連載
» 2008年06月30日 00時00分 公開

.NETを知らない人でも分かるSilverlight入門(5):Windows Live APIをSilverlightでマッシュアップ! (1/3)

[松原晋啓,ITmedia]

編集部注:Silverlightそのものについて詳しく知りたい読者は、本稿と併せて特集「Silverlightは次世代のJavaScriptフレームワーク?」もご参照ください。

Windows Live API/プラットフォームとの連携

 連載第4回の「シンプルで機能的なSilverlightのアニメーションとは?」までは、Silverlight 1.0の機能に関する解説を続けてきました。今回からは少しの間、Silverlightとなじみのある技術との組み合わせについて解説していきます。

 今回は、つい先日APIの日本語技術情報が公開されて話題になった(参考「Windows Live APIの日本語技術情報を公開、マイクロソフト」)新世代WebサービスプラットフォームであるWindows LiveのWeb API/プラットフォームとのマッシュアップについて見ていきましょう。

編集部注:Web APIマッシュアップについて詳しく知りたい読者は、記事「いまさら聞けない「マッシュアップ」超入門」をご参照ください。

生きているWindows? 「Windows Live」とは?

 「Windows Live」とは、マイクロソフトが提供するWebサービスプラットフォームです。従来のWindowsがオフラインにおけるOSだとすると、Windows Liveはオンライン(Web)におけるOSと位置付けることができます。Windows Liveの中には多くのサービスが含まれており、サービスとして単体でも使用できます。

Windows Liveサービス一覧 Windows Liveサービス一覧

 さらに、Web APIを使用してアプリケーションの中に組み込むことも可能です(参考「Windows Liveデベロッパーセンター」)。

 マイクロソフトはいままでWebポータルのオンラインサービスとして「MSN」を提供してきました。Windows Liveサービスは、それらを含む統合的なWebプラットフォームとして新しく登場したサービスです。現在も順次新しいサービスをリリースしていて、MSNとの統合も進んでいます。

 Windows Liveの各サービスの使用方法についてはそれぞれのサイトを見てもらうとして、ここではSilverlightとの組み合わせを解説しますが、WebサービスとしてAPIが公開されているものに限定し、執筆時点(2008年6月)のサービスを対象としますので、あらかじめご了承ください。

Windows LiveのWeb APIには、どんなものがあるの?

 さて、Silverlightと連携して使用するためには、APIが公開されていることが条件になりますが、それらのサービスは5分野12種類に分けられます。

インフラストラクチャ

  • Silverlight Streaming by Windows Live
    Silverlightを使用したリッチメディアの配信などを簡単に行えるようにするために最適化された10Gbytesのホスティングスペースと最大1.4Mbpsでのストリーミング配信を提供するWebサービス。「Expression Studio」との連携も可能

 このWeb API/サービスの内容を見ていて、あることに気付いたかと思います。そう、すでに本連載でWindows Liveプラットフォームと連携した例を、連載の第2回の「SilverlightならWeb上で高精細な動画再生も簡単?」で紹介したことがあります。それは、以下の「Silverlight Streamingを使った動画を再生するSilverlightアプリケーション」です。

Silverlight Streamingを使った動画を再生するSilverlightアプリケーション(もっと大きな画面で見たい場合はこちら※この動画の著作権はマイクロソフトにありますが、今回特別に許諾を得て使用しています。※サンプルを動かすには、事前に実行環境のインストールが必要です。→ダウンロードページ

  • Windows Live Admin Center
    独自にサービスやコンテンツを持つユーザーがメールやカレンダーをWindows Liveベースで提供できるWebサービス。「Admin Center」を使用すれば、「Windows Live Hotmail」のドメイン(@live.jp、@hotmail.co.jpなど)以外の独自のドメインが利用可能になり、そのドメインを利用するユーザーの追加や削除などの管理も効率的に行える

ユーザーデータ

  • Windows Liveスペース
    Windows Liveが提供するブログSNSの機能を利用できるWebサービス。もちろん、「Windows Liveスペース」のサービス機能であるRSSフィードや友達リストの管理などもWeb API経由で行える
  • Windows Live Contacts
    メッセンジャーや「Windows Live Hotmail」で使用するコンタクト情報を利用できるWebサービス
  • Windows Live Photos
    「Windows Live Spaces」に保存されている写真の読み書きができるWebサービス
  • Application-Based Storage
    ユーザーごとの状態や設定情報をWindows Liveサービスのデータセンターに保存可能とするWebサービス。ADO.NETなどの一般的なAtomPub対応テクノロジーからアクセス可能

 次のページでは、引き続きさまざまなWindows Live APIや、高精細画像や動画の拡大・縮小を滑らかにする技術「Deep Zoom」、「Live Search」とSilverlightの実際のマッシュアップ例を紹介します。

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