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» 2016年01月15日 05時00分 UPDATE

iPhone/Android/Macと共有できる:まだ知らない人のためのOneDrive入門(2016年1月更新版) (1/2)

WindowsやOfficeを開発してきたマイクロソフトのオンラインストレージサービス「OneDrive(ワンドライブ)」。iPhoneやAndroid、Macともファイルを共有できるという。個人的に仕事で活用するという前提で、その特徴やメリット、向いていない用途を解説する。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

 インターネット上のストレージサーバにユーザーがファイルを保存できる「オンラインストレージサービス」。今では一定容量までなら無料で利用できる個人向けサービスに限っても、たくさんの選択肢がある。

 そんな中、「Dropbox」や「Googleドライブ」などと同じく、代表的なサービスの1つとしてよく挙げられるのがマイクロソフトの「OneDrive(ワンドライブ、旧SkyDrive)*1」だ。

*1 2014年2月19日、SkyDriveは「OneDrive」という名前に改称された。


 本稿ではビジネスパーソンが仕事で活用するためにこのOneDriveを個人で利用するという前提で、何ができるのか、どういった特長があるのか、向いていない用途は何か、探ってみる。

 OneDriveのより進んだ活用方法については、関連記事「WindowsでOneDriveを活用するためのテクニック集」を、またマイクロソフトの公式情報はOneDriveのWebサイトをそれぞれ参照していただきたい。

さまざまな端末間でファイルを共有できる

 「OneDrive」はマイクロソフトが一般消費者向けに提供しているオンラインストレージサービスだ。複数の端末間で同じファイルを簡単に共有したり、第三者にファイルを公開したりといった機能を提供している。

 OneDriveと連携しているWindows PCやMacでファイルを作成すると、同期機能によって自動的かつ速やかにOneDriveのオンラインストレージにコピーされ、同じく連携している別のPCにも同期される。スマートフォン/タブレットからも閲覧・編集できるようになる。

 インターネット上にあるOneDriveのオンラインストレージにアクセス可能であれば、いつでもどこでもこのファイル同期は実行できる。例えば、会社で作業したファイルをOneDriveで同期しておき、帰宅後に自宅のPCでそのファイルを用いて作業を続行する、といったこともできる。

OneDriveを利用すると、どの端末でも同じファイルを共有できる OneDriveを利用すると、どの端末でも同じファイルを共有できる
Windows PCやMac、iPhone/iPad/iPod touch(iOS端末)、Androidスマートフォン/タブレットなど複数の端末間で、OneDriveのオンラインストレージを介したファイルの共有が可能だ。例えば、会社で作業していたファイルを自宅や外出先でも簡単に扱えるようになる。Windows PCやMacの場合はオンラインストレージと自動的な同期が可能だ(閲覧・編集も可能)。一方、携帯端末やWebブラウザでは、必要なファイルを手動でアップロード/ダウンロードすることで閲覧・編集ができる。

 OneDriveは、Windows VistaやWindows 7/8.x/10、Windows Server 2008/2008 R2の他、Mac OS XやiPhone/iPad/iPod touch(iOS搭載端末)、Android OS搭載スマートフォン/タブレット、Windows Phoneなどで利用できる。

 これらのプラットフォームには、OneDriveをサポートする専用アプリ(以下、OneDriveアプリ)が無償で提供されており、インストールするとOneDrive上のファイルの操作ができるようになる。

無料で5GB、Office 365購読中なら1TBを利用できる(2016年1月中に申し込みをすれば無料分は15GBのまま)

 OneDriveのオンラインストレージは現在、「無料で15GB」まで利用できる。ただし「2016年2月以降は、5GBまで無料」に変わる予定だ。一方、有料の場合は50GBまたは1TBまで利用できる。

ストレージ容量のプラン OneDrive Dropbox(参考) Googleドライブ(参考)
2GB 無料*2 無料 無料
5GB
15GB 2016年1月末まで無料*2
50GB 170円/月
100GB $1.99/月(236円/月)
1TB 1274円/月*3 $9.99/月(1185円/月) $9.99/月(1185円/月)
10TB $99.99/月(1万1857円/月)
OneDriveとその他のオンラインストレージサービスとの料金比較
OneDriveの無料プランの容量は、2015年2月以降、現在の15GBから5GBに減る予定だ*2。有料プランについては、1TBであれば容量単価はGoogleドライブやDropboxとおおよそ同じレベルである(DropboxとGoogleドライブの円建て料金はTTSレート118.58円として換算)。
*2 2016年1月中にOneDrive PreviewのWebサイトから申し込みをすると、2月以降も無料プランでの容量が15GBのまま維持される。詳しくは、この後の本文を参照。
*3 正確には、Office 365 Solo(1274円/月)を購読すると、特典としてOneDriveに1TBの容量が追加される。

 ここでぜひ注目すべきなのは、2016年1月末までに以下のOneDrive PreviewのWebサイトから申し込みをしておくと、2016年2月以降も無料プランでの容量を15GBのまま減らさずに維持できることだ。

 OneDriveを使う可能性があるなら、1月中にこの申し込みを済ませておくべきだろう。それにはMicrosoftアカウント(無償)を用意して、一回はOneDriveにサインインした後に、以下の作業を実施する。

OneDriveの無料プランでの容量を減らさないための申し込み(その1) OneDriveの無料プランでの容量を減らさないための申し込み(その1)
これはhttps://preview.onedrive.com/bonus/をWebブラウザで開いたところ。2016年1月末までにこの申し込みを済ませておくと、無料で使える15GBの容量が5GBに減らず、そのまま維持できるとのことだ。事前に一回OneDriveにサインインした後に、この作業を実施する。
  (1)[Keep your free storage]をクリックまたはタップする。Microsoftアカウントでのサインインが求められるので、OneDriveを利用するアカウントでサインインする。
OneDriveの無料プランでの容量を減らさないための申し込み(その2) OneDriveの無料プランでの容量を減らさないための申し込み(その2)
サインイン後に表示される画面。無料プランでの容量を維持するには、OneDrive Previewというアプリに対し、上記の権限を与える必要がある。
  (2)上記の権限を確認してから、[はい]ボタンをクリックまたはタップする。
OneDriveの無料プランでの容量を減らさないための申し込み(その3) OneDriveの無料プランでの容量を減らさないための申し込み(その3)
この「Success!」という画面が表示されたら、申し込みは完了だ。

 もう一つ特筆できるのは、Office 365(家庭向け)を購読しているとストレージ容量が1TBまで増量されることだ。

 例えばOffice 365 Soloを月額1274円で購読している間は、その特典としてOneDriveに1TBの容量が追加される(このときOneDriveは無料プランでも有料プランでもよい)。これはDropboxやGoogleドライブの有料プランとほぼ同じ金額だ。つまりOfficeの機能が使える分、OneDriveの方が割安とも考えられる。

Windows環境とは自動で手間なくオンラインストレージと同期できる

 Windows PC の場合、OneDriveアプリがインストール済みであれば、OneDriveのことをほとんど意識することなく、そのオンラインストレージに保存したファイルをエクスプローラーで普通に操作できる。

 Windows 7の場合、次のマイクロソフトのWebサイトからOneDriveアプリをインストールする必要がある。

  • OneDriveアプリのダウンロードページ(マイクロソフト)
    [Windows]をクリックして表示される「OneDrive (Windows 7、8)」の下の[ダウンロード]ボタンをクリックすると、インストーラーがダウンロードされる

 一方、Windows 8.1/Windows 10には、標準でOneDriveアプリがプリインストールされている

 Windows版のOneDriveアプリはデフォルトで、「%USERPROFILE%\OneDrive」というフォルダ以下にあるファイル/フォルダをオンラインストレージと同期する。設定変更によって別のフォルダも指定できるが、単一のフォルダツリーだけが同期の対象となる。そのため、同期したいファイルをこのフォルダ以下に集めて保存する必要がある。

 OneDriveフォルダに保存されたファイルや書き換えられたファイルは、リアルタイムで自動的にオンラインストレージと同期される(そしてオンラインストレージから同様に連携中のWindows PCも自動的に同期される)。またエクスプローラーでは、右クリックで表示されるコンテキストメニューから共有や公開(詳細は後述)といったOneDrive関連の設定ができる。

OneDriveのオンラインストレージと同期されるフォルダ OneDriveのオンラインストレージと同期されるフォルダ
これはWindows 7にOneDriveアプリをインストールした例。ローカルにある同期対象のファイルを更新すると、通信可能であればすぐにオンラインストレージ上のファイルも同様に更新される。ファイルの種類に制限は特にない。
  (1)この「OneDrive」フォルダ以下がデフォルトでオンラインストレージと同期される(旧SkyDriveの場合は「SkyDrive」フォルダ)。
  (2)同期が完了しているファイル/フォルダにはこのチェックマークが付く(Windows OSによっては付かないこともある)。
  (3)同期中のファイル/フォルダにはこのマークが付く。
  (4)同期に失敗したファイル/フォルダにはこの×マークが付く(Windows OSによっては付かないこともある)。

 同期はバックグラウンドで行われるため、同期対象だからといって特に意識してファイルを操作する必要はない。エクスプローラーでファイルの作成や上書き、削除などをしたり、アプリケーションで開いたりできるのも通常と変わらない。

 インターネット接続がオフラインの場合、同期は中断するもののファイル操作は可能だ。インターネット接続が復旧すれば自動的に変更内容がオンラインストレージに反映される。

 OneDriveフォルダに作業ファイルを集める必要があることを除けば、OneDrive利用前と比べて作業や操作の方法・手順などを大幅に変える必要はないだろう。

【コラム】Windows 8.1ではファイル同期の仕様が他のWindows OSと異なる

 Windows 7/8/10のOneDriveアプリでは、フォルダごとにオンラインストレージと同期するか否かを選択できる。同期しないように設定したフォルダは、PCのローカルディスクから消え去り、エクスプローラーでも見えなくなって操作もできなくなる(Webブラウザでオンラインストレージを直接ブラウズすれば操作可能)。

 一方、Windows 8.1の場合は、ファイルやフォルダごとに「オンライン」「オフライン」という選択ができる。基本的には「オフライン=同期する」「オンライン=同期しない」と捉えられる。

 他のWindows OSと大きく異なるのは、「オンライン」に設定したファイルであっても、エクスプローラーでそのファイルの名前やアイコンは表示されることだ。それを閲覧・編集しようとすると、オンラインストレージからのダウンロードが始まり、完了すると「オフライン」になる。「オンライン」とは、ローカルにあるように見えるけれども、ファイルの実体は存在しない、という状態なのだ。詳細は「Windows 8.1のOneDriveにおけるオンラインとオフラインの違いは?」を参照していただきたい。

 OneDriveに関しては、Windows 8.1の後継であるWindows 10では、Windows 7とほぼ同じ仕様に戻ってしまった。つまりWindows 8.1だけが「異端」になってしまったワケだ。


携帯端末ではファイルのアップロード/ダウンロード/閲覧/編集ができる

 iOSやAndroid OSを搭載したスマートフォン/タブレットでは、それぞれのアプリストア(マーケット)からOneDriveアプリを無償でインストールできる。

 これらをインストールするとOneDriveのファイル操作(アップロードやダウンロード、削除、移動など)ができる。写真のプレビューの他、オンラインストレージへの自動的なバックアップも可能だ。対応するアプリケーションがインストール済みなら、文書ファイルなどの閲覧・編集もできる。総じて使い方は難しくない。

スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを操作・閲覧できる スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを操作・閲覧できる
これはiOS用のOneDriveアプリ。OneDriveのファイルのダウンロードやアップロード、削除、移動といったファイル操作ができる。対応するアプリケーションがインストール済みなら、文書ファイルなどの閲覧・編集も可能だ。

スマートフォンで撮影した写真を自動的にバックアップできる スマートフォンで撮影した写真を自動的にバックアップできる
これはiOS用アプリが、撮影した写真やスクリーンショットを自動的にOneDriveのオンラインストレージに転送(バックアップ)しているところ。バックグラウンドで転送されるので、バックアップに手間は掛からない。

スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを第三者と共有するように設定できる スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルを第三者と共有するように設定できる
これはAndroid OS用OneDriveアプリで、ファイルの共有や公開を設定しようとしているところ。いちいちPCを用意しなくても、こうした設定がスマートフォン/タブレットでも簡単にできる。

スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルをテレビなどに表示できる スマートフォン/タブレットからOneDrive上のファイルをテレビなどに表示できる
これはAndroid用アプリで、Nexus Playerというテレビ端末を介してOneDrive上の画像や動画をテレビに表示しようとしているところ。

 マイクロソフトはiOS/Android向けにWord/Excel/PowerPointの各アプリを提供している。これらを利用するとOneDrive上にあるWord文書やExcelシート、PowerPointプレゼンテーションを編集できる(DropboxやGoogleドライブにも対応しているが)。

OneDrive上のMicrosoft Word文書を閲覧・編集できる OneDrive上のMicrosoft Word文書を閲覧・編集できる
これはOneDrive上のWord文書をiOS用のWordアプリで開いたところ。閲覧はもちろん、編集もフォーマット変換などの手間無く行える(ただし、文書内で使われている機能によっては、編集できないこともある)。

OneDrive上のMicrosoft Excelブックを閲覧・編集できる OneDrive上のMicrosoft Excelブックを閲覧・編集できる
これはOneDrive上のExcelブックをAndroid OS用のExcelアプリで開いたところ。(以前は利用できなかった)AndroidタブレットでもWord/Excel/PowerPointの各アプリが利用可能だ。

 Windows 8.1搭載タブレットの場合、Windowsストア版のOneDrive(正確には旧SkyDrive)アプリがプリインストールされている。そのため、あらためてアプリをインストールすることなく、タッチ主体の使いやすいUIでOneDrive上のファイルを操作できる。

Windows 8.1タブレットでもOneDriveアプリが利用できる。 Windows 8.1タブレットでもOneDriveアプリが利用できる。
これはWindows 8.1の例。左がOneDriveのWindowsストア版OneDriveアプリ。右は、そこからローカルのWord 2013で文書を開いたところ。タブレットをタッチで操作する場合、エクスプローラーよりこのアプリの方がずっと使いやすい。

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