連載
» 2008年05月22日 00時00分 公開

実践でも役立つLPICドリル(2):RPMによるパッケージ管理を理解する (2/3)

[大竹龍史,ナレッジデザイン]

演習問題

 ポイントを押さえたら、演習問題に挑戦してみましょう。問題ごとに、LPIC試験での重要度を記載しています。試験を受ける際の参考にしてください。

問題1

 RPMパッケージ管理の基本的な機能について、該当するコマンド/オプションを選んでください。
[試験対策の重要度:(level1)*** (level2)-]

検索 インストールされているすべてのパッケージの表示 (設問1)
パッケージに含まれているファイルのリスト表示 (設問2)
ファイルを含むパッケージの表示 (設問3)
パッケージ情報の表示 (設問4)
パッケージファイル名の指定 (設問5)
インストール パッケージのインストール (設問6)
依存関係を無視してインストール (設問7)
インストール済みのパッケージに上書きする (設問8)
アップグレード 現在のバージョンを更新するか、まだインストールされていない場合は新たにインストール (設問9)
以前のバージョンが、インストールされている場合にのみパッケージを更新 (設問10)
アンインストール パッケージのアンインストール (設問11)
検査 インストールされているパッケージの検査 (設問12)


a.rpm -e パッケージ名 b.rpm -V パッケージ名 c.rpm -U パッケージファイル名
d.rpm -F パッケージファイル名 e.rpm -qf ファイル名 f.rpm -qa
g.rpm -ql パッケージ名 h.rpm -qp パッケージファイル名 i.rpm -qi パッケージ名
j.rpm -i --nodeps パッケージファイル名 k.rpm -i パッケージファイル名 l.rpm -i --force パッケージファイル名


(設問1)f (設問2)g (設問3) e
(設問4)  i (設問5)  h (設問6) k
(設問7)  j (設問8)  l (設問9) c
(設問10)  d (設問11)  a  (設問12) b


 RPMの主要な機能である、検索、インストール、アップグレード、アンインストール、検査はそれぞれ次のオプションで行います。

検索(qyuery): -q インストール(install): -i アップグレード(upgrade/freshen): -U、-F
アンインストール(uninstall/eliminate): -e 検査(verify): -V

 それぞれの機能について、複数のオプションを同時に指定できます。

(例)パッケージ情報(information:i)と、パッケージに含まれるファイルの一覧表示(list:l)
 rpm -qil パッケージ名


問題2

 すでにインストールされているbashコマンドとそのパッケージについて調べる方法についての問題です。
[試験対策の重要度:(level1)*** (level2)-]

(設問1)bashコマンドを含むパッケージについての情報とパッケージに含まれているすべてのファイルを表示したい。どれが正しい手順ですか?(2つ選択)

a.rpm -qilf `which bash`
b.rpm -qf `which bash` | xargs rpm -qil
c.rpm -qiv bash
d.rpm -ql bash

(設問2)設問1の手順によりbashコマンドはbashパッケージに含まれていることが分かりました。このbashパッケージに含まれているbashの設定ファイルをすべて表示する手順はどれですか?(1つ選択)

a.rpm -q --configfiles bash
b.rpm -q --docfiles bash
c.rpm -l --configfiles bash

(設問3)bashパッケージの更新内容や更新頻度を調べるための正しい手順どれですか?(1つ選択)

a.rpm -v --update bash
b.rpm -v --changelog bash
c.rpm -q --update bash
d.rpm -q --changelog bash

(設問4)テンポラリファイルを作成するmktempコマンドを含むmktempパッケージを削除しようとしたところ、次のメッセージが表示されて削除ができませんでした。

# rpm -e mktemp
mktemp は (インストール済み)bash-3.2-18.fc8.i386 に必要とされています

 この理由と対処方法で正しい説明はどれですか?(2つ選択)

a.mktempパッケージはbashパッケージがないと動作しない

b.bashパッケージはmktempパッケージを利用しているので、もし削除するとbashの機能に不具合が起きる可能性がある

c.もし削除した後、別のmktempパッケージをインストールする、あるいはtarファイルからmktempをインストールするなど、削除してもよい状況であれば--nodepsオプションを追加して実行すれば削除できる

d.mktempパッケージを削除しても、再度bashパッケージをインストールし直せば問題ない


(設問1) a、b
(設問2) a
(設問3) d
(設問4) b、c


(設問1)iオプションとlオプションの指定が必要です。対象は、パッケージ名を指定するか、-fでファイルのパス名を指定します。

(設問2)検索オプション-qに、--configfilesを追加指定します。--configfilesの代わりに-cオプションでも可能です。

(設問3)検索オプション-qに--changelogを追加指定します。

(設問4))rpmがパッケージ間の依存関係をチェックした結果として、すでにインストールされているbashパッケージがmktempパッケージを必要としていることを表したメッセージです。このような場合、デフォルトではmktempパッケージを削除できませんが、依存関係を無視する--nodepsオプションを追加して実行すれば削除できます。

 パッケージが必要としているファイルは--requiresオプションで表示できます。

(例)bashパッケージが必要としているファイルを表示
 rpm -q --requires bash


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