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» 2010年02月26日 05時00分 公開

Tech TIPS:Windows 7のカラーキャリブレーション機能を使う

同じプレゼンテーションや画像などを表示しても、ディスプレイやシステムを変えると異なる色で表示されることがある。これはディスプレイやビデオ・カードごとの表示特性の違いによる。これを修正し、どのシステムでも同じように表示されるようにすることをカラー・キャリブレーションという。Windows 7の[画面の色調整]機能を使うと、簡易カラーキャリブレーションが行える。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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対象OS:Windows 7



解説

 あるPCで作成したプレゼンテーションをほかのPCの画面で見たら、表示された色がまったく違って見えた、という経験を持っている人もいるだろう。

 そのPCに接続されたディスプレイと、別のPCのディスプレイの表示能力の違いという面もあるが、多くの場合、どちらか(または両方)のディスプレイの色調整が合っておらず、正しい色に表示されていないことが原因だ。

 このような状態のディスプレイを利用していると、せっかく何時間もかけて作成したプレゼンテーションであっても、印刷したり、プロジェクタに表示したりすると文字が見えにくいものになってしまう可能性がある。

 特にプレゼンテーションやWebページなどを作成したり、確認したりするディスプレイは、きちんとデータと表示色が合うように調整しておいた方がよい。これをカラーキャリブレーションという。

 しかしカラーキャリブレーションを行うための周辺機器は、簡易な安いものでも1万円以上してしまう。

 本格的に写真の加工を行ったり、印刷物を作成したりするような場合ならば、こうした周辺機器を利用すべきだ。しかしプレゼンテーションやWebページの作成程度ならば、Windows 7に標準搭載されている簡易な色調整機能である[画面の色調整]でも十分だろう。

 本TIPSでは、[画面の色調整]機能を使い、ディスプレイの色調整を行う方法を紹介する。

操作方法

 色調整を開始する前に、ディスプレイの設定を標準状態に戻しておくとよい。ディスプレイのメニュー・ボタンを押し、ディスプレイ設定メニューで[設定を工場出荷時に戻す]などを選択し、初期状態に戻すとよい。このような項目がない場合は、ディスプレイのマニュアルを参照し、なるべく初期状態になるように設定を行うこと。

 その後、[コントロール パネル]の[ハードウェアとサウンド]−[ディスプレイ]で、左側のメニューから[色の調整]を選択するか、Windows 7の[スタート]をクリックし、[プログラムとファイルの検索]の入力ボックスに「DCCW.EXE」と入力する。すると、[画面の色調整]ウィザードが起動するので、これを順番に進めていけばよい。

 ウィザードでは、設定項目ごとに説明の次に、設定ページという順番で構成されているので、説明ページをよく読んで次に進むようにすれば、次の設定ページで迷うことはないだろう。

[画面の色調整]ウィザードの初期画面 [画面の色調整]ウィザードの初期画面
DCCW.EXEを実行すると、この画面が全画面状態で表示される。このウィザードに従って、ディスプレイなどを調整していけば色調整が行える。

 最初にガンマを調整する。画面に表示された模様を見ながら、左側のスライダーを上下させ、前の画面の「ちょうどよいガンマ」の表示に近づくように調整する。

[画面の色調整]ウィザードの[ガンマの調整方法]の画面 [画面の色調整]ウィザードの[ガンマの調整方法]の画面
このように次に調整する項目の説明が用意されている。どのように調整すればよいか十分に確認したうえで、[次へ]ボタンをクリックすること。

[画面の色調整]ウィザードの[ガンマの調整]の画面 [画面の色調整]ウィザードの[ガンマの調整]の画面
画面の模様を見ながら、左側のスライダーを上下させてガンマを調整する。円の中央にある小さな点がなるべく見えなくなるようにすればよい。特に液晶ディスプレイは見る方向によって大幅に見え方が変わることがあるので、ディスプレイの中央を真正面から見ながら調整するようにすること。

 次にディスプレイの明るさを調整する。これは画面を見ながら、ディスプレイ側の明るさ設定を変更することで行う。

[画面の色調整]ウィザードの[明るさの調整]の画面 [画面の色調整]ウィザードの[明るさの調整]の画面
少々分かりにくいが、画面左上側に黒い「X」が書かれているので、それがかろうじて見えるような状態にして、シャツとスーツが識別できる程度にディスプレイの明るさを調整する。

 その次は、ディスプレイのコントラストを調整する。これも画面を見ながら、ディスプレイのコントラストを調整することで行う。

[画面の色調整]ウィザードの[コントラストの調整]の画面 [画面の色調整]ウィザードの[コントラストの調整]の画面
シャツのしわとボタンが見えなくならない程度に、少しずつディスプレイ側のコントラスト調整を上げていく。

 色がほかのディスプレイと合わないような場合、カラーバランスがずれている可能性があるので、次の[カラー バランスの調整]で調整する。

[画面の色調整]ウィザードの[カラー バランスの調整]の画面 [画面の色調整]ウィザードの[カラー バランスの調整]の画面
画面の白から濃い灰色のバーを見ながら、下側のスライダーを左右に動かして赤や青、緑の色がかぶらない(白が白く、灰色が灰色に見えるように)ようにする。

 これですべての調整が完了する。問題がないようならば、[完了]ボタンをクリックし、この設定を保存すればよい。なお作成された設定は、%SystemRoot%\System32\spool\drivers\colorフォルダの下に「CalibratedDisplayProfile-0.icc」というファイル名で保存される。

[画面の色調整]ウィザードの[新しい色調整が作成されました]の画面 [画面の色調整]ウィザードの[新しい色調整が作成されました]の画面
[前の調整]ボタンを押すと、以前の色調整が反映され、[現在の調整]ボタンを押すと新しい色調整に切り替わる。このウィザードのウィンドウ・サイズを少し小さくし、写真などを表示した上で、両方を比較すると分かりやすい。そのうえで、新しい色調整の方がよければ、[完了]ボタンをクリックする。
  (1)この2つのボタンで、「前の調整」と「現在の調整」に表示が切り替えられるので、順番に押して両者を比較する。
  (2)このチェックを入れたままで[完了]ボタンをクリックすると、ClearTypeチューナー(ClearTypeの表示調整機能)が起動する。

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