連載
» 2008年09月16日 00時00分 公開

.NETを知らない人でも分かるSilverlight入門(番外編):百花繚乱なSilverlightのオープンソースプロジェクト集 (1/3)

[松原晋啓,@IT]

編集部注:Silverlightそのものについて詳しく知りたい読者は、本稿と併せて特集「Silverlightは次世代のJavaScriptフレームワーク?」もご参照ください。

 連載「.NETを知らない人でも分かるSilverlight入門」では、これまで6回にわたってSilverlight 1.0を中心とした技術解説を行ってきたわけですが、今回がついに最終回となります。

 最後は番外編として、マイクロソフトが支援するオープンソースコミュニティである「CodePlex」にあるSilverlight 1.0/2に関連するオープンソースプロジェクトを紹介し、さらなるSilverlightの世界を感じていただこうと思います。

ソフトウェア共同開発ポータル「CodePlex」とは?

 最初に紹介しておかなくてはならないのは、CodePlexについてです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、CodePlexとはマイクロソフトが支援するソフトウェア共同開発ポータルまたは、開発ホスティングサービスの名称で、マイクロソフトが提唱するSSI(Shared Source Initiative)の一環として2006年8月に立ち上げられたものです。

 このCodePlexはVisual Studio 2005 Team Foundation ServerとASP.NETを基盤として構築されているため、参加者はVisual Studioを使用して共同開発が可能で、そのためのソースコード管理機能やバグ追跡機能などが備わっています。BBSやRSSフィードなどもあるため、開発者同士のコミュニケーションやプロジェクトの最新情報をリアルタイムに取得できるようになっています。

図1 CodePlexトップページ 図1 CodePlexトップページ

 CodePlexは「マイクロソフト関連技術だけしかダメ」というわけではないですが、やはりマイクロソフト関連技術に関するプロジェクトの方が多く、この中から有名なプロジェクトも多数出てきています。代表的なものとして、ASP.NET AJAXの「Control Toolkit」やSilverlight 2の「IronPython」などがあります。

編集部注:ASP.NET AJAXコントロールについて詳しく知りたい読者は、記事「ASP.NET AJAX ファーストルック」を、IronPythonについては「IronPythonプログラミングの始め方」を、それぞれご参照ください。

 同じオープンソースコミュニティであっても、誰がどのように変更して、いつのバージョンが最新で、どれが安定稼働しているのか、どの企業がどのバージョンをサポートしているかが分かりづらく、企業使用に不安があるオープンソースコミュニティが多いものです。一方でCodePlexは、ソース管理やバグ管理がしっかりしているため、信頼できるオープンソースコミュニティではないかと筆者は思います。

今回扱うオープンソースプロジェクトのトピック

  • DLRでサポートされるRuby、JavaScript、Python
  • SilverlightとWindows Live連携サンプルの集合体
  • SharePoint上でSilverlightを使用するための技術
  • SharePointの拡張Webパーツ
  • Virtual EarthをSilverlight 2のDeep Zoom機能で表示
  • Silverlight用の3Dグラフィックエンジン
  • Virtual EarthのAPIをSilverlightから扱えるようにする
  • Silverlightとゲーム開発プラットフォームXNAをつなぐ
  • DLRでサポートされるLISP

DLRでサポートされるRuby、JavaScript、Python

 Silverlight 2からサポートされるDLR(Dynamic Language Runtime)には、動的言語である「Managed JScript」「IronRuby」「IronPython」が含まれることは有名な話ですが、この動的言語のSDKはCodePlex上にプロジェクトサイト「Silverlight Dynamic Languages SDK」があります。

 とはいえ、Managed JScriptやIronRubyに関しては外部サイトへのリンクがあるだけです。唯一、IronPythonだけは正真正銘CodePlexから生まれたプロジェクトになります。DLR関連についてはSilverlight 2の連載で詳しく解説するので、ここでは省かせていただきます。

SilverlightとWindows Live連携サンプルの集合体

 このプロジェクトはSilverlightとWindows Liveを組み合わせたサンプルの集合体です。

図2 Windows Live Platform Quick Applications 図2 Windows Live Platform Quick Applications

 ここではソースコードも提供されていて随時増えているので、「SilverlightとWindows Liveを組み合わせて使いたい」という場合には大いに参考になるプロジェクトだと思います。執筆時点(2008年9月)では、以下のようなサンプルデモが提供されています。

  • Retail
    • Silverlight Streaming
    • Windows Live ID Web Authentication
    • Windows Live Messenger Activity
  • Team Builder
    • Silverlight Streaming
    • Virtual Earth
    • Windows Live Messenger IM Control
    • Windows Live Spaces
  • Firld Manager
    • Silverlight Streaming
    • Virtual Earth
    • Windows Live Spaces
  • Contoso Riders
    • Silverlight Streaming
    • Virtual Earth
    • Windows Live Messenger IM Control
    • Windows Live Spaces
  • Tafiti
    • ASP.NET AJAX
    • Windows Live ID
    • Windows Live Search
  • Contoso ISV
    • Silverlight Streaming
    • Windows Live Messenger IM Control
    • Windows Live Messenger Activity
    • Virtual Earth
    • Windows Live Alerts
  • Adventure Works Resorts
    • Silverlight Streaming
    • Map Point Webサービス
    • Windows Live Photo Control
    • Windows Live Alerts
    • Virtual Earth
  • Contosos Bicycle Club
    • Virtual Earth
    • Windows Live Spaces
    • Silverlight Streaming
  • Video.Show
    • Silverlight Streaming
    • ASP.NET AJAX
  • Contoso University
    • Virtual Earth
    • Windows Live Spaces
    • Silverlight Streaming
  • Visit Planner
    • Virtual Earth
    • Silverlight Streaming

 これだけある中で、「Silverlight Streaming」は「Tafiti」以外のすべてのサンプルに登場し、「Virtual Earth」もほぼすべてに登場しています。どちらも本連載中でもサンプルとして登場したテクノロジーですが、いままで実現が難しかったことがとても簡単にできるようになっているので、画期的なテクノロジーだと思っています。

Silverlight Streamingを使った動画を再生するSilverlightアプリケーション(もっと大きな画面で見たい場合はこちら※この動画の著作権はマイクロソフトにありますが、今回特別に許諾を得て使用しています。※サンプルを動かすには、事前に実行環境のインストールが必要です。→ダウンロードページ

 ぜひとも、この2つだけは使い倒してほしいところです。

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