連載
» 2009年12月18日 00時00分 UPDATE

Windows TIPS:Windows 7のインストールUSBメモリを作る(Windows 7 USB/DVD Download Tool編)

CD/DVDドライブのないPCでも、USBメモリにインストール・イメージを格納しておけば、簡単にOSの再インストールができる。マイクロソフトの無償ツール「Windows 7 USB/DVD Download Tool」でインストールUSBメモリを作成する方法を紹介する。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows XP/Windows Vista/Windows 7


解説

 DVD-ROMドライブを搭載しないネットブックなどのノートPCに、Windows 7をインストールしたり、不具合の発生などでOSを再インストールしたりする場合、インストールDVDから起動するために外付けドライブを接続しなければならず、少々面倒だ。最近のPCならば、USBメモリからの起動にも対応しているので、安価になったUSBメモリにインストール・イメージが作成できると便利だ。しかし単純にインストールDVDの内容をコピーしただけでは、USBメモリから起動できず、インストール作業ができない。

 diskpartコマンドを使ってインストールUSBメモリを作成する方法については、TIPS「Windows 7/8のインストールUSBメモリを作る(diskpart編)」で紹介している。この方法では、インストールUSBメモリを作成するのにWindows Vista以降のWindows OSが必要になるため、Windows XPをWindows 7にアップグレードしたい場合には、ほかのPCを用意する必要があった。

 その後マイクロソフトから、Windows 7のISOイメージ・ファイルからインストールUSBメモリやインストールDVD(単にISOファイルをDVD-Rに焼いただけのもの)を作成する「Windows 7 USB/DVD Download Tool(WUDT)」ツールの提供が行われている。WUDTはWindows XP上でも実行可能で、Windows 7のISOイメージがあれば、簡単にインストールUSBが作成できる。

 WUDTのリリース当初は、マイクロソフトのオンライン販売サイト「Microsoft Store」でダウンロード販売版(ISOイメージ・ファイルがダウンロード販売されている)のWindows 7を購入したユーザーだけに対し、同サイトを経由して無償で配布されていた。しかしWUDTにオープンソースが利用されていたことが判明し、Microsoft Storeで購入していない一般ユーザーに対しても広く公開されることになった。そこで本稿では、このWUDTのインストール方法と使い方を解説する。

操作方法

 以下のWebページの「Other Available Downloads」から「Windows7-USB-DVD-Download-Tool-Installer-ja-JP.exe」のリンクをクリックして、Windows 7 USB/DVD Download Toolのインストール・パッケージ(Windows7-USB-DVD-Download-Tool-Installer-ja-JP.exe)を適当な場所(%Windir%など)にダウンロードする(原稿執筆時点のバージョンは1.0)。

 Windows XP SP2/SP3の場合、事前に.NET Framework Version 2.0とImage Mastering API v2.0のインストールが必要となる。Windows7-USB-DVD-Download-Tool-Installer-ja-JP.exeの実行前に、以下のリンクからダウンロードして、インストールしておくこと(インストール後、再起動が要求される)。.NET Framework Version 2.0を新たにインストールした場合は、Windows Updateなどでセキュリティ・パッチを忘れずに適用することも忘れないようにしたい。

 Windows7-USB-DVD-Download-Tool-Installer-ja-JP.exeを実行すると、簡単なウィザードに従うだけでWUDTがインストールできる。

 [スタート]−[Windows 7 USB DVD ダウンロード ツール]−[Windows 7 USB DVD ダウンロード ツール]を選択してWUDTを起動すると、[ISOイメージ・ファイルの選択]画面が表示されるので、ここでWindows 7のISOイメージ・ファイルを指定する。WUDTは、あくまでISOイメージ・ファイルからインストールUSBメモリやインストールDVDを作成するツールなので、直接インストールDVDからインストールUSBメモリは作成できない。ISOイメージ・ファイルがない場合、インストールDVDの内容をISOイメージ・ファイルに一度変換する必要がある。仮想CD/DVDソフトウェアの中には、DVD-ROMの内容をISOイメージ・ファイルに変換する機能を持つものがあるので、こうしたツールを利用するとよい。例えば、TIPS「Windows XP/VistaでVHDファイルをマウントする(Gizmo Drive編)」で紹介しているGizmo Driveを利用すれば、インストールDVDからISOイメージ・ファイルが作成できる。

wi-wudt01.gif WUDTの[ISOイメージ・ファイルの選択]画面
ここでWindows 7のISOイメージ・ファイルを指定する((1))。インストールDVDからは直接、インストールUSBメモリが作成できないので、事前にISOイメージ・ファイルに変換しておく必要がある。

 次にメディアの種類を選択する。インストールUSBメモリを作成する場合、[USBデバイス]ボタンをクリックする。インストール先のUSBメモリを選択し、[コピー開始]ボタンをクリックすると、ファイルのコピーが開始され、ブートセクタなどの編集が自動的に行われる。なおUSBメモリはフォーマットされてしまうので、必要なデータなどが含まれていないものを用意すること。またWindows 7のインストール・ファイルの容量は約2.4Gbytesあるので、それ以上の容量のUSBメモリ(4Gbytes以上)が必要となる。

wi-wudt02.gif WUDTの[メディアの種類を選択する]画面
ISOイメージ・ファイルからインストールUSBメモリを作成する場合は、[USBデバイス]ボタンを、インストールDVDを作成する場合は、[DVD]ボタンをクリックする。
  (1)[USBデバイス]ボタンをクリックして、インストールUSBメモリを作成する。→[A]

[A]

wi-wudt03.gif WUDTの[USBキーを挿入する]画面
ここでUSBメモリを選択する。
 (1)複数のUSBメモリが差さっている場合は、インストール先となるUSBメモリを選択する。
 (2)USBメモリが表示されない場合は、これをクリックするとよい。(1)のリストが最新のものに更新される。
 (3)これをクリックすると、USBメモリがフォーマットされて、ファイルがコピーされる。

wi-wudt04.gif 作成したインストールUSBメモリの内容
作成したインストールUSBメモリをWindowsエクスプローラで見ると、このようにインストールに必要なファイルがコピーされていることが分かる。

 作成したインストールUSBメモリを、Windows 7をインストールしたいPCに差して起動すれば、Windows 7のインストーラが立ち上がる。この際、BIOSでUSBメモリから起動するように、起動デバイスの順番を設定する必要がある。BIOSによって設定方法は異なるが、通常、[Startup]または[Boot]といったメニューに起動デバイスの順番を指定する項目があるはずだ。USBメモリを差した状態でないと正しく設定できないBIOSもあるので、注意してほしい。

 このようにWUDTは、ISOイメージ・ファイルとインストール先のUSBメモリを選択するだけで、確実にインストールUSBメモリが作成できる。そのうえ、diskpartコマンドを利用するよりも、簡単で早い。ただしWUDTがサポートしているのはWindows 7だけであり、Windows Server 2008 R2のインストールUSBメモリなどを作成する場合は、やはりdiskpartコマンドを利用する必要がある(具体的な方法は前出のTIPS参照)。

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