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» 2012年10月09日 15時01分 UPDATE

ブロケード、シャーシ型の国内投入でファブリックスイッチ拡大

ブロケードコミュニケーションズシステムズが10月3日に発表したシャーシ型スイッチ「Brocade VDX 8770」は、同社のイーサネットファブリック技術の適用範囲を大きく広げる製品だ

[三木泉,@IT]

 ブロケードコミュニケーションズシステムズが10月3日に発表したシャーシ型スイッチ「Brocade VDX 8770」は、同社のイーサネットファブリック技術の適用範囲を大きく広げる製品だ。

 ブロケードは階層型構成を必要としないイーサネットファブリック製品の第1弾「Brocade VDX 6720」を、2011年1月に投入。同年9月にはさらに、「Brocade VDX 6710」「Brocade VDX 6730」を発表した。同社日本法人代表取締役社長の青葉雅和氏によると、すでにこれらの製品は、国内において100社以上で本番導入されている。テストを含めると、150社以上に達する。同製品群の国内売り上げは、「昨年度から今年度にかけて10倍に伸びた」(青葉氏)という。

ブロケード日本法人代表取締役社長の青葉雅和氏

 だが、これらの既存製品はすべてボックス型製品で、各スイッチのポート数は60に限定されている。VDXシリーズで1つのファブリックに参加できるスイッチは最大24台なので、単純計算すると、単一のファブリックで約1200のポートしか提供できない。

 一方、今回発表のVDX 8770はシャーシ型製品で、当初から1シャーシ当たり最大384ポートの構成が可能(詳細は米国における発表に関する記事をご覧いただきたい)。最大24台を組み合わせて、8000ポート以上をサーバ機などのノード接続用に提供できる。現在は10Gbpsイーサネットのラインカードしかないが、今後100Gbpsイーサネットのラインカードが投入されれば、さらに拡張性を高めることができる。バックプレーンは4Tbpsで、将来の拡張に備えている。

 VDX 8770の早期採用顧客として、サイバーエージェントの名が挙がっているが、同社は当初ボックス型の既存VDXスイッチの導入を検討していた。だが、今年3月よりVDX 8770を検証したうえで、ネットワーク設計を変更して新製品の採用を決めたという。

 青葉氏はVDX製品群につき、今後1年で、これまでの1年間の3倍の売り上げを目指すと話している。

米ブロケードCTOのデイブ・スティーブンス氏

 今回の発表に伴い来日した米ブロケードCTOのデイブ・スティーブンス(Dave Stevens)氏は、VDXに代表される製品群で、同社が最終的に目指しているのはシンプル化だと強調した。

 「ネットワークは15年前あるいは20年前よりもはるかに急速なペースで変化している。あまりにもさまざまな変化が同時に起こっており、過去15年の間に人々が構築してきたITインフラは、新しいアプリケーションモデルを支えることができない。カギとなるのは、やることすべてをシンプル化するということだ」(スティーブンス氏)

 そして、シンプル化を実現するための手段が、イーサネットファブリックであり、Software Defined Networking(SDN)への積極的な対応だと話した。

 「物理的なインフラのレイヤでは、データセンターにおける大がかりな独自アーキテクチャの、複雑な階層型ネットワークを、フラットで高速なファブリックに再構築する。データセンターにおける複雑さを抽象化し、大きな単一のレイヤ2スイッチのようなものとして扱えるようにしている。一方、制御/管理フレームワークでは、現在行われているような、多数のテクニシャンおよび多数のコマンドラインツールによる、手動の、スイッチ単位での構成を廃し、SDNツールを提供する。VXLAN、OpenFlow、NVGRE、Open vSwitchなど、多数のツールが市場に登場してきている。こうしたツールをファブリック上に重ねるように適用し、次世代データセンターのシンプルでプログラマティックな制御を実現する」(スティーブンス氏)

 ブロケードは併せて、Brocade MLXeルータの24ポート10Gbpsイーサネットモジュールなどを国内発表している。

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