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» 2009年07月27日 00時00分 公開

Windows Insider用語解説:モバイルWiMAX

7月1日から有料サービスが開始された「モバイルWiMAX」。下り40Mbit/sのデータ通信が可能になるという。このモバイルWiMAXとはどのようなサービスなのか?

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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 IEEE 802.16eをもとに規格化された高速ワイヤレス・インターネット・テクノロジの愛称。WiMAXは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の頭文字をとったもの。

 屋外でのインターネット接続を目的に開発された。下り最大40Mbit/s、上り10Mbit/s(帯域10MHzの場合)のデータ転送速度を実現し、120km/hでの移動中も使用できる。規格上の通信距離(通信機器からアクセス・ポイントまでの距離)は1〜3kmである。

 モバイルWiMAXは、常時接続を前提としたサービスが想定されており、一度、接続が確立されると、サービス・エリア内であれば通信が途切れることはない。またダイヤルアップのような操作は不要で、接続ツールが自動的にアクセス・ポイントを検出、自動的に接続が行われるようになっている。

モバイルWiMAXに付属する接続ユーティリティの例
UQコミュニケーションズのサービスを利用する場合、モバイルWiMAX端末のデバイス・ドライバとともに接続ユーティリティがインストールされる。この接続ユーティリティを起動すると、アクセス・ポイントが検索され、自動的に接続される。使い勝手は無線LANと同様である。

モバイルWiMAXサービスの現状

 日本では、UQコミュニケーションズ株式会社が「UQ WiMAX」の愛称で2009年2月26日(有料の正式サービス開始は2009年7月1日)よりサービスを展開しているほか、複数の会社がMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体サービス事業者)としてUQコミュニケーションズから回線を借りてサービスを行っている(後述)。UQコミュニケーションズでは、2012年度に人口カバー率90%を実現するとしているが、現時点では東京23区を中心とした首都圏の一部、東海、近畿地方の一部でサービスが開始されているにすぎない。

 モバイルWiMAX端末は、UQコミュニケーションズからUSB、PCカード、ExpressCardの各インターフェイスを採用する製品が提供されているほか、アイ・オー・データ機器などからも販売されている。またインテルは、IEEE 802.11a/b/g/nとWiMAXの両方をサポートするPCIe Mini Card「Intel WiMAX/WiFi Link 5350/5150」などを出荷しており、これをノートPCに標準搭載する機種も増えてきている。インテルによれば、IEEE 802.11b/gなどと同様、将来はWiMAXもノートPCの標準機能になるという。モバイルWiMAX端末は、WiMAXフォーラムで互換性と相互運用性のテストを行い、認証を与えている。これによりメーカーが異なっても、組み合わせて使用できることが保証されている。

 なお韓国では、2006年4月にモバイルWiMAXのサブセットともいえる「WiBro」がスタートしており全国展開されている。また、米国でもClearwireがXOHMというサービス名でBaltimore(アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア)から提供を開始している。そのほかの国でも、順次サービスが開始されるという。モバイルWiMAXでは、各国のサービスとのローミング(相互利用)も考慮されており、2.5GHz/3.5GHz/5.8GHz帯の3つが推奨されている(日本は現在2.5GHz帯を利用)。

モバイルWiMAXを利用する方法

 モバイルWiMAXを利用するには、モバイルWiMAX端末を購入して、サービス会社(UQコミュニケーションズまたはMVNO)に申し込む。端末をPCに接続し、付属のユーティリティを起動すると、初回接続時にプロバイダ(サービス会社)選択画面が表示されるので、そこで希望のサービス会社を選択して登録を行えば利用可能となる。

 現在のところ、サービス会社によって月額利用料金や提供されるサービスに大きな差はない。ただ自分が普段利用しているプロバイダがモバイルWiMAXを提供しているようならば、そこを選択すると若干、月額料金が割り引かれるところもあるので、下表を参考にサービス会社を選ぶとよい。

\1サービス名 提供会社 初期費用 月額料金 備考
@nifty WiMAX ニフティ 2835円 4462.5円 @niftyを利用中している場合4200円
BIC WiMAX Service ビックカメラ 2835円 4480円
BIGLOBE高速モバイルWiMAX NECビッグローブ 2835円 4473円 BIGLOBEを利用中している場合4263円
Business WiMAX KDDI 3150円 4480円 法人向けサービス
DIS mobile WiMAX ダイワボウ情報システム 2835円 4480円 年間契約では4万9800円
UQ WiMAX UQコミュニケーションズ 2835円 4480円
WICOM WiMAX ワイコム 3150円 3990円
YAMADA AIR MOBILE ヤマダ電機 2835円 4480円
ワイヤレスゲートWi-Fi+WiMAX ヨドバシカメラ 2835円 4480円
各社が提供するモバイルWiMAXのサービス(2009年7月1日現在)

 前述のとおり現時点では、モバイルWiMAXのサービス・エリアが狭いうえ、UQコミュニケーションズがサービス・エリア内としていても、正常に通信できないところもある。そのため、UQコミュニケーションズでは、「Try WiMAX」という無料の体験サービス(15日間)を行っている。モバイルWiMAXの導入を検討している場合は、まず行動エリア内でモバイルWiMAXが利用できるか、確認してからの方がよいだろう。

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