連載
» 2007年12月03日 00時00分 UPDATE

小山博史のJavaを楽しむ(9):Google Android用携帯アプリ作成のための基礎知識 (1/5)

教育界、技術者コミュニティでJava言語の教育と啓蒙に長年携わってきた筆者が、独自の視点からJavaの面白さを掘り下げていく。(編集部)

[小山博史,ガリレオ]
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Smart&Social」フォーラム
スマートでソーシャルなアプリ開発のための総合技術情報フォーラム
本稿は2007年に執筆されたものです。Androidアプリ開発の最新情報はこちらへ、どうぞ

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Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門New!
本連載で、SDKとEclipseを使ってAndroidの携帯端末で動くJavaアプリを作成し、Android Market配布を目指しましょう
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“Android”って何? 人造人間のこと?

 Androidは、Googleが発表した携帯電話のプラットフォームです。発表と同時にいろいろな媒体で紹介されましたから、ご存じの方も多いことでしょう。まだ、ご存じでない方は、ニュース記事「グーグルが「アンドロイド」SDK公開——動画デモも〜エミュレータも提供〜」が参考になるでしょう。

図1 AndroidのエミュレータでWebブラウズした例(画像をクリックすると拡大します) 図1 AndroidのエミュレータでWebブラウズした例(画像をクリックすると拡大します)

 Linux 2.6カーネルをベースとしていて、アプリケーションの開発にはJavaを使うことができます。早速、SDK(ソフトウェア開発キット)をダウンロードして試用してみました。

携帯電話アプリ向けのJava MEとの互換性がない

 ところで、携帯電話などで動作するアプリケーション向けのJava Platformといえば、SunのJava ME(Java Platform, Micro Edition)があるわけですが、Androidで動作するJavaアプリケーションは、現時点ではJava MEとの互換性が保証されていません。この点には注意が必要です。

テスト環境(Androidのエミュレータ)を実行できるOS

 SDKでサポートされているOSは次のとおりです。Mac OSXについては、Intel版のMac OSXにしか対応していないとのことで、残念です。Linuxは、Ubuntu Dapper Drakeで動作確認されています。

  • Windows XPまたは、Vista
  • Mac OS X 10.4.8以降
  • Linux

Androidがサポートされる開発環境

 サポートされている開発環境は次のとおりです。開発にはSunのJDKが必要で、gcjでは動作しません。Eclipseがなくても、Apache Antがあれば開発はできるようです。

  • Eclipse IDE
    • Eclipse 3.2、3.3
    • Eclipse JDT Plugin
    • JDK 5または、JDK 6
    • Eclipse用のAndroid Development Toolsプラグイン(オプション)
  • ほかの開発環境
    • JDK 5または、JDK 6
    • Apache Ant 1.6.5

今回はJDK 6とEclipse 3.3を使用

 今回はJDK 6とEclipse 3.3をあらかじめインストールしてあるWindows XP環境を使ってAndroidの開発環境を構築してみました。Eclipseには、日本語パッケージの適用はしていません。

編集部注:Eclipse 3.3のインストール方法について詳しく知りたい読者は、「徹底解剖!! Eclipse3.3 Europaの“新世界”」をご参照ください。

Androidアプリの開発環境を整える

Android SDKのダウンロード・インストール

 まずはSDKのダウンロードからです。Androidのサイトを開いて、右側の「Getting Started」にある 「Download the SDK」をクリックしてダウンロードページを表示します。このページから、自分が使用しているプラットフォームに合わせてファイルをダウンロードしましょう。

 今回は、Windowsプラットフォーム用の「android_sdk_windows_m3-rc22a.zip」をダウンロードしました。

図2 Androidのサイト 図2 Androidのサイト

 インストールは単純で、このファイルを展開するだけです。ここでは、展開してできたフォルダを「C:\application\android_sdk」という名前にリネームしました。

Android SDKの中身は?

 SDK内のdocsフォルダには、ドキュメント、samplesフォルダにはサンプルプログラム、toolsフォルダには開発用ツールがあります(後述)。android.jarはアプリを作成するのに必要なJARファイルです。

図3 ダウンロードしたSDKの中身 図3 ダウンロードしたSDKの中身

Androidアプリ開発用のEclipseプラグインもインストール

 このままでも開発はできるのですが、Eclipseをインストールしている場合は、プラグインをインストールして開発するのが手っ取り早いです。このプラグインは、ADT(Android Development Tools)といわれるものです。

 インストール方法は簡単で、下記のURLをEclipseのリモート更新サイトに登録して、ダウンロード、インストールをするだけです。Eclipse 3.2、3.3に対応しています。

  • https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/

 Eclipse 3.3では、次のように[Help]メニューからメニューをたどって[Find and Install]を指定すると表示されるダイアログでURLをリモート更新サイトへ登録できます。

図4 [Find and Install]を選択 図4 [Find and Install]を選択

 インストール後に、SDKのツールがある場所を指定する必要があります。次のように設定画面を開いて、Androidの[SDK Location]へSDKをインストールしたディレクトリを指定します。

図5 [SDK Location]へSDKをインストールしたディレクトリを指定 図5 [SDK Location]へSDKをインストールしたディレクトリを指定

 特に難しいこともありません。JavaとEclipseをインストールしてあればすぐに開発環境を用意することができてしまいます。

 それでは、次ページではアプリケーションをPC上で動かすエミュレータの使い方を解説します。

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