Kinectで巨乳になれるワールドカップ2012レポートD89クリップ(45)(1/2 ページ)

昨年、話題となり、オープンソースになった「Kinect巨乳」をトガったクリエイターたちがハックした。もっといろんな作品が見てみたくなったワールドカップをレポートする

» 2012年06月07日 00時00分 公開
[沙倉芽生@IT]

 数々の面白いWebサービスを生み出し、話題を提供しているクリエイターデュオ(花岡洋一と山根 淳)・人間が開発した「Kinect巨乳」――誰もがバーチャルに巨乳を手に入れられるアプリケーション――を改造したり楽しんだりするワールドカップ「Kinect巨乳ワールドカップ2012」が6月2日、ドリコム本社内にて開催された。同ワールドカップのテーマは、「どこまで本気でアホなことができるか」。この本気でアホな戦いに、日本各地から挑戦者が集結した。

会場となったドリコムのイベントスペース。「技術者の集いの場になってほしい」という思いで会場を提供した。おばかアプリ選手権もまじめに全力で協力している。 会場となったドリコムのイベントスペース。「技術者の集いの場になってほしい」という思いで会場を提供した。おばかアプリ選手権もまじめに全力で協力している。

 Kinect巨乳は、マイクロソフトのゲーム機「Xbox 360」用のデバイス「Kinect」をベースとして開発されたアプリケーションで、画面に映し出された胸を、マーカーレスAR技術を使い巨乳として映し出す。

 今回のワールドカップは、このKinect巨乳のプログラムをオープンソースとして開放し、参加者に自由に改造してもらう「カスタマイズ部門」と、Kinect巨乳で楽しむ姿を動画で投稿する「エンジョイ部門」の2部門。審査員には、拡張現実のエキスパートであるAR三兄弟の川田十夢氏、グラビアアイドルの麻生亜実さん、そして審査員長としてお笑いタレントのケンドーコバヤシさんが招かれた。

 3月19日?5月28日の期間に応募された数々の作品の中からカスタマイズ部門の最終選考に残ったのは、プレゼンテーションを披露した順に、神奈川工科大学 五百蔵研究室の「KK 2.5dim」、トンガルマンの「Kinect巨乳MUSIC」、チームわたがしの「触れるKinect巨乳」、雑魚雑魚の「うー!my棒」、世界の三宅(三宅智之)の「拡張現実下着 〜ARブラジャー編〜」、alumicanの「宇宙巨乳」の6作品。各チームに与えられたプレゼンテーションの時間は5分で、その後審査員が実際に作品を体験する時間が設けられた。

神奈川工科大学 五百蔵研究室「KK 2.5dim」

 プレゼンテーションのトップバッターに立ったのは、神奈川工科大学 五百蔵研究室だ。彼らの作品「KK 2.5dim」は、巨乳をよりリアルに体験できるよう、「触れる」という観点と「見える」という観点から巨乳を再現した作品となった。

最初のプレゼンに挑んだ神奈川工科大学 五百蔵研究室のメンバーたち 最初のプレゼンに挑んだ神奈川工科大学 五百蔵研究室のメンバーたち

 まず「触れる」という観点からは、Kinect巨乳とWiiリモコンを組み合わせ、巨乳になった姿をリモコンで触れるとリモコンが光りながら振動する機能を実装した。そして「見える」という観点では、通常PCなど画面の中の映像でのみ体験できていたKinect巨乳を、プロジェクションマッピング技術により直接被写体の体に映し出すという手法を披露した。

 実演では、審査員の川田氏と司会を務めた池辺 政人氏の体に直接巨乳が映し出され、2人はお互いの巨乳をWiiリモコンでつつき合って巨乳から得られる感触を楽しんでいた。川田氏は、「リモコン操作が必要なく、巨乳ポイントにリモコンを持ってくるだけで振動する。これは革新的だ」と感想していた。

ARで浮き出た巨乳をつつき合う  川田 十夢氏(左)と池辺 政人氏(右) ARで浮き出た巨乳をつつき合う 川田 十夢氏(左)と池辺 政人氏(右)

トンガルマン「Kinect巨乳MUSIC」

 2番目に披露されたトンガルマンの「Kinect巨乳MUSIC」は、通常大人の男性が楽しむものと思われがちなKinect巨乳を、子どもや女性でも楽しんでもらうというコンセプトの下で開発された。

トンガルマンのプレゼンテーションの様子 トンガルマンのプレゼンテーションの様子

 具体的には、胸を認識するKinect巨乳の技術を使い、被写体が胸をもむ仕草をすると、音楽と共に映像からさまざまなお菓子が飛び出てきたり光を発信したりするという仕組みになっている。

 実演では、審査員の麻生さんがリアルな巨乳を揺らしつつ、自分の胸から飛び出るお菓子の映像を楽しんだ。麻生さんが「とっても楽しい!」と笑顔で感想を述べた一方で、その姿を見ていた川田氏は「巨乳から音楽を生み出す楽しさと、巨乳を動かすきっかけを与えるツールだ」と絶賛した。

巨乳を揺らしてKinect巨乳MUSICを楽しむ麻生さん 巨乳を揺らしてKinect巨乳MUSICを楽しむ麻生さん

チームわたがし「触れるKinect巨乳」

 チームわたがしが開発した「触れるKinect巨乳」は、巨乳のプルプル感をゼリーで再現するというもの。ラジコンなどに搭載されているサーボモーターをゼリーと連動させ、Kinect巨乳で映し出された巨乳を揺らすとゼリーが連動して動くようになっている。

チームわたがし。以前はツイッターアカウントの写真を色分析し、その色をベースにわたがしを作っていたという チームわたがし。以前はツイッターアカウントの写真を色分析し、その色をベースにわたがしを作っていたという

 残念ながらモーターとゼリーをつなぐ接着部分の不具合で実演は披露されなかったが、審査員の川田氏は、「映像の振動をリアルに伝えられるという意味では、DVDなどの特典で映像と連動した揺れをリアルでも楽しめるようにするといったことが可能になるかもしれない」と述べた。

実演ができなかったため、ビデオにてゼリーが揺れる様子を披露 実演ができなかったため、ビデオにてゼリーが揺れる様子を披露
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