シングルサインオンをモバイル環境にも、日本HPが機能拡張パスワードマネージャやOTPを実現

日本ヒューレット・パッカードは1月23日、Webシングルサインオン製品「HP IceWall SSO」の機能を強化し、スマートフォン向けの認証を実現する「HP IceWall SSO モバイルソリューション」を発表した。

» 2013年01月24日 13時33分 公開
[@IT]

 日本ヒューレット・パッカードは1月23日、Webシングルサインオン製品「HP IceWall SSO」の機能を強化し、スマートフォン向けの認証を実現する「HP IceWall SSO モバイルソリューション」を発表した。3種類のオプション製品を提供し、「従来から提供していたIceWallによるセキュリティ機能をモバイル環境にも適用し、モビリティを拡大したい」(日本HP 執行役員 エンタープライズグループ事業統括 テクノロジーサービス事業統括 テクノロジーコンサルティング統括本部長 有安健二氏)という。

 HP IceWall SSOは、複数のWebアプリケーションに対する認証とアクセス制御、シングルサインオン機能を提供する、リバースプロキシ型のセキュリティ製品だ。これまでは主にPC向けのアクセス制御を念頭に置いていたが、スマートフォンやタブレット端末の普及を受け、モバイル向けの機能を拡充。スマートフォン向けアプリを提供する。

 「HP IceWall SSO QuickLogin」は、いわゆる「パスワードマネージャ」の機能をスマートデバイスに提供するアプリだ。あらかじめ複数のWebサイト/サービスのIDとパスワードを登録しておけば、あとはPINの入力のみでシームレスにログインできるようにする。

 「HP IceWall SSO Authenticator」は、HP IceWall SSO QuickLoginの機能に加え、ワンタイムパスワード認証機能を追加し、二要素認証を実現するアプリだ。別途トークンなどを用意することなく、ソフトウェアのみでOATH準拠のワンタイムパスワードを生成し、認証を行えるようにする。ワンタイムパスワードの生成から認証まで、エンドユーザーに負担を掛けることなくシームレスに行えることが特徴という。なお利用に当たっては、HP IceWall SSOに加え、エスエーシーっが提供する「OneTime認証連携ツール for HP IceWall」も必要となる。

 日本HPはさらに、Webブラウザを使用でず、Cookieを用いた認証を行えないデバイスについても認証を可能にする「HP IceWall SSO スマートデバイスオプション」も提供する。ベーシック認証用のヘッダーの中などから、アプリが利用する認証情報やID、クライアント証明書情報などを抽出し、認証ならびにアクセス制御を行えるようにするもので、主にイントラネットなど閉じたネットワークに、端末固有の情報を用いてアクセスできるようにする。

 HP IceWall SSO スマートデバイスオプションの価格は315万円、OneTime認証連携ツール for HP IceWallは504万円。スマートフォン向けのHP IceWall SSO QuickLoginとHP IceWall SSO Authenticatorは、Android版はGoogle Playから、iOS版はApp Storeからそれぞれ無償でダウンロードできる。

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