FFRI、「Yarai」でのWindows XPサポートを2017年末まで提供「やむを得ない事情」で使い続けるユーザーを保護

フォティーンフォティ技術研究所は4月24日、Windows XPの延長サポート終了まで1年を切ったことを踏まえ、「FFR yarai」と「FFR yarai 脆弱性攻撃防御機能」の動作環境として、Windows XP(SP2以降)とWindows Server 2003(SP2以降)を2017年12月31日までサポートすることを表明した。

» 2013年04月24日 14時23分 公開
[高橋睦美,@IT]

 フォティーンフォティ技術研究所(FFRI)は4月24日、Windows XPの延長サポート終了まで1年を切ったことを踏まえ、マルウェア対策ソフトウェア「FFR yarai」と「FFR yarai 脆弱性攻撃防御機能」の動作環境として、Windows XP(SP2以降)とWindows Server 2003(SP2以降)を2017年12月31日までサポートすることを表明した。

 マイクロソフトは先日、Windows XPの延長サポート期間が2014年4月9日に終了することをあらためてアピールし、パートナー各社とともに、Windows 7/8など新しいOSへの移行支援作を展開する方針を明らかにした。移行を推奨する最大の理由はセキュリティ上の懸念だ。サポート期間が終了すると脆弱性を修正するパッチは提供されず、新たな攻撃に対して無防備な状態になってしまう。

 これらのOS上で動作するOffice 2003の延長サポートも同じく2014年4月8日で終了するため、アプリケーションの脆弱性に対しても無防備な状態となってしまう可能性が高い。さらに、2015年7月14日にはWindows Server 2003の延長サポート終了が控えている。

 だが、ライセンス料や既存アプリケーションの互換性検証、移行作業に要するコストといった要因のため、新しいOSに移行したくても移行できないユーザーは少なくない。FFRIの今回の措置は、こうしたやむを得ない事情でWindows XPを使い続けざるを得ないユーザーに向けたものだ。

 FFR yaraiは、FFRIが独自に開発した4つのヒューリスティックエンジンによって、シグネチャなどに頼らず、脆弱性を狙うマルウェアや攻撃を検出、防御する。FFR yarai 脆弱性攻撃防御機能は、FFR yaraiの4つの検出エンジンのうち、脆弱性への攻撃を防御するゼロデイ攻撃対策エンジン(ZDP)を切り出した製品だ。

 FFRIでは、新OSへの移行が最も推奨されるとしながらも、Windows XPならびにWindows Server 2003を2017年12月31日までサポートすることで、1年以内の移行完了が困難な企業に対し、低コストでセキュリティリスクを抑える選択肢を提供したいとしている。

 なお同社は、2010年7月13日にWindows 2000の延長サポート期間が終了した際にも同様に、ZDPをベースにしたセキュリティ対策ソフトを提供し、新OS移行期間中の保護策を提供していた。

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