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» 2013年04月12日 17時02分 UPDATE

モバイルな情報活用で2つの新製品:企業で簡単にDropbox的サービスがつくれる、アクロニス

企業が、社員の無秩序なコンシューマー向けファイル共有サービスの利用を防ぐために使える2つの製品を、アクロニス・ジャパンが発表した。エンタープライズ版Dropboxとも呼べる「activEcho」と、モバイル端末からの社内の共有ファイルサーバへのアクセスを管理する「mobilEcho」だ

[三木 泉,@IT]

 アクロニス・ジャパンは4月9日、モバイル端末に対応した、企業向けのファイル共有/同期製品を4月24日に販売開始すると発表した。ファイル共有/同期製品は2種類ある。エンタープライズ版Dropboxとも呼べるファイル同期製品である「activEcho」と、モバイル端末からの社内の共有ファイルサーバへのアクセスおよびファイルの取り出しを管理する製品「mobilEcho」だ。

 どちらも、最初から企業向けに設計・開発された製品であることが最大の特徴と、米アクロニスのプロダクトマネジメントダイレクタ、ブライアン・アルマー(Brian Ulmer)氏は強調する。

 サービスではなく、社内のサーバ上で動かすソフトウェアであることが第1のポイント。2製品では、ファイルを実際に保存するのは社内のファイルサーバやNAS(Amazon S3をプライベートアカウントで利用することもできる)。既存のITインフラをそのまま活用できるため導入が楽だし、データセキュリティについても、従来の延長線上で対応できる。例えばユーザーアカウント管理ではActive Directoryとの統合が可能。モバイル端末用のアプリでは、企業の管理者によるリモートワイプ(遠隔的なデータ消去)もできる。

 この2製品では共通に、DropboxやSkyDriveのようなコンシューマー向けのファイル共有/同期/交換サービスを、各社員がばらばらに業務利用し、企業としてコントロールが効かなくなる状況を改善できるという。

 activEchoとmobilEchoは、似ている部分もあって混同しがちだが、アルマー氏は次のように説明する。

 「mobilEchoは、社内のファイルサーバやNASに保存されたファイルに対する、モバイル端末からのアクセスを管理する。一方activEchoは、(Dropboxと同様、)おもにユーザーのコンピュータ上のデータを共有、同期するための製品だ」。

im_ait_acronisecho01.jpg mobilEchoのサーバは、社内のNASやファイルサーバへのゲートウェイ的な役割を担う。これに対してiPhone/iPadやAndroidのアプリからアクセスすることになる

 すなわち、mobilEchoという製品のテーマは、社内のWindowsやMacからは日常的に利用されている社内のファイルサーバやNAS上のデータに、組織としての統合管理のもとで、モバイル端末からどれだけ安全にアクセスさせられるかにある。一方activEchoは、基本機能としてはDropboxと同一。モバイル端末を含めた端末間のファイル同期、および社外のユーザーとの共有がテーマだ。独自の形式でファイルを管理するため、activeEchoのアプリあるいは専用Web経由でないとファイルにアクセスできない。

 mobilEchoでは、iOSとAndroidに対応したアプリが用意されている。エンドユーザーは、このアプリから、社内のmobilEchoサーバにアクセス、その背後にあるNASやファイルサーバ上のファイルをリスト・検索したり、表示したりできる。ファイルをモバイル端末にダウンロードし、暗号化して保管できる。このファイルについては、片方向/双方向で編集内容の同期も可能。また、Microsoft SharePoint上のファイルのチェックアウト(一時取り出し)ができる。PDFについては、アノテーションという形での編集機能も備える。

 また、モバイル端末の端末情報や、mobilEchoの操作履歴を残すことができる。ファイル操作権限を、ユーザー単位きめ細かく設定することもできる。モバイル端末紛失の場合は遠隔消去(「リモートワイプ」)が実行可能。ただし、現在のところmobilEchoが本格的なMDM(モバイルデバイス管理)機能を備える予定はない。「Mobile Iron」などのMDM製品と連携していくという。

im_ait_acronisecho02.jpg 米アクロニスのプロダクトマネジメントダイレクタ、ブライアン・アルマー氏

 一方、activEchoはiOS、Androidに加え、Windows、Mac用のアプリを用意(Webブラウザでの利用も可能)。これらの端末間でファイル同期が行える。社外ユーザーとのフォルダ共有が可能だが、企業のIT担当者は、特定の組織のユーザーとしかデータを共有できないように設定できる。こちらも、詳細な操作履歴の取得や、リモートワイプの機能を備える。

 アルマー氏によると、今後これら2つの製品では、さらにファイルに対する編集・加工の機能を充実させるとともに、他社のアプリケーションとの連携を進めていくという。これにより、安全性の高い、業務アプリケーションのモバイルプラットフォームに進化させていきたいという。

 mobilEchoの最小構成価格は3ユーザー(3年保守契約付き)で10万2000円。activeEchoは10ユーザー(初年度保守契約付き)で33万4000円。どちらも各ユーザーが3デバイスまで利用できる。販売では、ソフトバンク、ダイワボウ情報システムがディストリビュータの役割を担う。

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