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» 2010年11月22日 00時00分 UPDATE

GLT×とべとべ×DevLOVE LT祭り:「意外と簡単に世界は変わる」――いまこそ圧倒的なLTについて語ろう (1/2)

高い技術力を持って活躍する「学生スターエンジニア」たち。彼らはどのように生まれ育ち、どんなことを考えているのか。同年代のスターへのインタビューから、自分の就職活動のヒントを得よう。

[金武明日香,@IT]

LT好きによる、LT初心者のための、LTだらけのコラボイベント

 ある秋の晴れた日に、LTで自分を変え、LTで世界を変えようとする人々が集結した。

 11月6日、「Genesis Lightning Talks(GLT)」、東京Basic Technology勉強会(とべとべ)、DevLOVEは、ライトニングトーク(LT)に関するイベント『GLT×とべとべ×DevLOVE LT祭り 〜5分でセカイを凌駕せよ!!〜』を共同開催した。

LTで世界を変えてみよう LTで世界を変えてみよう

 LTは、5分間でプレゼンテーションを行う発表形式で、さまざまなカンファレンスや勉強会で取り入れられている

。本イベントのテーマは「LT練習会」。LTに興味はあるがなかなか機会がない人に向けて、LTの組み立て方を教え、実際にLTする機会を提供するという、まさにLTだらけの勉強会だ。

 本イベントは、LTについて学び話し合うワークショップと、LT大会で構成された。ワークショップは、3つのコミュニティがそれぞれ、LT初心者のためにLTの作り方やネタの探し方に関するノウハウを提供するものだ。内容は、下記のとおり。

  • GLTセッション 「Find all in your mind.ネタの『掘り起こし方』と『収め方』をハンズオンで練習します。PC無くても参加できるよ」
  • とべとべセッション「How to give an Unstoppable LT? 圧倒的なLTでお前が世界を動かすんだよ!?」
  • DevLOVEセッション「プレゼンに『自由』を取り戻せ!そこにある自分の自由な発想が『伝え方』を変える!〜『プレゼンテーションzen』っぽいプレゼンのやり方が誰でも1時間くらいでわかった気になるワークショップ〜」

 LTのためのイベントなので、当然LT大会も気合いが入っている。LT大会は事前参加者を募集する通常のLT大会と、当日に参加を募集する懇談会バージョンのLT大会、通称「野良LT」と、全部で2回行われた。

紙とペンを使って、LTのネタを掘り起こす

 GLTのセッション「Find all in your mind.ネタの『掘り起こし方』と『収め方』をハンズオンで練習します。PC無くても参加できるよ」では、さとうようぞう氏とgeorz氏が「LTのネタの掘り起こし方」についてワークショップを行った。

 さとう氏は、「LTをやってみたいけれど話すネタが見つからないと悩む人がいるが、どんな人でも話すネタは見つけられる」と述べ、ネタ探しの手法として「マインドマップ」を紹介した。

 マインドマップとは、あるキーワードを元に自由に連想していくノート記法で、ブレインストーミングに向いている(参考「5分で絶対に分かるマインドマップ」)。マインドマップは、紙とペンだけあればすぐに始められるのがメリットだ。

マインドマップについて説明する、さとうようぞう氏 マインドマップについて説明する、さとうようぞう氏

●マインドマップの手法

 まず、自分が話したいテーマ、あるいはイベントで提示されるお題(例えば本イベントでは「LT」)を決める。テーマが決まったら、紙とペンを用意し、紙の中心にテーマを書き込む。そこから、関連するキーワードやイメージを放射状に広げていく。例えば「LT」なら、そこから「スライド」「画像」など、思いついたキーワードを自由に書き込んでいく。

 ある程度キーワードが出てきたら、各キーワードからさらに連想したことを放射状に書いて、思考の枝を広げていく。マインドマップを使うと、テーマに関連する話題や自分の持つ経験が思い出せて、ネタを見つけられると、さとう氏は解説した。

 また、マインドマップのほかに、さとう氏は「ダイヤモンド・マンダラ・マトリックス」についても説明した。ダイヤモンド・マンダラ・マトリックスは、「あるテーマから連想していく」という点はマインドマップと似ているが、方法が少し異なる。

●ダイヤモンド・マンダラ・マトリックスの手法

 まず、3×3のマスを作り、中心のマスにテーマを書く。そこから、数分かけて周りのマスに連想するキーワードを書き込んでいく。マインドマップは自由に枝を広げていくが、ダイヤモンド・マンダラ・マトリックスでは「必ず8個書く」点が異なる。次に、周囲に書き込んだキーワードを中心として、同様に連想するキーワードを8個書き出していく。

 このように、「自分の頭の中にある」ネタを可視化させれば、「話すことがないからLTできない」という状態から抜け出すことができるのである。

「世界を変える圧倒的なLT」の作り方

 とべとべのセッション「How to give an Unstoppable LT? 圧倒的なLTでお前が世界を動かすんだよ!?」では、yoshiori氏とlchin氏が「圧倒的なLT」を作るノウハウを紹介した。

・伝えたいことを決める

 LTとは、一言でいえば「自分が素晴らしいと思っていることを伝えること」である。伝えたいこと、伝えたいメッセージを決めることからすべては始まる。

・Googleabilityを大事にする

 聞き手が知らない単語やネタを使うと、伝えたいことが伝わらない。LTを作る際は、検索エンジンで見つけやすい言葉かどうか(Googleability)を考慮する。

・ブレストする

 資料をいきなり作り出してはいけない。テーマを決めたら、1人もしくは仲間と一緒にブレストする。話したいことについて、自分の中にあるネタを出して整理することが目的。

・ストーリーを組む/伝えたいことは最初に

 物語において、「起承転結」は重要。特に、LTでは「大事なことは2回いう」のがコツだ。そのため、最初に大事なことをいい、最後にもう1回大事なことをいう「起結承転結」型が使われることが多い。

大事なことは2回いいましょう 大事なことは2回いいましょう

・発表資料を作る

 ここでようやく、発表資料の作成に入る。この際に気を付けたいのが「時間配分」だ。「スライド20枚×15秒=5分」がよいLTの構成とされている。プレゼンは、20枚を目安に作成する。

・バランスよく配置する/話すことは発表者ノートに書く

 「話すスピードは1分間に約300字、読むスピードは1分間に約1000字」だという。つまり、1枚あたり15秒しか使えないLTでは、プレゼンに細かいことは書けない。プレゼンの文字要素はできるだけ少なくし、発表メモは発表者ノートに書いておく(聞き手からは見えない)。

・画像を上手に配置する/色を上手に配置する

 画像は、LTにとって重要な要素だ。選ぶ画像はもちろんのこと、色や配置によっても、伝わり方は微妙に異なってくる。色は、それなりに使った方が目立つが、あまり色が多いと見にくくなる。自身の「テーマカラー」、あるいはテーマ配色を作っておくのもよい。

・同じスライドを繰り返し使う

 「大事なことは2回いう」にもつながる。印象付け(または作業工数削減)のために、同じスライドを使うことは有効だ。

LTでは、発表することに意味がある LTでは、発表することに意味がある

 これらのノウハウを紹介したうえで、yoshiori氏とlchin氏は「これらはあくまでテクニック。発表すること自体に意味がある」とまとめた。

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