ヤマハがVPNセンタールータの新機種、最大3000拠点とのVPN接続をサポートISDN回線からの移行も視野に

ヤマハは4月24日、ギガビットイーサネットに対応したVPNセンタールータの新製品「RTX5000」と「RTX3500」を発表した。

» 2013年04月24日 14時40分 公開
[高橋睦美,@IT]

 ヤマハは4月24日、ギガビットイーサネットに対応したVPNセンタールータの新製品「RTX5000」と「RTX3500」を発表した。2013年7月上旬から販売を開始する。

 ヤマハは地方の支社/支店や小規模拠点向けのVPNルータ「RTX1200」などを提供しているが、新製品は、これら拠点ルータからのVPN接続を収容するセンターVPNルータだ。ルータOSをマルチコアCPU向けに最適化することで省電力とパフォーマンスの向上を両立させ、ギガビット回線をフルに利用できる性能を実現したという。またデータセンターでの導入を想定し、独自開発の電源モジュールを採用。AC100V〜AC240Vまで対応した。

 もう1つの特徴は、VPN接続時の鍵交換処理などを高速化することで、VPN対地数が大幅に向上していることだ。RTX3500では最大1000拠点、RTX5000では既存モデル「RTX3000」の3倍となる最大3000拠点まで対応でき、全国にまたがって拠点や店舗を展開している企業でも利用できる。経路情報も6万エントリまで対応し、これまでややハイエンド機でサポートしてきたVPNセンタールータも、拠点側同様、ヤマハ製品で構成できるようにすることを狙う。

VPNセンタールータの新製品、「RTX3500」

 ビジネス用途で根強い需要のあるISDN回線を新規設計のモジュールでサポートする一方で、2020年以降始まるISDNマイグレーションに備え、「データコネクト」「ひかり電話ナンバーゲート」にも対応。これにより、計画的な移行を支援するという。

 さらに、光回線の収容を効率化するため、PPPoE over tagVLANなどの機能も追加した。microSDメモリへのファームウェア/設定/ログ保存やLuaスクリプトといった、既存のRTXシリーズでおなじみの機能もサポートしている。

 RTX3500は、VPNスループットが最大1.5Gbpsで価格はRTX3000と同じ49万8000円。RTX5000はVPNスループットが最大2Gbpsで、価格は79万8000円となる。

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