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» 2010年12月21日 00時00分 UPDATE

仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力(6):来年「本当にやりたいこと」を見つけるための4ステップ」 (1/2)

あなたはエンジニアの仕事を楽しんでいますか? この連載では、仕事を「つらいもの」から「楽しいもの」に変えるためのヒントを考えていきます。

[竹内義晴,テイクウェーブ]

 年末も押し迫ってきましたね。今年は、あなたにとってどんな1年でしたか。「今年は新しいことを始められたのでうれしい!」という方もいらっしゃるでしょうし、「今年は何もしなかったし、全然イケてなかったな?」と、つい反省モードになってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

 反省はもちろん大切ですが、さらに大切なのは、前を見て、新たな一歩を踏み出すこと。2011年1月には、「よし、今年はやるぞ!」と好スタートを切りたいものですね。

 そこで今回は、新たな気持ちで新年を迎えられるよう、「やりたくないこと」と「やりたいこと」を整理し、「思い」と「行動」を一致させる方法をお伝えします。

なぜ、「やりたくないこと」と「やりたいこと」を整理するのか

 「やりたい仕事ができれば、毎日が楽しそう」――このようにお考えの方は多いことでしょう。けれども実際には、「やりたくない仕事をやらなければならない」ということもあるでしょうし、時間やお金などの限られたリソースの中で、「やりたいことができない」「新たなスキルや技術を学ぶ時間がない」と悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。

 このような場合は、頭の中でボンヤリと「○○になったらいいな?」と考えるだけでなく、目に見える形で整理してみましょう。「本当にやりたいこと」を明確にし、来年に向けての新たな一歩を踏み出すきっかけが作れます。

 本当にやりたいことを見つけるための道筋として、「4つのステップ」を考えました。

  1. 「絶対にやりたくないこと」を書き出す
  2. 「やりたいこと」を書き出す
  3. 「思い」と「行動」の一貫性を整理し、合わせる
  4. テーマを決める

 以下、順番に解説していきます。

ステップ1:「絶対にやりたくないこと」を書き出す

 「やりたいことや目標を明確にすることが大切だ」――仕事を進める上で、よくいわれる言葉です。けれども今回は、エンジニアとして「絶対にやりたくないこと」から書き出してみます。

 「あれ? やりたいことじゃないの?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。やりたいことから洗い出してもいいのですが、実は、やりたいことよりもやりたくないことから明確にした方が、「本当にやりたいこと」にたどり着く可能性が高まるのです。

 「本当にやりたくないこと」を最初に書き出すのは、限られた空間で快適に過ごすための、部屋の掃除の方法によく似ています。

 先日、あるテレビ番組で「モノが溢れる狭い部屋で快適に過ごす方法」を紹介していました。「収納を増やしてキレイにするんですか?」という司会者の問いに、お掃除のカリスマは、「限られた空間を広く使うには、収納を増やしてはだめ。まず、いらないものを捨てること」と答えました。「大切なもの」からリストアップすると、「これはすごく大切」「これは、あの思い出があって……」と荷物が増える傾向にあります。「いらないもの」から削っていくことで、比較的早く判断できるので整理が進みますし、本当に大切なものが明確になってくるのだそうです。

 「やりたいことがよく分からない」という声をよく聞きますが、「絶対にやりたくないこと」なら挙げやすいと思います。本心を偽ることなく、ありのまま、正直に、自由に書き出してください。

誰に見せるものでもないので、本心を自由に書こう。この例では、あとで整理がしやすいように付箋を使って考えた。大きな内容のカードは、5W1Hの観点でさらに具体的に考え、色を変えて追記してみるといいだろう。考えをたくさん出すためには、仕事・人・家族・お金・環境・地域など、いろいろな項目でまとめてみると視点が広がって面白い 誰に見せるものでもないので、本心を自由に書こう。この例では、あとで整理がしやすいように付箋を使って考えた。大きな内容のカードは、5W1Hの観点でさらに具体的に考え、色を変えて追記してみるといいだろう。考えをたくさん出すためには、仕事・人・家族・お金・環境・地域など、いろいろな項目でまとめてみると視点が広がって面白い

ステップ2:「やりたいこと」を書き出す

 次に、「やりたいこと」を書き出します。ステップ1で「絶対にやりたくないこと」を書き出したことで、すでに「やりたいこと」の焦点がはっきりし始めている方もいらっしゃるでしょう。

 部屋の掃除でいらないものを捨てると、本当に大切なものが見えてきやすいように、「絶対にやりたくない」と思う気持ちに向き合うと、「○○は絶対にやりたくない。だけど、本当は……」という形で、やりたいことも合わせて浮かびやすくなります。これが、「絶対にやりたくないこと」から洗い出すメリットなのです。

 それでもやりたいことが見つからなければ、今一度、ステップ1「絶対にやりたくないこと」で書き出した内容を振り返りながら、やりたくないことの裏側にある気持ちを考えてみてください。例えば、「お金のためだけに働きたくない」なら、その裏側には、「充実した気持ちで働きたい」という前向きな気持ちがあることでしょう。「やりたくないこと」と「やりたいこと」は表裏一体なので、本当にやりたいことが見えてくる可能性が高まります。

 日ごろ考えがちな「○○すべき」「○○しなければならない」という思考は少し脇に置いて、本心を偽ることなく、ありのまま、正直に、自由に書き出してください。

 余裕があれば、「何が、それをやりたいと思わせるのか」「例えばどんなことをしたら楽しいか」など、やりたいことの目的や、具体的な内容も考えてみるといいでしょう。

書き方は「やりたくないこと」と同様。あとで区別しやすいように、「やりたくないこと」はピンク、やりたいことは「黄色」の付箋で書き出した。付箋ではなくペンの色を変えてもいいだろう。書き出す際には、考えていることが実際にかなっているイメージや、周囲から聞こえてきそうな声、そのときに感じるであろうことを想像しながら書き出すと、さまざまな思いが浮かんでくる 書き方は「やりたくないこと」と同様。あとで区別しやすいように、「やりたくないこと」はピンク、やりたいことは「黄色」の付箋で書き出した。付箋ではなくペンの色を変えてもいいだろう。書き出す際には、考えていることが実際にかなっているイメージや、周囲から聞こえてきそうな声、そのときに感じるであろうことを想像しながら書き出すと、さまざまな思いが浮かんでくる
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