連載
» 2015年04月22日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:Windowsでリモートデスクトップ接続の画面を縮小表示させる

Windows標準のリモートデスクトップ接続ツールでウィンドウを縮小させた場合、デスクトップ全体を見渡すにはスクロールバーを操作する必要があって面倒だ。そこでリモートのデスクトップ全体を縮小表示させるための設定方法を紹介する。

[打越浩幸, 島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows Vista/Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows Server 2003/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2



解説

 リモートデスクトップ接続(ターミナルサービス接続)でリモートのコンピューターに接続する場合、画面サイズ(解像度)をいくつにして使っているだろうか?

 例えば、ローカルの画面解像度が1920×1080ドットの場合に、リモートの画面サイズも1920×1080ドットにすると、画面全体を見渡しながら操作するためには、全画面に表示するモードを利用するしかない。だがこれではローカルの画面を同時に見たり操作したりできない。また複数のリモートデスクトップを同時に開いた場合も、同じことが当てはまるだろう。

 このような場合は、1920×1080ドットのままでスクロールバーを利用するか、1280×1024ドットといった、いくらか小さい画面サイズを利用するという方法がある。

Windowsのリモートデスクトップ接続でスクロールバーが表示されている例 Windowsのリモートデスクトップ接続でスクロールバーが表示されている例
リモートデスクトップ接続の画面を小さく表示させると、周囲にスクロールバーが表示される。リモートの画面全体を見たり操作したりするためには、このスクロールバーを使って表示領域を移動させなければならず、とても面倒である。
  (1)垂直スクロールバー。
  (2)水平スクロールバー。これらを使って表示領域を移動させる。

 だがこれ以外の解決方法として、リモートの画面を「縮小表示」させるという方法もある。リモートデスクトップの接続オプションを変更することにより、画面をいくらか縮小させて表示させるのである。これはリモートアシスタンスにおける縮小表示のようなものだ。

 リモートの画面を縮小表示させることにより、やや見づらくはなるものの、スクロールバーなしでデスクトップ全体を操作できるようになり、便利になる。本TIPSではこの方法について解説する。

設定方法

 本TIPSでは、リモートデスクトップの縮小表示を実現する2種類の方法を説明する。

●リモートデスクトップの起動時から縮小表示させる

 Windows 7/Windows Server 2008 R2以前のWindows OSに付属する「リモートデスクトップ接続」ツールの場合、この方法がリモートデスクトップを縮小表示させる唯一の方法である。

 リモートデスクトップの接続画面を縮小表示させるためには、リモートデスクトップ接続のオプションを変更する。ただしこのオプションはGUIから設定できない。そこで、いったんリモートデスクトップの接続設定ファイル(.RDPファイル)を作成し、それをテキストエディターで修正する必要がある。

 まずはリモートデスクトップのクライアントを起動し、接続先や画面などのオプションを設定してから、.RDPファイルに保存する。

リモートデスクトップの接続設定ファイル(.RDPファイル)を保存する(その1) リモートデスクトップの接続設定ファイル(.RDPファイル)を保存する(その1)
これはリモートデスクトップ接続のクライアント(mstsc.exe)を起動した直後の画面。縮小表示のオプションはこのGUIから指定できない。そこで、いったん.RDPファイルを保存して、それを手動で書き換える必要がある。
  (1)まず[オプション]をクリックする。
リモートデスクトップの接続設定ファイル(.RDPファイル)を保存する(その2) リモートデスクトップの接続設定ファイル(.RDPファイル)を保存する(その2)
ここではリモートコンピューターへの接続に必要なオプションを設定して、.RDPファイルに保存する。
  (2)接続先名と接続時に認証するユーザーアカウント名を指定する。
  (3)これらの各タブにある項目を必要に応じて設定しておくと、以後はそれらが自動的に設定された状態でリモートデスクトップ接続が行われる。
  (4)設定完了後、[名前を付けて保存]ボタンをクリックして.RDPファイルを作成・保存する。

 次に、保存されたファイル(.RDPファイル)をメモ帳などのテキストエディターで開く。.RDPファイルの中身はただのテキストなので、メモ帳へドラッグ&ドロップするか、メモ帳の[ファイル]−[開く]で.RDPファイルを指定すればよい。

 ファイルを開いたら、その末尾に次のような行を追加する。これは「smart sizing」という項目に「1」を設定するという意味である(「i」は整数型データを表す記号)。

smart sizing:i:1



 追加後は次のようになっているはずである。

接続設定ファイル(.RDPファイル)を編集する 接続設定ファイル(.RDPファイル)を編集して縮小表示オプションを追加する
接続設定ファイルは単なるテキストファイルなので、メモ帳で編集できる。ファイルの末尾にこのような項目を追加する。
  (1)「smart sizing:i:1」という行を追加する。

 ファイルを保存して終了後、エクスプローラーからこのファイルをダブルクリックすると、縮小表示機能がオンになった状態でリモートデスクトップ接続が起動する。

縮小表示されたリモートデスクトップのウィンドウ画面 縮小表示されたリモートデスクトップのウィンドウ画面
デスクトップの内容が縮小されつつ、その全体が表示されている。スクロールなしで全体が見渡せるので便利だ。文字が潰れて読みにくい場合は、ウィンドウ枠をドラッグしてウィンドウを大きくしていけば、文字も大きくなって見やすくなる。

 リモートデスクトップのウィンドウ枠をドラッグすると任意のサイズに縮小または拡大できる(ただし元のサイズ以上に拡大はできない)。

 縮小表示を無効にするには、先ほど追加した行を削除するか、値を「1」から「0」に変更すればよい。

 特定の接続先に限らず、デフォルトでリモートデスクトップを縮小表示するには、default.rdpという設定ファイルに前述の変更を加えればよい。その詳細な手順については、右上の関連記事を参照していただきたい。

●Windows 8/8.1で表示中のリモートデスクトップを縮小表示に切り替える

 Windows 8/Windows Server 2012以降のWindows OSに付属する「リモートデスクトップ接続」ツールでは、リモートデスクトップの利用中に、簡単な操作で縮小表示させることが可能だ。

 それには、リモートデスクトップを全画面表示からウィンドウ表示に切り替えた後で、その左上隅のアイコンをクリックしてメニューを開き、[スマート サイズ指定]をクリックする。

Windows 8/8.1で表示中のリモートデスクトップを縮小表示に切り替える(その1) Windows 8/8.1で表示中のリモートデスクトップを縮小表示に切り替える(その1)
これはWindows 8.1のクライアントからリモートデスクトップに接続し、ウィンドウ表示にしたところ。
  (1)この左上隅のアイコンをクリックすると、(2)を含むメニューが表示される。
  (2)[スマート サイズ指定]をクリックする。
Windows 8/8.1で表示中のリモートデスクトップを縮小表示に切り替える(その2) Windows 8/8.1で表示中のリモートデスクトップを縮小表示に切り替える(その2)
ローカルのウィンドウサイズは変わらないまま、デスクトップの内容が縮小されつつ、その全体が表示されている。スクロールなしで全体が見渡せるので便利だ。文字が潰れて読みにくい場合は、ウィンドウ枠をドラッグしてウィンドウを大きくしていけば、文字も大きくなって見やすくなる。

 リモートデスクトップのウィンドウ枠をドラッグすると任意のサイズに縮小あるいは拡大できる(ただし元のサイズ以上に拡大はできない)。元の等倍表示に戻すには、前述のメニューの[スマート サイズ指定]を再びクリックすればよい。

 リモートデスクトップの表示中ではなく、その起動当初から縮小表示させるには、前述の「リモートデスクトップの起動時から縮小表示させる」を実行すればよい。

■関連リンク


■更新履歴

【2015/04/22】Windows 8/8.1/Windows Server 2012/2012 R2に対応しました。また、リモートデスクトップ接続中に縮小表示を動的にオン/オフする方法を追記しました。

【2008/11/07】初版公開。


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