Facebook、「Graph Search」の限定β開始共有コンテンツの検索を容易に

米Facebookは1月15日、友人が自分と共有したコンテンツや公開設定のコンテンツを検索できる新サービス「Graph Search(グラフ検索)」の限定β版の提供を開始した。

» 2013年01月16日 16時21分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 米Facebookは1月15日、友人が自分と共有したコンテンツや公開設定のコンテンツを検索できる新サービス「Graph Search(グラフ検索)」を発表し、同日から限定β版の提供を開始した。

 Graph Searchでは、Facebookの各ページトップのツールバーに虫眼鏡アイコンが表示され、ここに検索したい内容を入力する。

Graph Searchの検索画面

 Web検索との大きな違いとして、Web検索では特定の用語で検索をかけるのに対し、Graph Searchでは例えば「ニューヨーク在住でJay-Zが好きな友達」といったフレーズの組み合わせによる検索を想定している。このフレーズに合った内容を、Facebookで共有された人物、場所、写真などのコンテンツの中から探し出し、結果を表示する。

 まだ開発は初期段階にあり、現時点で利用できるのは英語のみ。まず第1段階として、人物(例:「ヨセミテ国立公園に行ったことのある友達の友達」)、写真(例:「1999年以前の友達の写真」)、場所(例:「インド出身の友人が好きなインド料理店」)、関心事(例「自分と同じ映画が好きな人が好きな映画」)の4分野の検索機能を提供する。

「私が好きなことを好きな人」を検索した結果

 検索フレーズはそのままページのタイトルとなり、名称を変更したり、友達と共有したりもできる。

 同社はユーザーのプライバシー保護をめぐって繰り返し批判されてきた経緯もあり、「グラフ検索は最初からプライバシーを念頭に置いて開発し、Facebook上の各コンテンツのプライバシーおよび読者を尊重している」と強調。情報を見つけるのは容易になるが、ユーザーが見られるのは、既にFacebook上で見ることができていたものに限られるとした。

 β版はまだ限定公開の段階にあり、利用を希望するユーザーはウェイティングリストに登録するよう促している。いずれはモバイル対応や、英語以外の言語への対応も予定しているという。

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