テーブルを作成します。

$ mysql -u root -p sample_db

mysql> CREATE TABLE `count` (
    ->   `max_no` int(10) unsigned NOT NULL,
    ->   PRIMARY KEY  (`max_no`)
    -> ) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8;

mysql> CREATE TABLE `order_main` (
    ->   `order_no` int(10) unsigned NOT NULL,
    ->   `order_date` datetime NOT NULL,
    ->   `name` varchar(20) NOT NULL,
    ->   `address` varchar(100) NOT NULL,
    ->   PRIMARY KEY  (`order_no`)
    -> ) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8;

mysql> CREATE TABLE `order_item` (
    ->   `order_no` int(10) unsigned NOT NULL,
    ->   `order_date` datetime NOT NULL,
    ->   `item` varchar(20) NOT NULL,
    ->   `qty` int(2) unsigned NOT NULL,
    ->   UNIQUE KEY `uk1` (`order_no`,`item`)
    -> ) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8;

 countテーブル作成後、カウントデータの初期値を登録します。

mysql> INSERT INTO `count` VALUES (1000000000);

 また、ここまでの手順を一括して行うことも可能です。ここから、sample_db.sqlファイルをダウンロードして以下のように実行します。

$ mysql -u root -p sample_db < sample_db.sql

コラム1 phpMyAdmin

最近のRDBMSはGUIツールを備えており、テーブル作成などのデータベース管理が簡素化されています。MySQLも例外ではなく、さまざまなGUIツールが提供されています。その1つにPHPを使った「phpMyAdmin」というGUI管理ツールがあります。

図4 phpMySQLAdmin(図をクリックすると拡大します) 図4 phpMySQLAdmin(図をクリックすると拡大します)

phpMyAdminを使用するには、「The phpMyAdmin Project」からダウンロードして、Apacheのドキュメントルートに展開します。

# tar xvfz phpMyAdmin-2.9.2-all-languages-utf-8-only.tar.gz
#  mv phpMyAdmin-2.9.2-all-languages-utf-8-only /var/www/html/phpMyAdmin ←Apacheをソースからインストールした場合、ドキュメントルートは/usr/local/apache2/htdocs/
# cd /var/www/html/phpMyAdmin
# vi config.inc.php ←新規作成
<?php
$i=0;
$i++;
$cfg['Servers'][$i]['user']          = 'root';←MySQLユーザー名
$cfg['Servers'][$i]['password']      = 'パスワード';
?>

インストール完了後、ブラウザで「http://サーバ/phpMyAdmin/」にアクセスして、動作を確認します。

なお、phpMyAdminを利用すると簡単にMySQLサーバを操作できるので、付属の「Documentation.txt」を参考に接続制限を設けることをお勧めします。

サンプルで使用するユーザーを作成

 最後に、サンプルで使用するユーザーを作成します。

mysql> GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE ON sample_db.* TO 'php'@'localhost'
IDENTIFIED BY 'password';

 以上でMySQLによるサンプル開発の下準備は完了です。


 今回は、MySQLの基礎とサンプル開発のための下準備について解説しました。

 次回は、連載第3回のPHPサンプルで行ったファイル操作をMySQLに置き換えて実装します。サンプルを通じて、単純なファイル操作とは一味違うMySQLでのデータ管理について解説します。(次回に続く)


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