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» 2016年06月23日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:Windowsのリモートデスクトップ接続でリモートコンピュータとファイルをコピー&ペーストする

リモートデスクトップの使用中にローカルコンピュータとリモートコンピュータ間でファイルをやり取りするには、通常と同じ操作でファイルをコピー&ペーストすればよい。ファイルサイズなどの制限や、コピー&ペーストできない場合の対処方法も解説。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows Vista/Windows 7/Windows 8.x/Windows 10/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2



解説

 Windows OSの標準機能の1つ「リモートデスクトップ接続」を利用すると、あたかもローカルコンピュータを操作しているかのように、リモートコンピュータのデスクトップをGUIで操作できる。それゆえに、ローカルでできることはリモートでもしたくなるものだ。

 例えば、ローカルコンピュータ上のアプリケーションで作成したデータファイルをリモートコンピュータに渡してインポートする、といった使い方はよくあることだろう。

 本TIPSではクリップボードを利用して、ローカル−リモート間でファイルのコピー&ペーストを実行する方法と、その際の注意点を説明する。

操作方法

●リモートデスクトップをまたいだファイルのコピー&ペースト手順

 リモートデスクトップ接続でファイルをローカルコンピュータからリモートコンピュータへ、あるいはリモートからローカルへコピー&ペーストするには、通常のコピー&ペースト手順とほぼ同じだ。

 まずリモートコンピュータとの接続を確立したら、エクスプローラ上でコピー元ファイルを選んで[Ctrl]+[C]キーを押すか、右クリックして表示されるメニューから[コピー]をクリックしてクリップボードにコピーする([切り取り]を選んでも[コピー]と同じになる)。

 次に、コピー先コンピュータの画面に移ってからエクスプローラでコピー先フォルダを開き、[Ctrl]+[V]キーを押すか、右クリックして[貼り付け]をクリックしてクリップボードからファイルをペーストする。

ローカルからリモートのコンピュータへファイルをコピー&ペーストする ローカルからリモートのコンピュータへファイルをコピー&ペーストする
これはローカルのデスクトップからリモートのデスクトップへコピー&ペーストする例。その手順は、普段ローカルコンピュータで行うのと特に違いはない。また逆向きのコピーでも同じだ。
  (1)コピー元ファイル。ローカルコンピュータのデスクトップにある。これを右クリックして表示されるメニューから[コピー]をクリックするか、あるいは[Ctrl]+[C]キーを押してクリップボードにコピーする。
  (2)接続済みのリモートコンピュータのデスクトップ。
  (3)デスクトップ上の何もないところで右クリックしてこれをクリックするか、[Ctrl]+[V]キーを押すと、(1)のファイルがここにコピーされる。

 このとき、ローカル同士の場合と同じく、更新日時やファイル属性もそのままコピーされる。アクセス権リストや所有者は、コピー先フォルダの設定が継承される(ローカルコンピュータの別ドライブ間でファイルをコピーしたときと同じ挙動だ)。

ローカル−リモート間でコピーしたファイルのプロパティ ローカル−リモート間でコピーしたファイルのプロパティ
左がローカルコンピュータ上のコピー元ファイルのプロパティで、右がリモートコンピュータへコピーしたファイルのプロパティである。
  (1)更新日時もコピーされている。
  (2)読み取り専用や隠しファイルといった属性も正しくコピーされていることが分かる。

 複数のファイル/フォルダを丸ごとコピー&ペーストすることも可能だ。

 また、大きなファイルをコピー&ペーストした場合は、コピー中にプログレスバーのダイアログが表示される。その間に、別のファイルやテキストなどをクリップボードにコピーすると、ファイルコピーがキャンセルされてしまうので注意が必要だ。

 なお、ドラッグ&ドロップによるコピーはできない。一方のデスクトップ内でドラッグしても、他方のデスクトップまでドラッグできず、ドロップも無理だ。

●ファイルをコピー&ペーストできない場合の対処方法

 上記の手順でファイルをコピーできない場合は、まずリモートデスクトップ接続クライアントの設定を確認してみる。[ローカル リソース]タブにある[クリップボード]チェックボックスにチェックがなくてオフの場合は、チェックを入れてオンにする。

リモートコンピュータとファイルをコピー&ペーストをするための設定 リモートコンピュータとファイルをコピー&ペーストをするための設定
ファイルのコピー&ペーストができない場合、まずリモートデスクトップ接続クライアントでクリップボードに関する設定を確認しよう。
  (1)最初に[オプション]をクリックすると、設定のための各タブが現れる。
  (2)[ローカル リソース]タブを選ぶ。
  (3)クリップボード]にチェックが入っていてオンであれば、ローカルとリモートの間でクリップボードを利用したファイルのコピー&ペーストが可能だ。デフォルトでこれはオンである。

 上記の設定が正しかった場合は、リモートデスクトップ接続中に、リモートコンピュータ上のタスクマネージャで「rdpclip.exe」というプロセスが実行中であることを確認する。これはローカルとリモート間でクリップボードを介したコピー&ペーストを制御するプログラムである。

 もし起動していなかったら、手動で%SystemRoot%\system32\rdpclip.exeを起動する。

 rdpclip.exeが起動している場合は、何らかのトラブルが生じてrdpclip.exeが正しくコピー&ペーストを制御できていない恐れがある。そこで少々乱暴だが、いったんrdpclip.exeのプロセスを終了してから、%SystemRoot%\system32\rdpclip.exeを起動し直す。

リモートコンピュータ上でコピー&ペーストのためのプログラムが実行されているか確認する リモートコンピュータ上でコピー&ペーストのためのプログラムが実行されているか確認する
これはリモートデスクトップ接続中のリモートコンピュータで、タスクマネージャを呼び出したところ。
  (1)Windows 7以前なら[プロセス]タブ、Windows 8以降なら[詳細]タブを開く。
  (2)「rdclip.exe」というプロセスを見つける。
  (3)(2)のプロセスが、いまリモートデスクトップ接続しているユーザーアカウントで起動されていることを確認する。このプロセスがない場合は、リモートコンピュータ上で%SystemRoot%\system32\rdpclip.exeを起動してみる。
  (4)(3)の存在を確認できたら、少々乱暴だが、右クリックして[プロセスの終了]をクリックして、(3)をいったん終了させる。その後で、リモートコンピュータ上で%SystemRoot%\system32\rdpclip.exeを起動してみる。

●2GBまたは4GBを超えるファイルはコピー&ペーストできない

 リモートデスクトップ接続でのコピー&ペーストでは、ファイルサイズに上限がある。

  • ローカル(クライアント)がWindows 7/Server 2008 R2以前: 2GB未満
  • ローカル(クライアント)がWindows 8/Server 2012以降: 4GB未満

 これ以上の大きなファイルをコピー&ペーストしようとすると、「エラーを特定できません」というエラーメッセージが表示されたり、逆にメッセージが何も表示されないまま、コピーも行われなかったりする。

 こうした大きなファイルをコピーするには、次のような別の手段で代替する。

 複数のファイルをコピーする場合、その合計サイズにかかわらず、各ファイルのサイズが前述の上限を超えていなければコピーできる。

●エクスプローラ以外のアプリケーションではコピー&ペーストに失敗することがある

 エクスプローラ以外のアプリケーションでは、ローカルーリモート間でコピー&ペーストができないことがある。例えばローカルコンピュータ上の画像ファイルをクリップボードにコピーしても、リモートコンピュータのWindows 7標準のワードパッドにはペーストできなかった。

 このような場合は、いったんリモートコンピュータのフォルダにペーストし、そこで再びコピーしてみよう。

■更新履歴

【2016/06/23】Windows 8/Windows Server 2012以降のWindows OSに対応しました。またコピー&ペーストができない場合の対処方法を追記しました。

【2010/09/17】初版公開。


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