DNSセキュリティの設定実践でも役立つLPICドリル(10)(4/4 ページ)

» 2009年02月26日 00時00分 公開
[大竹龍史ナレッジデザイン]
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問題3

 DNSマスターサーバの/etc/named.confの記述について正しいものはどれですか?(1つ選択)。なお、マスターサーバは次の1〜4のように設定するものとします。選択肢は問題に関係した部分のみを記述してあります。

  1. ゾーン転送はスレーブサーバ(IPアドレス:172.17.1.1)のみに許可する
  2. 再帰問い合わせについてはすべてのホストに答える
  3. ただし、不正なホスト(IPアドレス:192.168.2.1)には応答せず、問い合わせもしない
  4. バージョン番号の問い合わせにはメジャー番号9のみを返す
[試験対策の重要度:(level1)-、(level2)***]

a. options {
release “9”;
allow-transfer {192.168.2.1;};
      blackhole { 172.17.1.1;};
recursion no;
};

b. options {
     version “9”;
allow-transfer { 172.17.1.1;};
     blackhole { 192.168.2.1 ;};
};

c. options {
revision “9”;

allow-query {192.168.2.1;};
     blackhole { 172.17.1.1;};
recursion no;
};

d. options {
allow-query {192.168.2.1;};
     blackhole { 172.17.1.1;};
recursion no; };

正解

 b

解説

 選択肢aは、すべての設定が間違っています。

 選択肢bは、すべて正しく設定されているので正解です。

 選択肢cは、すべての設定が間違っています。

 選択肢dは、versionサブステートメントの指定がないので、バージョンの問い合わせにそのまま答えてしまいます。またrecursion noの指定があるので、再帰問い合わせを拒否します。この2点が題意と異なるので間違いです。

 お疲れさまでした。次回は「サーバ管理(Web、Proxy)」について出題します。

著者紹介

大竹龍史

有限会社ナレッジデザイン 代表取締役。1980年代に日本コンピュータビジョン社にてサン・マイクロシステムズのWorkstation、Sun2に出合って以来、サン関連のサポート、社内教育、ユーザー教育に従事。1998年、Netscape(現在はサンのSJESプロダクトに引き継がれている)とLinuxのトレーニングを提供する有限会社ナレッジデザインを設立。現在はLinuxとSolarisのシステム管理、ネットワーク管理、サーバ構築を担当。



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