富士通と電通、ビッグデータ活用で協業マーケティング領域でコンサルサービス

富士通と電通は、ビッグデータを活用したマーケティング領域の事業で協業することを発表した。「マーケティング・デザイン」「事業開発プロデュース」「導入ワークショップ」の3つのコンサルティングサービスを2013年7月から提供する予定。

» 2013年05月16日 14時13分 公開
[藤本和彦,@IT]

 富士通と電通は2013年5月16日、ビッグデータを活用したマーケティング領域の事業で協業することを発表した。両社は共同でコンサルティングサービスを提供し、顧客企業におけるマーケティング活動の最適化や新たなビジネスの創出を支援していく。

 具体的には、「マーケティング・デザイン」「事業開発プロデュース」「導入ワークショップ」の3つのコンサルティングサービスを2013年7月から提供する予定。富士通の持つCRM、販売管理、コンタクトセンターなどに関する業務ノウハウや大量データの活用に関する知見、技術力と、電通の持つマーケティング戦略立案やコミュニケーションデザインなどのマーケティングデザイン力を組み合わせ、サービスを提供する。

 マーケティング・デザインは、顧客企業が所有する業務データとセンサデータ、オープンデータなどの外部データを統合的に分析し、企業全体のマーケティングプロセスの革新につなげるプログラム。消費者行動などの深掘りによる新たな課題発見や、リアルタイムな戦略立案、費用対効果の高い施策実施までをワンストップで行う。

 事業開発プロデュースは、ビッグデータを活用した新事業の開発を推進するコンサルティングプログラム。データを保有する企業とサービスを提供する事業者のマッチングにも対応し、異業種連携によるイノベーションの実現を目指す。

 導入ワークショップは、マーケティングや情報システム部門など、顧客企業の複数部署を横断して実施するプログラム。社内の各関連部門の参加によりマーケティング活動やサービスにおける課題や取り組むべきテーマを抽出し、それに基づきマーケティングプロセスの全体像を構築することでビッグデータを最大限に活用できる体制を整備する。

 両社はまた、これとは別に新たなサービスを共同で開発。その第1弾として、富士通が収集するセンサデータをマーケティング活動に利用するサービスの提供を開始する。

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