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» 2017年11月17日 05時00分 公開

Tech TIPS:Windowsのdiskpartコマンドでディスクのパーティションを操作する (2/3)

[打越浩幸, 島田広道,共著]

ディスク/パーティション/ボリュームの選択と確認

 diskpartコマンドを起動したら、通常は、まずシステムに接続されているディスクやパーティション、ボリュームの一覧を表示させることになるだろう。このためには「list disk」「list partition」「list volume」コマンド*1を使用する。

*1 コマンド名やパラメーターなどは、3文字程度まで省略して指定できる。上の例なら、「list dis」「list par」「list vol」、さらに縮めて「lis dis」「lis par」「lis vol」などとしてもよい。


 ただしdiskpartのコマンドでは、操作対象となるディスクやパーティション、ボリュームなどをあらかじめ選択しておく必要があるものがほとんどである。これらを選択するためには、「select disk」「select partition」「select volume」コマンドを使用する。選択された現在の項目は、先頭に「*」マーク付きで表示される。

ディスクの一覧の表示 ディスクの一覧の表示
システムに接続されているディスクの一覧は「list disk」コマンドで確認できる。GPTはディスクの形式の1つで、この記号のないディスクはMBR形式もしくは初期化されていない状態。なお表示結果の見出し部分などがずれていて見づらいが、英語モードだと正しくそろって表示される(コマンドプロンプトを英語モードにする方法は「jp、usコマンドを利用する」参照)。

 「list partition」は、事前に対象となるディスクを明示的に選択しておく必要がある。未選択だとパーティション一覧が表示されない。

パーティションの表示 パーティションの表示
この例では、ディスク0に4つのパーティションがあることが確認できる。これはUEFIモードでインストールしたWindows 10のパーティションの例。「種類」が「プライマリ」となっているのがC:で、それ以外の3つは管理用のパーティション。

 ボリュームの一覧は「list volume」で表示できる。

ボリュームの表示 ボリュームの表示
list volumeコマンドでボリュームを表示させてみる。現在どのディスクやパーティションが選択されているかにかかわらず、全ディスク上の全ての作成済みボリュームが一覧表示される(このコマンドは事前にディスクやパーティションを選択しておかなくても実行できる)。

 「list disk」と「list volume」は「select 〜」していなくても利用できる。

ボリュームの作成

 システムに新しいディスクを追加すると、「list disk」コマンドでそのディスクの情報が得られるはずである。上の例では「ディスク 1(1000GB)」と「ディスク 2(4000GB)」という、2台の空のディスクが確認できる。

 同容量のディスクが2台以上あって紛らわしい場合は、ディスクを選択してから「detail disk」コマンドを実行してみよう。すると「SanDisk Ultra II 960GB」というようなディスクの型番情報まで表示されるので、どのディスクかを判別する手掛かりになる。

 ここで、ディスク1上に500GBのパーティションを作成し、G:ドライブに割り当ててみよう。

 まず「select disk 1」でディスク1を選択後、「create partition 〜」で新しいパーティションを作成する。幾つかあるパーティションの種類のうち、ここでは一番シンプルでよく使われるプライマリパーティションを作成する。

パーティションの作成(1) パーティションの作成(1)
ディスクを選択後、「list partition」で作成前の状態を確認しておく。

 ここでは、ディスクサイズの半分(500GB)のパーティションを作成してみる。サイズ指定を省略すると、ディスクの空き領域全体が1つのパーティションとして作成される。

パーティションの作成(2) パーティションの作成(2)
「create partition 〜」でパーティションを作成できる。サイズ(1MB単位)を指定すると、そのサイズのパーティションが作成される。サイズ指定を省略すると、空き領域全体を使ってパーティションが作成される。「primary」は一番よく使われる、基本的なパーティションのタイプである。

 作成したばかりのボリュームは、次のように「RAW(未フォーマット)」という状態になっている。

パーティションの作成(3) パーティションの作成(3)
作成したパーティションの情報は「list partition」や「list volume」で確認できる。未フォーマット状態では、「Fs(ファイルシステム)」の表示が「RAW(生の、何もしていない状態)」となっている。

 パーティションの作成が完了したら、次はファイルシステムとしてのフォーマットを行う。GUIのディスク管理ツールなら、パーティションの作成と同時にNTFSやFATなどでのフォーマットとドライブ文字の割り当てなども行える。だがdiskpartコマンドではそうなっておらず、手動で操作する。

 パーティションのフォーマットを行うには「format 〜」コマンドを利用する。formatコマンドでは、作成するファイルシステムのタイプを「fs=ntfs」といったパラメーターで指定する。これを省略すると、filesystemsコマンドで表示されるデフォルトのタイプが使用される。

利用可能なファイルの表示 利用可能なファイルの表示
filesystemsコマンドを使うと、現在のパーティションやボリュームに対して利用可能なファイルシステムの種類やクラスタサイズ情報を取得できる。大抵の場合はNTFSが使える。FATは、パーティションサイズが32GB以下なら利用できる。

 利用するファイルシステムのタイプとアロケーションユニット(クラスタ)サイズを決めたら、それらを指定してformatコマンドを実行する。このとき「quick」オプションを付けておかないと、ボリューム全体をスキャンしてエラーチェックをするので、非常に時間がかかる。

ボリュームのフォーマット ボリュームのフォーマット
パーティションを作成したら、次はformatコマンドでパーティションの中にファイルシステムを新規作成する。「label=」はボリュームラベル名の指定、「quick」は読み出しチェックのスキップオプションである。quickを付けないと、ボリューム全体のテスト(不良セクタの除外処理)を行うため、時間がかかる。

 ここまでできたら、作成した新しいボリュームにドライブ文字G:を割り当てる。このためには「assign 〜」コマンドを使用する。「letter=g」などのドライブ名指定を省略すると、空いている一番若いドライブ名が割り当てられる。

ドライブ文字の割り当て ドライブ文字の割り当て
ボリュームにドライブ文字を割り当てるにはassignコマンドを利用する。ドライブ名指定を省略すると、空いているドライブ名が付けられる。

 assignコマンドを使えば、既存のドライブ文字を別の文字に変更することもできる(例:DVDドライブのドライブ名を変更する、など)。

 ドライブ文字を割り当てず、他のボリューム上にあるフォルダの下にマウントする(ぶら下げる)ことも可能である。そのためには、ボリュームを選択した状態で「assign mount=<マウントポイント>」を実行する(<マウントポイント>はマウントしたいフォルダのパス名。空フォルダであること)。

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