ORACLE MASTER Silver DBA 重要ポイント解説ORACLE MASTER Silver DBA 重要ポイント解説

2006年11月にスタートした「ORACLE MASTER Silver DBA講座」。これまでの連載を振り返って重要部分を復習し、問題で理解度をチェックしよう。

» 2007年04月16日 00時00分 公開
[有限会社 G.F.インフィニティ (Project - ∞)]

 2006年11月から好評連載中の「ORACLE MASTER Silver DBA講座」。ORACLE MASTER資格の中級に位置付けられる「ORACLE MASTER Silver Oracle Database 10g」取得に必要な試験「Silver DBA10g」を解説しています。

 全22回の連載予定のうち11回が終了したところで、これまでに学んだ範囲から特に重要な個所を「重要ポイント解説」としてまとめました。各ポイントを確認し、例題で理解度をチェックしてください。分からないところ、不安なところは連載各回のページを参考に復習してみてくださいね。

Oracle Database 10gソフトウェアのインストール

ひと言ポイント

 Oracleソフトウェアのインストールに関しては、Oracle Universal Installerの各画面の遷移をよく見ておきましょう。できれば、UNIX(Linux)環境でのインストールも実際に行っておくと安心ですね。

問題

環境変数に関する説明として正しいものを2つ選択しなさい。

a.NLS_LANGには、キャラクタセットを指定する
b.ORACLE_BASEには、OFA用のOracleディレクトリ構造のベースとなるディレクトリを指定する
c.ORACLE_SIDには、Oracleインスタンス名を指定する
d.ORACLE_HOMEには、Oracleソフトウェアのインストール時に指定したホーム名を指定する

ヒント:Oracleを適切にインストールするには

Oracle Databaseの作成

ひと言ポイント

 Oracleソフトウェアのインストール同様、DBCA(Database Configuration Assistant)の画面の遷移をよく見ておきましょう。

 テンプレートを使用してデータベースを作成するため、各テンプレート(汎用、トランザクション処理、データウェアハウス、カスタムデータベース)の違いは重要です。

 データファイルを含むテンプレートを使用した場合、

  • ブロックサイズを変更できない
  • 表領域とデータファイルの修正はできない

などは間違えやすいところといえます。

問題

定期的にバックアップが取得されるようにデータベースを構成するに当たり、ユーザーによる介入が行われないように構成したいと考えています。適切な方法を選択しなさい。

a.フラッシュリカバリ領域を構成する
b.データベース作成時に、Enterprise Managerによるバックアップを有効化する
c.リカバリカタログを作成する
d.データベース作成後に、自動バックアップ有効化スクリプトを実行する

ヒント:便利なツールでOracleデータベース作成

データベースの制御:データベースインターフェイス

ひと言ポイント

 リスナーを構成するための各種ポイントを正しく理解しておくことが重要です。基本的なリスナー構成(デフォルトの名前がLISTENER、デフォルトのポートが1521)だけでなく、lsnrctlコマンドラインユーティリティの使用方法なども対象となります。また、リスナーの基本動作も見直しておきましょう。

問題

リスナーを停止したときの動作として正しいものを選択しなさい。

a.Oracleデータベースも停止する
b.リモートクライアントからの接続が行えなくなる
c.既存のセッションが切断するまで待機する
d.既存のセッションが強制終了される

ヒント:Oracleデータベースの制御ツールを使い倒す

記憶域の構造

ひと言ポイント

 表領域の作成や、サイズ変更(データファイルの追加、データファイルのリサイズ)などはもちろん、各種メンテナンス操作を行ったときの状態もひととおり理解しておくことが重要です。

問題

表領域を即時モードでオフラインにした場合の状態に関して正しいものを選択しなさい。

a.データベースを再起動したときにオンラインに戻される
b.オンラインに戻す前にメディアリカバリが必要
c.チェックポイントが実行されてオフラインにされている
d.既存セッションがアクセスしていた場合はオフラインにできない

ヒント:Oracleデータベースの記憶域はどうなっている?

ユーザーの管理:権限とロール

ひと言ポイント

 ユーザーのためのシステム権限、オブジェクト権限の動作は複雑で分かりにくいですが、正しい理解が重要です。WITH ADMIN OPTIONやWITH GRANT OPTIONによる付与時の動作や、REVOKEによる権限取り消しを行ったときのカスケード処理についても理解しておきましょう。ひと言でいえば、システム権限のREVOKEでは指定した対象からのみ取り消され、オブジェクト権限のREVOKEではWITH GRANT OPTIONによる付与の連鎖も取り消されるということです。

問題

ロールを使用するメリットについての説明として誤っているものを選択しなさい。

a.ロールは有効/無効の切り替えが可能
b.権限管理を容易にする
c.権限を動的に管理できる
d.セッション当たりのアイドル時間やディスクI/Oなどのリソースに制限をかけられる

ヒント:権限とロールで効果的なユーザー管理を

スキーマオブジェクトの管理

ひと言ポイント

 基本的なオブジェクトの基本的な作成方法はもちろんのこと、各種メンテナンス操作についても理解しておきましょう。順序(SEQUENCE)であればSTART WITH句による開始番号はALTERできない、表を削除してもビューは削除されない、といった動作に関しても理解しておくことが重要です。

問題

ビューについての説明として誤っているものを選択しなさい。

a.表のデータを集計して表示することができる
b.ビューは作成時に指定された表領域に格納される
c.1つ以上の表またはビューからデータをカスタマイズして表示する
d.ビューに対してSELECTだけでなくDMLを行うことができる

ヒント:Oracleデータベースのオブジェクトを管理する

データの管理:Data PumpとSQL*Loader

ひと言ポイント

 Data Pumpの詳細なアーキテクチャや使用方法はORACLE MASTER Goldの範囲ですが、必要な権限などは理解しておきましょう。再マップ(REMAP_SCHEMA、REMAP_TABLESPACE)などの動作も対象となります。

問題

SCOTTユーザーがData Pumpユーティリティを使用してHRユーザーのEMP表をエクスポートしようとしたところ、エラーが発生しました。原因として考えられるものを選択しなさい。

a.SCOTTユーザーはSELECT_ANY_TABLE権限がなかった
b.Data Pumpユーティリティを使用できるユーザーはSYSとSYSTEMのみ
c.SCOTTユーザーはDBAロールがなかった
d.SCOTTユーザーはEXP_FULL_DATABASEロールがなかった

ヒント:Data PumpとSQL*Loaderによるデータのロード

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