連載
» 2007年09月06日 00時00分 公開

CoolなEclipseプラグイン(20):ERダイアグラムを編集するAmaterasERDでDB設計 (1/2)

[岡本隆史,NTTデータ 基盤システム事業本部]

世界が認めたオープンソース“Projcet Amateras”

 Project Amaterasは、Eclipseプラグインを中心とした、オープンソースの開発プロジェクトです。

 Project Amaterasでは、現在、下記のプロダクトが提供されています。

プロダクト名 説明
EclipseHTMLEditor HTML/JSP/XMLファイルなどの編集
AmaterasUML UMLダイアグラムの作成
AmaterasERD ER図(entity-relationship diagram)の作成
StrutsIDE Struts開発サポート
FacesIDE JSF開発サポート
StepCounter ステップカウンター
表1 Project Amaterasのプロダクト

図1 Project Amaterasのサイト 図1 Project Amaterasのサイト

 sourceforgeのダウンロード数は、2007年8月31日の時点で1日のダウンロード数が2743で、sourceforge.jpのダウンロードランキングは4位です。海外のEclipseのプラグインの紹介サイト「eclipse plugins」でもEclipseHTMLEditorが2位、AmatresUMLが4位、StrutsIDEが29位と上位のアクセス数を占めており(図2)、同サイトのユーザーレビューでも高い評価を獲得しています。EasyEclipseなどの海外のプロダクトでも採用されています。

図2 eclipse pluginsによるプラグインのアクセスランキング 図2 eclipse pluginsによるプラグインのアクセスランキング

 本連載「CoolなEclipseプラグイン」でもProject AmaterasのEclipseHTMLEditor、StrutsIDE、FacesIDE、AmaterasUMLなどを取り上げてきましたが、本稿では、ERダイアグラムを作成するAmaterasERDを解説します。

編集部注:ERダイアグラムそのものについて詳しく知りたい読者は、 Database Expertの記事「30分間データモデリング 〜ER図を描こう!〜」をご参照ください。

AmaterasERDの特徴

 AmaterasERDは、ベースとしてAmaterasUMLのコンポーネントを利用しており、AmaterasUMLの姉妹品といえます。AmatarasUMLについては、本連載第14回「軽量なUMLプラグインAmaterasUML」をご覧ください。AmaterasERDは次のような特徴を持ちます。

物理設計と論理設計をサポート

 多くのフリーERダイアグラム作成ツールは物理設計しかサポートしていませんが、AmaterasERDは論理設計も行うことができます。

 また、論理設計と物理設計がシームレスに行えるようになっているため、論理設計モードで上流工程のモデリングを行えば、下流工程の物理設計をスムーズに行うことができます。

DDLファイルの生成

 さらに、物理設計により作成したテーブルからDDL(Data Definition Language、データ定義言語)ファイルを生成できます。

オープンソースのデータベースをサポート

 MySQLApache DerbyHSQLDBといったオープンソースのデータベースをサポートしています。物理設計時のカラムの型や生成されるDDLがデータベースに応じて変わるようになっています。現在は3種類のデータベースしかサポートしていませんが、今後も対応データベースは追加される予定とのことです。

 内部的には、データベース依存部分は、アダプターとして追加可能なアーキテクチャになっていますので、必要であれば、利用者がOraclePostgreSQLなどのデータベースサポート機能を追加することもできます。

インストールするには?

 sourceforge.jpのダウンロードサイトからAmaterasERDをダウンロードします。ダウンロードしたjarファイルをインストールしてあるeclipseディレクトリ内のpluginsディレクトリにコピーすればインストールは完了です。

試しに、ERダイアグラムを作成してみよう

 まず、ダイアグラムの作成をしてみましょう。今回、次のようなテーブルの設計を行います。

テーブル名 概要
CUSTOMER 顧客情報
PURCHASEOERDER 注文情報
ORDERDETAIL 注文明細
ITEM 商品情報
表2 今回作成するテーブルの概要

 [パッケージ・エクスプローラ]を右クリックして、[新規]→[その他]を選択し、AmaterasERDの下のERダイアグラムを選択します。

図3 ERダイアグラムの作成ウィザード 図3 ERダイアグラムの作成ウィザード

 次に、ダイアグラムを作成するフォルダとファイル名を入力し、[SQL方言](データベースのタイプ)を選択し、[終了]を押します(図4)。ここでは、[derby]を選択します。

図4 ファイル名とSQL方言の入力 図4 ファイル名とSQL方言の入力

 すると、ダイアログエディタが表示されます。左にダイアグラムを編集するためのアイコンが表示されます。アイコンは下記のような意味を持ちます。

項目 説明
選択 テーブルや参照を選択
囲み枠 複数のテーブルを枠で囲って選択
テーブル 新しいテーブルを作成
参照 外部キーによる参照を設定
表3 ダイアグラムを編集するためのアイコンの意味

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