連載
» 2011年07月27日 00時00分 UPDATE

Silverlightベースで作るWP7アプリ開発入門(2):Windows Phoneの色使いとTileをアプリに生かせ! (1/3)

[泉本優輝,WP Arch]

ついに日本でもWindows Phoneがauから発売!

 本日、Windows Phone 7.5(コードネーム「Mango」)搭載のスマートフォン端末が、9月以降に発売されるという発表がありました。通信キャリアはauで、端末は富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製で防水・防塵性能、32Gbytesの内蔵メモリ、DLNA(Digital Living Network Alliance)機能を備えています。

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 そして早くも、ソーシャルアプリプラットフォームの「GREE」「mixi」のアプリや、ソーシャルアドレス帳アプリ「jibe」、「BookLive!Reader」「エキサイト英語翻訳」「ぐるなび」「SUUMO」「乗換案内」「NAVITIME」「NHK時計」「ホットペッパーグルメ」「ルナルナ」「レコチョク」などの人気・定番アプリ、コナミデジタルエンタテインメントやセガ、ハドソン、バンダイナムコゲームスといった有名ゲーム会社など37社が上記端末に対応するという発表があり、アプリ提供側もWindows Phone対応が進んでいるようです。

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 いよいよ日本初のWindows Phone端末の発売が発表され、また、日本でもWindows Phone Marketplaceにアプリの登録ができるようになったということで(参考:Microsoft、Windows Phone 「Mango」アプリ登録を8月22日に開始)、開発者/デザイナの皆さんも、Windows Phoneアプリを作る気持ちが高まってきていると思います。本連載では、Silverlightベースのアプリ開発でWindows Phoneの世界観を実現していくことを目的に、UIデザインを中心にWindows Phoneアプリの作り方を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

 連載第1回の「iOS/AndroidとWindows PhoneのUI、ここまで違う!」では、Windows Phone 7の特徴を満遍なく紹介しました。今回は前回の内容を掘り下げて、Windows Phone 7で使われる“色”とTileについて紹介します。

http://www.atmarkit.co.jp/fsmart/articles/sil_wp7_01/01.html

Windows Phone 7で使える、さまざまな“色”使い

 Windows Phone 7 プロジェクトでは「Color resources」という機能で定義された色があります。以下の画像はExpression BlendでGridコントロールを選択したときに表示されるColor resourcesパネルです。Rectangleなどを選択していると、「〜Color」が「〜Brush」に変わりますが効果は同じです。

図1 Expression Blendの[Color resources]パネル 図1 Expression Blendの[Color resources]パネル

 [Color resources]は以下のような色情報から成り立ちます。Contrastと付いているものは、反対色です。

  • PhoneAccentColor
  • PhoneBackgroundColor
  • PhoneBorderColor
  • PhoneChromeColor
  • PhoneContrastBackgroundColor
  • PhoneContrastForegroundColor
  • PhoneDisabledColor
  • PhoneForegroundColor
  • PhoneInactiveColor
  • PhoneInverseInactiveColor
  • PhoneRadioCheckBoxCheckColor
  • PhoneRadioCheckBoxCheckDisabledColor
  • PhoneRadioCheckBoxColor
  • PhoneRadioCheckBoxDisabledColor
  • PhoneRadioCheckBoxPressedBorderColor
  • PhoneRadioCheckBoxPressedColor
  • PhoneSemitransparentColor
  • PhoneSubtleColor
  • PhoneTextBoxColor
  • PhoneTextBoxEditBackgroundColor
  • PhoneTextBoxEditBorderColor
  • PhoneTextBoxForegroundColor
  • PhoneTextBoxReadOnlyColor
  • PhoneTextBoxSelectionForegroundColor
  • PhoneTextCaretColor

 文字ベースですが、MSDNにもリストがあります

 この[Color resources]で主に使う項目を、実際にエミュレータで確認しましょう。以下の画像はBackgroundが「dark」の状態です。Backgroundを「light」に変えて色の変化を確認するといいでしょう。

図2 Windows Phone OS 7.1エミュレータで見た[Color resources]の項目【1】 図2 Windows Phone OS 7.1エミュレータで見た[Color resources]の項目【1】
図3 Windows Phone OS 7.1エミュレータで見た[Color resources]の項目【2】 図3 Windows Phone OS 7.1エミュレータで見た[Color resources]の項目【2】

アプリの画面をユーザー設定に準じてデザイン

 [Color resources]を利用した色情報は、OSのユーザー設定次第で変わることが確認できたと思います。分かりやすいものでいえば、テーマカラーである「PhoneAccentColor」と背景色である「PhoneBackgroundColor」です。それでは、実際に[Color resources]を使って画面をデザインしてみましょう。

オブジェクトの色をPhoneAccentColorにする

 Windows Phone 7においてPhoneAccentColorは、そのユーザーが最も目にする色になります。例として、オブジェクトの色をPhoneAccentColorに合わせる方法を紹介します。

 まずは、TextBlockの色を変更してみましょう。適当なプロジェクトを作り、TextBlockを1つ設置します。

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 右の[Color resources]からPhoneAccentColorを選択します。

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 TextBlockの色がPhoneAccentColorになりました。PhoneAccentColorはExpression Blendのデザイナ上でも変更できます。上部メニューにある[Window]から[Device]パネルを表示します。

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 ThemeをMagentaに変えました。デザイナ上にも反映されます。

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Contrastを利用してPhoneBackgroundColorに合ったデザイン

 次に目立つ[Color resources]はPhoneBackgroundColorだと思います。2つ目の例はPhoneBackgroundColorに合わせた画面をデザインしましょう。

 LayoutRootのBackgroundをPhoneBackgroundBrushに設定します。

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 文字色をPhoneContrastBackgroundColor(反対色)に設定します。

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 これで、BackgroundColorによって表示が変わります。左が黒背景設定、右が白背景設定です。

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 背景画像を設定したい場合はイメージを半透明で設置します。

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 実行して確認してみましょう。黒背景設定では黒を基調とした画面に、白背景設定では白を基調にした画面になりました。

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「System Resource」でWindows Phoneアプリとして違和感のないデザイン

 他にも、「System Resource」という機能を使えば、Backgroundによってプロパティを変更できます。

 例えば、VisibilityプロパティをVisibleやCollapsedに切り替えたり、Opacityプロパティに0か1をセットできます。これにより、「Backgroundがdarkのときにだけ、コントロールを表示する」といったことが実現できます。

 またSystem Resourceは、OSで使われているようなデフォルト設定の値をコントロールに入力するときにも役立ちます。

 任意の値を特に設定する必要がなければ、System Resourceを使うことで、よりWindows Phone 7で動作するアプリとして違和感のないデザインができ、結果的によりWindows Phone 7らしいアプリ開発につながるでしょう。

 次ページからは、Windows Phone 7の最大の特徴の1つ「Tile」UIについて解説します。

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