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» 2013年04月22日 13時49分 UPDATE

業務アプリInsider 読者調査レポート:業務アプリ開発は5年後どうなると予想されているのか?―― これからの業務アプリ開発についてのアンケート結果(2013年3月実施) ――

「5年後のアプリ開発で習得/使用したい開発言語」「5年後までに変化が予想される開発環境項目」などに関するアンケート結果を紹介する。

[一色政彦,デジタルアドバンテージ]
業務アプリInsider 読者調査レポート
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「業務アプリInsider 読者調査レポート」のインデックス

連載目次

* 本稿では、「アプリケーション」は「アプリ」と略す。


 @ITでは、2013年3月5日(火)〜3月18日(月)の期間、Windowsベースの業務アプリ開発に携る@IT読者を対象に、Web上での自記式アンケートによる読者調査を行った(調査実施機関はアイティメディア株式会社。有効回答数は268件)。

 本稿は、その調査結果から、筆者が特に興味深いと感じた下記の調査項目に関するものを一部抜き出してグラフ化し、簡単な説明と考察を付記したものである。

【現在のアプリ開発状況】

  • 現在開発している業務アプリ種別
  • 現在使用している開発言語

【今後のアプリ開発】

  • 5年後のアプリ開発で習得/使用したい開発言語
  • 5年後までに変化が予想される開発環境項目

【『@IT業務アプリInsider』へのフィードバック】

  • 業務アプリInsiderで読みたい記事
  • コードを記述してほしい言語

 なお、本稿で取り上げなかった調査結果(「業務アプリ開発環境の5年後は?」「5年後までに変化が予想される開発環境項目」など)は、TechTargetでホワイトペーパーとして提供している。ちなみに前回の記事はこちら

現在のアプリ開発状況

現在開発している業務アプリ種別

Q. あなたは現在、主にどのような種類の業務アプリ開発に関わっていますか? 最も当てはまるものを、1つだけお選びください。

現在開発している業務アプリ種別(N=264) 現在開発している業務アプリ種別(N=264)

 この結果を見ると、半数以上が業務アプリをスクラッチで開発しており、そのうちの半数が自社用だった。業務で使うアプリを内製している開発者は少なくないことが分かる。

 パッケージの開発/カスタマイズは、合計で25%でスクラッチの次に人気だ。Webサービス・SaaSの開発/カスタマイズは、合計で10.6%でそれほど多くない。

現在使用している開発言語

Q. そのアプリ開発に使用している言語を、いくつでもお選びください。

現在使用している開発言語(N=265) 現在使用している開発言語(N=265)

 一番多いのは「Java」で38.1%、次がVisual Basic(.NET)で33.6%、それ以降はJavaScript(27.9%)、C#(24.2%)、C++(20.0%)だった。

 比較的大規模な「業務システム」ではJavaが使われるイメージが強い。また、社内で使う小規模な「業務アプリ」は、非職業プログラマーがVisual Basicで手軽に開発するイメージが強い。さらに、.NET(C#やVisual Basic)は中小企業向けの業務アプリ開発で多く使われるイメージだ。今回は「業務アプリ」という条件付きのアンケートだったので、これらの言語が上位に来ることは納得できるだろう。

 JavaScriptはWeb開発で必須であるため、やはり使用率が高い。

今後のアプリ開発

5年後のアプリ開発で習得/使用したい開発言語

Q. 上記アプリ開発のために習得/使用したい開発言語を、いくつでもお選びください(「上記アプリ」は「5年後に開発しているアプリ種別」を指す)。

5年後のアプリ開発で習得/使用したい開発言語(N=258) 5年後のアプリ開発で習得/使用したい開発言語(N=258)

 5年後に開発しているであろうと予想するアプリを開発するために習得/使用したい開発言語は、Java/JavaScript/C#が若干増える傾向にあり、逆にVisual Basic(.NET)/C++/C/PHPは減る傾向にある。大きく伸びそうな言語は、Ruby/Python/Objective-C/Scalaであった。Visual Basic(VB6以前)を5年後も使おうと考えている開発者はほとんどいないことが分かる。

5年後までに変化が予想される開発環境項目

Q. あなたが現在関わっている業務アプリ開発の環境の中で、「これは5年後には変わっている」と思う項目があれば、いくつでもお選びください。

5年後までに変化が予想される開発環境項目(N=268) 5年後までに変化が予想される開発環境項目(N=268)

 5年後に一番変化が大きいと予想されているのは、「業務アプリのユーザー端末」だった。スマートフォンやタブレットなど、マルチデバイス化が進んでいるが、この流れに業務アプリも巻き込まれ、PCデスクトップ向けやWebブラウザ向け以外でも業務アプリが提供されるようになると予想しているようだ。

『@IT 業務アプリInsider』へのフィードバック

 ここからは、「業務アプリInsider」に関するアンケート調査の結果を簡単に紹介する。

業務アプリInsiderで読みたい記事

Q. あなたが今後「@IT 業務アプリInsider」で読みたい記事内容があれば、いくつでもお選びください。

業務アプリInsiderで読みたい記事(N=265) 業務アプリInsiderで読みたい記事(N=265)

 以前からのアンケート結果と変わらず「HTML5業務アプリ開発入門」(53.6%)が1位となり、HTML5関連記事のニーズが飛び抜けて高い。

 第2位は「スマホ向けWeb+ネイティブ開発」(37.0%)だった。ネイティブが持つ「機能性」を生かしつつも、Webが持つ「アップデートの手軽さ」も実現するという、ハイブリッド手法に対する注目度はやはり高い。

 第3位に「JavaによるWeb業務アプリ開発入門」(36.2%)がランクインしている。JavaでWeb向けの業務システムを開発するニーズは引き続き高い。

 1位〜3位を見ると、「Web開発関連」という共通点があり、スマートフォン&タブレットのネイティブ開発に対する人気は落ち着いてきており、(そういったマルチデバイスも対象にして)Web開発に注目が戻ってきているといえるだろう。

コードを記述してほしい言語

Q. 「業務アプリInsider」では、今までプログラミング・コードを提示する際、極力C#とVisual Basicを併記するようにしてきました。今後はどのような開発言語でプログラミング・コードを記述してほしいですか? ご希望の言語を、2つまでお選びください。

コードを記述してほしい言語(N=258) コードを記述してほしい言語(N=258)

 ここでいう「JavaScript」はWeb開発のことではなく、Windowsストア・アプリ開発で使うJavaScript言語を対象としている。そういう観点で見ると、JavaScriptが、C#やVisual Basicを抑えて1位となったのは、筆者としては驚きだった。ただし、C#/Visual BasicがXAML向けの開発言語なのに対し、JavaScriptはHTML5向けの開発言語なので、単純な併記は難しく、記事ごとに検討することになるだろう。

 C#とVisual Basicは同じくらい人気が高い。Visual Basicのニーズが(筆者の予想以上に)高いことは確認できたので、これまでどおり両コードの併記を極力続けたい。


 今回のアンケートにご返答いただいた方々に感謝したい。また次回実施時にもご協力いただけるとうれしい。

 繰り返しになるが、今回のアンケート調査の全結果は、TechTargetでホワイトペーパーとして提供しているので、ご興味のある方はぜひダウンロードしてみてほしい。

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