連載
» 2007年09月06日 00時00分 UPDATE

SharePoint Server 2007によるポータルサイト構築:第2回 SharePoint 2007のサイトの概念を理解する (2/5)

[黒石高広,株式会社アークウェイ]

SharePointの基本概念

 まずは、SharePointのポータル・サイトを構成する基本概念について解説する。

wi-fig01.gif SharePointのポータル・サイトの構成

 一般のWebサイトは、HTMLのWebページ(ASP.NETなどの動的ページを含む)や仮想ディレクトリ、画像などのリソースで構成される。だが、第1回でも解説したように、SharePointではすべてのコンテンツをデータベース内に格納するアーキテクチャを採用しているため、これらすべての論理要素はデータベースの中に階層構造のデータとして格納されることになる。

 SharePointの管理者ならびに開発者は、これらの構造を理解しておかないと現在画面上で行っている設定によって、どのようにポータル・サイトが構成されるか分からなくなってしまう。よって、これらの構成は必ず頭の中にたたき込んでおくこと。そこで各要素がどのような役割を果たすか簡単に説明する。

■Webアプリケーション
 Webアプリケーションは、ポータル・サイトを構成する一番大きな要素になる。サイト利用者からは、直接見ることができないインフラストラクチャの部分である。このSharePointのWebアプリケーションは、Internet Information Services(IIS)のWebアプリケーションと同じであり、1つのアプリケーション・プールによって、複数のWebアプリケーションをホストすることができる。また、このSharePointのWebアプリケーションを作成するには、IIS管理コンソールを利用する必要はなく、すべてSharePoint管理者サイトから作成可能だ*1

*1 ポータル・サイトでネットワーク負荷分散を使用する場合は、このWebアプリケーションを作成する画面上の設定で、[負荷分散されるURL]の項目にネットワーク負荷分散の仮想サーバ名を指定する必要がある。これはSharePoint管理者サイトの制限で、一度作成したWebアプリケーションは、管理者サイトのユーザー・インターフェイス上から設定を変更できないためだ。ネットワーク負荷分散の設定より前にWebアプリケーションを作成してしまうと、その設定が変更できずに一度Webアプリケーションを削除せざるを得なくなってしまう。これは、多くの人がつまずく点なので注意した方がよい。


■サイト・コレクション
 サイト・コレクションとは、SharePointのサイトの集合(1つのトップレベル・サイトとその子どものサブサイトの階層構造)を表す概念である。1つのWebアプリケーションに対して複数のサイト・コレクションを配置することができる。Webアプリケーションを作成しただけでは、サイト利用者がポータル・サイトへアクセスすることはできない。必ず1つはサイト・コレクションを作成し、1つのWebアプリケーションに配置する必要がある。また、サイト・コレクションを作成する際、トップレベル・サイトのサイト・テンプレートを指定し、どのような種類のサイトを作成するか指定することができる。このサイト・テンプレートについては、次項の「SharePointのサイトとは」の中で詳しく解説する。

■サイト
 サイトは、WebページやWebパーツ・ページ、後述のドキュメント・ライブラリやリストなどの集合であり、さらに子どものサイトを持つことができる。サイトの詳細は次項の「SharePointのサイトとは」で詳しく解説する。

■ワークスペース
 サイトの一種で、WordやExcelなどOffice製品から直接作成することができる特別なサイトである。ワークスペースについては「SharePointのワークスペースとは」の中で詳しく解説する。

■ドキュメント・ライブラリ
 サイト内でファイルを管理するための機能である。ドキュメント・ライブラリはファイルと属性の組み合わせの集合で構成される。ドキュメント・ライブラリについては、次回の記事で詳しく解説する。

■リスト
 ドキュメント・ライブラリと似ているが、予定表やタスクなどのデータ管理を行うための機能である。このリストについても、次回の記事で詳しく解説する。

■Webパーツ
 Webパーツ・ページに張り付けることができるユーザー・インターフェイス・コンポーネント。現在はやりのガジェット(Windows Live GadgetやGoogle Gadget)のSharePoint版と思ってもらってよい。標準で提供されるWebパーツ以外にもカスタムのWebパーツを追加し、利用することもできる。

 SharePointでは、これらの要素を組み合わせて、ポータル・サイトを構築する。今回はサイトとワークスペースについて詳しく見ていこう。

Copyright© 1999-2017 Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

Focus

- PR -

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。