jQuery 2.0がついに正式リリースIE8以前はサポートせず、より軽量で高速に

JavaScriptでもっとも人気のあるライブラリjQueryの最新版、「jQuery 2.0」が正式にリリースされました。

» 2013年04月22日 19時39分 公開
[新野淳一,Publickey]

 JavaScriptでもっとも人気のあるライブラリjQueryの最新版、「jQuery 2.0」が正式にリリースされました。

jQuery 2.0 Released | Official jQuery Blog

 jQuery 2.0は、jQuery 1.xからのメジャーバージョンアップになりますが、APIの変更や大きな機能追加はありません。Internet Explorer 6/7/8のサポートを廃止することで、これらのサポートに必要だった細かなハックを一掃、いわゆるモダンブラウザにフォーカスしてコードを書き直すことにより、より小さく、速く、安定した動作を目指したものです。

 jQuery 2.0はjQuery 1.9.1に比べて12%小さくなっています。

 今後もjQuery 2.0では古くなった環境のサポートを廃止することで、より軽量で高速なライブラリを目指す予定で、次にサポート廃止予定なのはAndroid/WebKit 2.xのWebブラウザ。利用シェアの推移を見つつ、それほど遠くないうちに廃止される見通しだと説明されています。

 jQuery 2.0の登場により、今後はInternet Explorer 6/7/8対応が明らかに不必要な環境に対するjQuery 1.xのサポートが終了することも表明されています。例えばPhoneGap/CordvaやChromeのアドオン、Node.jsなどがそれらに該当します。主な環境を以下に挙げます。

  • Google Chrome add-ons
  • Mozilla XUL apps and Firefox extensions
  • Firefox OS apps
  • Chrome OS apps
  • Windows 8 Store (“Modern/Metro UI”) apps
  • PhoneGap/Cordova apps
  • Apple UIWebView class
  • node.js (combined with jsdom or similar)

jQuery 2.xとjQuery 1.xが並行リリース

 jQuery 2.0の登場後も、Internet Explorer 6/7/8をサポートするjQuery 1.x版が並行してリリースされ続け、jQuery 2.0とjQuery 1.x版の互換性ができるだけ保たれるようになっています。

 現在jQuery 1.xの最新版はjQuery 1.9ですが、数カ月のうちにjQuery 1.10がリリース予定。今後、jQuery 2.0に対してjQuery 1.10が、jQuery 2.1に対してjQuery 1.11がペアになってリリース予定とのこと。ただし開発リソースの関係でリリーススケジュールが揃うわけではないようです。

(本記事はPublickeyから許可を得て転載しています。転載元

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