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» 2017年03月27日 23時55分 UPDATE

iPhone/Android/Macと共有できる:まだ知らない人のためのOneDrive入門(2017年3月更新版) (1/2)

WindowsやOfficeを開発してきたマイクロソフトのオンラインストレージサービス「OneDrive(ワンドライブ)」。iPhoneやAndroid、Macともファイルを共有できるという。個人的に仕事で活用するという前提で、その特徴やメリット、向いていない用途を解説する。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

 インターネット上のストレージサーバにユーザーがファイルを保存できる「オンラインストレージサービス」。今では一定容量までなら無料で利用できる個人向けサービスに限っても、たくさんの選択肢がある。

 そんな中、「Dropbox」や「Googleドライブ」などと同じく、代表的なサービスの1つとしてよく挙げられるのがマイクロソフトの「OneDrive(ワンドライブ、旧SkyDrive)」だ。

 本稿ではビジネスパーソンが仕事で活用するためにこのOneDriveを個人で利用するという前提で、何ができるのか、どういった特長があるのか、向いていない用途はないのか、探ってみる。

 OneDriveのより進んだ活用方法については、関連記事「WindowsでOneDriveを活用するためのテクニック集」を、またマイクロソフトの公式情報はOneDriveのWebサイトをそれぞれ参照していただきたい。

さまざまな端末間でファイルを共有できる

 「OneDrive」はマイクロソフトが一般消費者向けに提供しているオンラインストレージサービスだ。複数の端末間で同じファイルを簡単に共有したり、第三者にファイルを公開したりといった機能を提供している。

 OneDriveと連携しているWindows PCやMacでファイルを作成すると、同期機能によって自動的かつ速やかにOneDriveのオンラインストレージにコピーされ、同じく連携している別のPCにも同期される。スマートフォン/タブレットからも閲覧・編集できるようになる。

 インターネット上にあるOneDriveのオンラインストレージにアクセス可能であれば、いつでもどこでもこのファイル同期は実行できる。例えば、会社で作業したファイルをOneDriveで同期しておき、帰宅後に自宅のPCでそのファイルを用いて作業を続行する、といったこともできる。

OneDriveを利用すると、どの端末でも同じファイルを共有できる OneDriveを利用すると、どの端末でも同じファイルを共有できる
Windows PCやMac、iPhone/iPad/iPod touch(iOS端末)、Androidスマートフォン/タブレットなど複数の端末間で、OneDriveのオンラインストレージを介したファイルの共有が可能だ。例えば、会社で作業していたファイルを自宅や外出先でも簡単に扱えるようになる。Windows PCやMacの場合はオンラインストレージと自動的な同期が可能だ(閲覧・編集も可能)。スマートフォンやWebブラウザでは、必要なファイルを手動でアップロード/ダウンロードすることで閲覧・編集ができる。

 OneDriveは、Windows Vista/7/8.x/10、Windows Server 2008/2008 R2の他、macOSやiPhone/iPad/iPod touch(iOS搭載端末)、Android OS搭載スマートフォン/タブレット、Windows Phoneなどで利用できる。

 これらのプラットフォームには、OneDriveをサポートする専用アプリ(以下、OneDriveアプリ)が無償で提供されており、インストールするとOneDrive上のファイルの操作ができるようになる。

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無料で5GB、Office 365購読中なら1TBを利用できる

 OneDriveのオンラインストレージは無料で5GBまで利用できる。一方、有料の場合は50GBまたは1TBまで利用できる。

ストレージ容量のプラン OneDrive Dropbox(参考) Googleドライブ(参考) iCloudストレージ(参考)
2GB 無料 無料 無料 無料
5GB
15GB
50GB 170円/月 130円/月
100GB 250円/月
200GB 400円/月
1TB 1274円/月 1200円/月 1300円/月 1300円/月
2TB 2500円/月
10TB 1万3000円/月
OneDriveとその他のオンラインストレージサービスとの料金比較(2017年3月27日時点)
一般消費者向けプランのみピックアップしてみた。OneDriveは無料プランの場合、5GBまで利用できる。有料プランについては、1TBであれば容量単価は他のサービスとおおよそ同じレベルである。

 OneDriveの1TBの有料プランは、Office 365 Soloのような一般消費者向けOffice 365を契約すると利用できる、いわば特典である。これはGoogleドライブなど他のサービスの有料プランとほぼ同じ金額だ。つまり、ExcelやWordといったOfficeアプリが必要であるなら、その分OneDriveの方が割安とも考えられる。

Windows環境とは自動で手間なくオンラインストレージと同期できる

 Windows PC の場合、OneDriveアプリがインストール済みであれば、OneDriveのことをほとんど意識することなく、そのオンラインストレージに保存したファイルをエクスプローラで普通に操作できる。

 特にWindows 8.1/Windows 10には、標準でOneDriveアプリがプリインストールされていて、すぐに使い始められる

 Windows 7の場合、マイクロソフトのWebサイトからOneDriveアプリのセットアップファイルをダウンロードしてインストールする必要がある。

 Windows版のOneDriveアプリはデフォルトで、「%USERPROFILE%\OneDrive」というフォルダ以下にあるファイル/フォルダをオンラインストレージと同期する。設定変更によって別のフォルダも指定できるが、単一のフォルダツリーだけが同期の対象となる。そのため、同期したいファイルをこのフォルダ以下に集めて保存する必要がある。

 OneDriveフォルダに保存されたファイルや書き換えられたファイルは、リアルタイムで自動的にオンラインストレージと同期される。そしてオンラインストレージから同様に連携中のWindows PCも自動的に同期される。またエクスプローラでは、右クリックで表示されるコンテキストメニューから共有や公開(詳細は後述)といったOneDrive関連の設定ができる。

OneDriveのオンラインストレージと同期されるフォルダ OneDriveのオンラインストレージと同期されるフォルダ
これはWindows 10の例。ローカルにある同期対象のファイルを更新すると、通信可能であればすぐにオンラインストレージ上のファイルも同様に更新される。ファイルの種類に制限は特にない。
  (1)この「OneDrive」フォルダ以下がデフォルトでオンラインストレージと同期される。
  (2)同期中のファイル/フォルダにはこのマークが付く。
  (3)同期が完了しているファイル/フォルダにはこのチェックマークが付く(Windows OSによっては付かないこともある)。
  (4)共有あるいは公開中のファイル/フォルダにはこのマークが付く(Windows OSによっては付かないこともある)。

 同期はバックグラウンドで行われるため、同期対象だからといって特に意識してファイルを操作する必要はない。エクスプローラでファイルの作成や上書き、削除などをしたり、アプリケーションで開いたりできるのも通常と変わらない。

 インターネット接続がオフラインの場合、同期は中断するもののファイル操作は可能だ。インターネット接続が復旧すれば自動的に変更内容がオンラインストレージに反映される。

 OneDriveフォルダに作業ファイルを集める必要があることを除けば、OneDrive利用前と比べて作業や操作の方法・手順などを大幅に変える必要はないだろう。

【コラム】Windows 8.1ではファイル同期の仕様が他のWindows OSと異なる

 Windows 7/8/10のOneDriveアプリでは、フォルダごとにオンラインストレージと同期するか否かを選択できる。同期しないように設定したフォルダは、PCのローカルディスクから消え去り、エクスプローラでも見えなくなって操作もできなくなる(Webブラウザでオンラインストレージを直接ブラウズすれば操作可能)。

 一方、Windows 8.1の場合は、ファイルやフォルダごとに「オンライン」「オフライン」という選択ができる。基本的には「オフライン=同期する」「オンライン=同期しない」と捉えられる。

 他のWindows OSと大きく異なるのは、「オンライン」に設定したファイルであっても、エクスプローラでそのファイルの名前やアイコンは表示されることだ。それを閲覧・編集しようとすると、オンラインストレージからのダウンロードが始まり、完了すると「オフライン」になる。「オンライン」とは、ローカルにあるように見えるけれども、ファイルの実体は存在しない、という状態なのだ。詳細は「Windows 8.1のOneDriveにおけるオンラインとオフラインの違いは?」を参照していただきたい。

 OneDriveに関しては、Windows 8.1の後継であるWindows 10では、Windows 7とほぼ同じ仕様に戻ってしまった。つまりWindows 8.1だけが「異端」になってしまったワケだ。


スマートフォンではファイルの操作/閲覧/編集ができる

 iOSやAndroid OSを搭載したスマートフォン/タブレットでは、それぞれのアプリストア(マーケット)からOneDriveアプリを無償でインストールできる。

 これらをインストールするとOneDriveのファイル操作(アップロードやダウンロード、削除、移動など)ができる。写真のプレビューの他、オンラインストレージへの自動的なバックアップも可能だ。対応するアプリケーションがインストール済みなら、文書ファイルなどの閲覧・編集もできる。総じて使い方は難しくない。

スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを操作・閲覧できる スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを操作・閲覧できる
これはiOS用のOneDriveアプリ。OneDriveのファイルのダウンロードやアップロード、削除、移動といったファイル操作ができる。対応するアプリケーションがインストール済みなら、文書ファイルなどの閲覧・編集も可能だ。

スマートフォンで撮影した写真を自動的にバックアップできる スマートフォンで撮影した写真を自動的にバックアップできる
これはiOS用アプリが、撮影した写真やスクリーンショットを自動的にOneDriveのオンラインストレージに転送(バックアップ)しているところ。バックグラウンドで転送されるので手間は掛からない。

スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを第三者と共有するように設定できる スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを第三者と共有するように設定できる
これはAndroid OS用OneDriveアプリで、ファイルの共有や公開を設定しようとしているところ。PCがなくても、こうした設定がスマートフォン/タブレットでも簡単にできる。

スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルをテレビなどに表示できる スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルをテレビなどに表示できる
これはAndroid用アプリで、Nexus Playerというテレビ端末を介してOneDrive上の画像をテレビに表示しているところ。デモやプレゼンテーションに便利な機能だ。

 マイクロソフトはiOS/Android向けにWord/Excel/PowerPointの各アプリを提供している。これらを利用するとOneDrive上にあるWord文書やExcelシート、PowerPointプレゼンテーションを編集できる(DropboxやGoogleドライブにも対応しているが)。

OneDrive上のMicrosoft Word文書を閲覧・編集できる OneDrive上のMicrosoft Word文書を閲覧・編集できる
これはOneDrive上のWord文書をiOS用のWordアプリで開いたところ。閲覧はもちろん、編集もフォーマット変換などの手間無く行える(ただし、文書内で使われている機能によっては、編集できないこともある)。

OneDrive上のMicrosoft Excelブックを閲覧・編集できる OneDrive上のMicrosoft Excelブックを閲覧・編集できる
これはOneDrive上のExcelブックをAndroid OS用のExcelアプリで開いたところ。

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