CloudStackを使いこなすための設定CloudStackによるプライベートクラウド構築術(4)(2/3 ページ)

» 2011年12月22日 00時00分 公開
[荒井康宏, 飯塚雅之一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA)/クリエーションライン株式会社]

ネットワーク管理

 Webインターフェイスの「ネットワーク」「IPアドレス」では、所持しているIPアドレスが確認できます。

 IPアドレスの取得は、画面上部の「新規IPアドレス取得」から行えます。また、各IPアドレスの情報は、タブにより見ることができます。

 「詳細」では、そのIPアドレスの詳細情報の確認と、IPアドレスの操作が行えます。

 「ポート範囲」では、スタティックNATを設定したインスタンスのポート範囲を指定できます。

 「ポート転送」では、そのポートにどのインスタンスのポートを割り当てるかの設定が行えます。

 「ロードバランサ」では、ロードバランサの設定が行えます。

 「VPN」では、VPNの設定が行えます。

図4 IPアドレス管理画面 図4 IPアドレス管理画面

 取得したIPアドレスに対しては次のような操作が行えます。

「スタティックNAT無効化」「IPアドレス解放」

 Direct Networkingモードでは、ネットワーク管理から「セキュリティグループ」が選択できるようになり、選択すると画面の中央にセキュリティグループの一覧が表示されます。上部のメニューからは「セキュリティグループ追加」で新規のセキュリティグループを追加でき、「イングレスルール追加」で既存のセキュリティグループにルールを付加することができます。

 右の画面の「詳細」タブではセキュリティグループの詳細情報が表示され、アクションでは「セキュリティグループ削除」が行えます。「イングレスルール」タブでは、イングレスルールの一覧を見ることができ、アクションで「イングレスルール削除」が行えます。

テンプレート管理

 Webインターフェイスの「テンプレート」で、テンプレートやISOの確認と操作を行えます。

「テンプレート」

「マイテンプレート」 - 自分のアカウントが作成したテンプレートの一覧
「フィーチャーテンプレート」 - 管理者がお勧めとして提供しているテンプレートの一覧
「コミュニティテンプレート」 - 他のメンバーが共有しているテンプレートの一覧

「ISO」

「マイ ISO」 - 自分のアカウントが作成したISOイメージの一覧
「フィーチャー ISO」 - 管理者がお勧めとして提供している ISOイメージの一覧
「コミュニティISO」 - 他のメンバーが共有しているテンプレートの一覧

 テンプレートの追加は、画面上部の「テンプレート追加」から行えます。また、各テンプレートは、「詳細」タブにより各種情報を見ることができます。

 ゲストVM用のテンプレートに対しては次のような操作が行えます。

「テンプレート編集」「テンプレートコピー」「テンプレートダウンロード」「テンプレート削除」

 ISOの追加は、画面上部の「ISO追加」から行えます。また、各 ISO は、「詳細」タブにより各種情報を見ることができます。ユーザーが登録した ISOに対しては次の操作が行えます。

「ISO削除」

アカウント管理

 Webインターフェイスの「アカウント」で、アカウントの確認と操作が行えます。

「マイアカウント」 - 自分のアカウントの一覧
「すべてのアカウント」 - 管理範囲のすべてのアカウントの一覧

 アカウントの追加は、画面上部の「アカウント追加」から行えます。アカウントに属するユーザーの追加は、画面上部の「ユーザ追加」から行えます。

 また、各アカウントは、「詳細」タブによりアカウントの各種情報を、「ユーザ」タブによりユーザーの各種情報を見ることができます。

 アカウントに対しては次のような操作が行えます。

「アカウント編集」「リソース制限」「アカウント有効化」「アカウント無効化」「アカウントロック」「アカウント削除」「アップデートリソースカウント」

 ユーザーに対しては次のような操作が行えます。

 「ユーザ編集」「パスワード変更」「キー生成」「ユーザ有効化」「ユーザ無効化」「ユーザ削除」

 全てのアカウントはいずれかのドメインに属しており、デフォルトではROOTに属することになります。ここで設定したドメインはWebのインターフェイスにログインする際にDOMAIN欄に入力します。

 アカウントを作成するときに管理者かユーザーかの設定を行えます。

 ここで、ROOTの管理者、ROOT以外のドメインの管理者、ユーザーにより、ダッシュボードの画面が異なり、また利用できる機能の権限も異なります。これはWebインターフェイス上、またAPI上で同様です。

 各アカウントには複数のユーザーを作成することができます。これにより、ログインできるユーザーの数を増やしつつ、リソースであるアカウントを統一することが可能になります。

 もしくはアカウント単位にリソース制限を設定することができます。現状のCloudStackでは数による制限を行い、インスタンス数、ディスク数、IPの数、などによる設定で、指定の数以上のリソースを取得しようとするとエラーになります。

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