連載
» 2008年10月14日 00時00分 公開

5分で絶対に分かる:5分でわかるクラウド・コンピューティング (3/5)

[栗原潔,テックバイザージェイピー(TVJP)]

3. なぜクラウドなのか?

 では、なぜいまクラウド・コンピューティングに注目が集まっているのでしょうか? クラウド・コンピューティングは一時の流行にすぎないのでしょうか?それを判断するためには、クラウド・コンピューティングの普及を推進する要素について考えてみる必要があります。

 クラウドのテクノロジー的な推進要素としては、コンピュータとネットワーク帯域幅のコストが極めて安価になった点があります。

 過去のネットワーク帯域幅が比較的高価であった時代には、データをできるだけ利用者の近くに置くことで応答性を向上し、ネットワーク・コストを削減することが重要でした。

 しかし、いまでは、データを社外の集中管理されたデータセンター内のサーバに置いても十分な性能が達成できるケースが多くなっています。

 そして、情報システムのコスト面における最大の課題は運用コストなどの人件費になっています。人件費を削減するためにはサーバ群をできるだけ集中して運用することが重要です。

 故に、極めて多数のサーバを集中管理し、多くの企業や消費者にサービスを提供するクラウド・コンピューティングのモデルはコスト的に有利です。

図3 サーバ群をできるだけ集中して運用することのメリット 図3 サーバ群をできるだけ集中して運用することのメリット

 ビジネス的な推進要素としては、情報システムの柔軟性や俊敏性の重要性が増している点が挙げられます。一から自前でシステムを作り上げるよりも、他社が提供する既存サービスを活用した方が有利なケースが増えています。

 これらの推進要素は一時の流行ではなく、ITの世界で今後長期的に継続していくメガトレンドです。そう考えてみれば、クラウド・コンピューティングも一時の流行で終わる動向ではないといえるでしょう。

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