連載
» 2007年09月13日 00時00分 UPDATE

パッチ管理ツール「WSUS 3.0」の導入:これから始めるWSUS 3.0入門(後編) (4/4)

[山近慶一(Microsoft MVP - Windows Server System - Microsoft Update Services),創報]
前のページへ 1|2|3|4       

 Windows Server 2003上のWSUS 2.0は、直接WSUS 3.0にアップグレードできる。Windows 2000 Server上のWSUS 2.0の場合、OSがWSUS 3.0のシステム要件を満たさないためアップグレードできない。また旧バージョンのSoftware Update Services(SUS)については直接アップグレードできないので、いったんSUSからWSUS 2.0に移行したうえでSUSをアンインストールし、WSUS 2.0をWSUS 3.0にアップグレードするという手順が必要だ。ちなみに、WSUS 3.0をWSUS 2.0に対するダウンストリーム・サーバやレプリカ・サーバに設定することはできないので注意しよう。そのほかの注意点については、以下のWSUS 3.0のリリース・ノートを参照していただきたい。

 以下では、Windows Server 2003にインストールされたWSUS 2.0+WMSDEを、WSUS 3.0+Windows内部データベースへアップグレードするという想定で、その手順を説明しよう。

  1. WSUSサーバに管理者としてログオンして、システム全体のバックアップを作成した後で、WSUS 3.0の実行に必要なコンポーネント(.NET Framework 2.0とMMC 3.0、Report Viewer 2005)をインストールする。必要コンポーネントの詳細は前編の「2.WSUS 3.0の必要システム」を参照していただきたい。
  2. WSUS 3.0のセットアップ・プログラム「WSUS3Setupx86.exe」を実行して、[Windows Server Update Services 3.0 セットアップ ウィザード]を開始する。このとき、[インストール モードの選択]画面は表示されない(以下の画面)。WSUS 3.0の基本的なサーバ・インストールの流れは、前編の「3.WSUSサーバのインストール」を参照していただきたい。
wi-scr40.gif アップグレード時は[インストール モードの選択]画面は表示されない
これはアップグレード時のセットアップ・ウィザードの途中で表示される画面。アップグレード可能なWSUS 2.0を自動的に検出してアップグレードが選択されるため、完全なインストールと管理コンソールのみのインストールのどちらかを選択する[インストール モードの選択]画面はスキップされる。[次へ]ボタンをクリックすると、新規セットアップではなくアップグレードが実行される。

 3. WSUS 2.0で使用していたデータベースに接続テストを実行する。データベース・エンジンとしてWMSDEを利用していた場合は、そのままWindows内部データベースにアップグレードできる(以下の画面)。

wi-scr41.gif WMSDEはWindows内部データベースにアップグレードする必要がある
これもアップグレード時のセットアップ・ウィザードで表示される画面。WSUS 2.0のデータベース・エンジンにWMSDEを利用していた場合は、自動的にWSUS 3.0のWindows内部データベースにアップグレードされる。[次へ]ボタンをクリックすると、WMSDEはWindows内部データベースに情報を引き継いだ後でアンインストールされるので、システム全体のバックアップを作成しておくべきだ。

 4. WSUS 2.0とWMSDEを自動的にアンインストールして、WSUS 3.0とWindows内部データベースがインストールされる。

 5. [完了]ボタンをクリックしてインストールを終了し、続いて[Windows Server Update Services 設定ウィザード]でオプションを設定する。ユーザー認証を必要とするプロキシ・サーバを利用する場合は、ユーザー名とパスワードを必ず再入力しよう。[Windows Server Update Services 設定ウィザード]の設定方法については、前編の「4.WSUSサーバの初期オプションの設定」を参照していただきたい。

 WSUS 3.0はパッチ形式でも提供されているので、Microsoft Updateや自動更新でアップグレードすることも可能だ。ただし、アップグレード中にユーザーの入力やオプションの設定が必要なので、スケジュール設定による無人インストールはできない。WSUS 3.0のパッチの詳細は、サポート技術情報のThe Windows Server Update Services 3.0 installation package is availableを参照していただきたい。


 本稿では、前後編にわたってWSUS 3.0のインストール手順や基本的な操作方法などを説明した。これからWSUSを導入・展開していくための足掛かりとして本稿が役立てば幸いである。

「これから始めるWSUS 3.0入門」のインデックス

これから始めるWSUS 3.0入門

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright© 1999-2017 Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。