連載
» 2015年11月27日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:タスクスケジューラの基本的な使い方(Windows 7/8.x/10編) (1/2)

ファイルのバックアップなど定期的に繰り返し実行しなければならない作業は、Windows OSの標準機能「タスクスケジューラ」で自動化しよう。ウィザードを利用すれば、簡単にプログラム起動のスケジュールを組むことができる。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
Tech TIPS
Windows Server Insider


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連載目次

対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2



解説

 コンピューターを使って業務をこなしていると、毎日ほとんど同じことを繰り返している作業も少なくない。代表例としてはファイルのバックアップが挙げられるだろう。こうした作業を手動で繰り返すのは非効率かつ面倒なので、できる限りコンピューターに自動実行させたいところだ。

 定例の作業を自動化できる機能として、Windows OSには「タスクスケジューラ」が標準で装備されている。本稿ではWindows 7/8.x/10とWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2を対象に、このタスクスケジューラを利用して定期的にプログラム起動を繰り返すための基本的な設定手順を説明する。

操作方法

 本稿ではWindowsのタスクスケジューラを利用して、毎日決まった時刻に特定フォルダーをファイルサーバーへバックアップするタスクの作成手順を紹介する。プログラムを差し替えれば、バックアップ以外のタスクも同様の手順で作成できる。

 ただ、タスクで実行されるプログラムは設定を変更しない限り、ログオン(サインイン)中のユーザーアカウントの権限で起動される。そのため、対象のプログラムが正しく実行できる権限を持ったユーザーアカウントであらかじめWindowsにログオンしてから、以下の作業を進めていただきたい。タスク自体は、管理者アカウントではなく一般ユーザーの権限でも作成できる。

●タスクスケジューラの設定画面を開く

 タスクスケジューラの設定をするには、まずコントロールパネルから[システムとセキュリティ]−[管理ツール]をクリックし、[タスク スケジューラ]をダブルクリックして設定画面を開く。

タスクスケジューラをコントロールパネルから起動する タスクスケジューラをコントロールパネルから起動する
新たなタスクを作成するには、まずタスクスケジューラのUIを表示させる。
  (1)コントロールパネルから[システムのセキュリティ]−[管理ツール]とクリックすると、このウィンドウが表示される。
  (2)これをダブルクリックするとタスクスケジューラの設定画面が表示される。→[A]

 あるいはスタートメニュー/スタート画面/Cortana(コルタナ)の検索窓に「タスクスケジューラ」と入力して、ヒットした「タスク スケジューラ」または「タスクのスケジュール」をクリックしてもよい。

●新たにタスクを作成する

 新しくタスクを作成するには、タスクスケジューラの左ペインのツリーで[タスク スケジューラ (ローカル)]フォルダーを選択してから、右側の操作ペインで[基本タスクの作成]をクリックする。これでタスク作成ウィザードが起動する。

[A]

新たなタスクを作成するウィザードを起動する 新たなタスクを作成するウィザードを起動する
[管理ツール]から[タスク スケジューラ]を起動すると、この画面が表示される
  (1)まず[タスク スケジューラ (ローカル)]を選ぶ。これにより[タスク スケジューラ ライブラリ]フォルダーに新しいタスクが格納される。むやみに他のフォルダーを選んでタスクを作成すると、どのフォルダーに格納されたか分からなくなりがちなので注意する。
  (2)これをクリックすると、タスクの新規作成ウィザードが起動する。→[B]

 一方、操作ペインの[基本タスクの作成]のすぐ下にある[タスクの作成]の方をクリックすると、ダイアログ形式で細かい設定を指定しながらタスクを新たに作成できる(後述の「作成したタスクの設定を変更する」で触れている詳細設定ダイアログが表示される)。

 慣れないうちはウィザード形式でタスクを作成し、その後で必要に応じて設定を変更する方が簡単だろう。以下ではウィザード形式における各画面の見方や設定方法について説明する。

[B]

タスクに名前を付ける タスクに名前を付ける
これはタスク作成ウィザードの最初に表示される画面。
  (1)このタスクに付ける名前を入力する。ここで付けた名前は、いったんタスク作成を完了すると容易には変更できなくなるので、間違えないように十分注意すること。
  (2)このタスクに関する説明やメモを入力する。
タスクを起動する頻度を指定する タスクを起動する頻度を指定する
ここで選択した項目によって、次のウィザード画面で指定する内容(タスクを実行するタイミング)が変わる。本稿では「毎日」を選んだ場合を説明する。
  (3)1日/1週間/1カ月という単位でタスク起動を繰り返す場合は、これらから該当するものを選ぶ。
  (4)繰り返し起動するのではなく、特定の日時に1回だけタスクを起動する場合は、これを選ぶ。
  (5)電源オンや再起動によってコンピューターが起動したときにタスクを起動する場合は、これを選ぶ。ただし、このタスクを作成するには通常、管理者権限が必要になる(正確には、コンピューター起動時にタスクを起動する権限を持つユーザーアカウントを、このウィザードの途中で指定する必要がある)。
  (6)ユーザーがログオンしたときにタスクを起動する場合は、これを選ぶ。
  (7)特定のイベントが発生してイベントログに記録されたときにタスクを起動する場合は、これを選ぶ。
タスクを起動するタイミングを指定する タスクを起動するタイミングを指定する
これは1つ前のウィザードで、[毎日]を選んだ場合に表示される画面。[毎週]を選んだら曜日、[毎月]を選んだら月をそれぞれ選ぶ画面が表示される。
  (8)このタスクを繰り返し起動するスケジュールを始める年月日を指定する。すぐ開始したければ作成当日を指定する。
  (9)このタスクを起動する時刻を指定する。本稿では「12:10」としている。
  (10)このタスクを何日おきに実行するか、その間隔を指定する。例えば「1」を指定すると毎日実行されるし、「2」なら1日おきに実行される。
タスクとして実行する内容を指定する タスクとして実行する内容を指定する
ここでは実質的に[プログラムの開始]だけが選択肢となる。
  (11)プログラムの開始]を選ぶ。プログラム自体はこの直後のウィザードで指定する。
  (12)[電子メールの送信][メッセージの表示]は、Windows 8.x以降のWindows OSでは「非推奨」になってしまった(実際、これらのWindows OSではこの後にエラーが発生してタスク作成に失敗する)。Windows 7/Server 2008 R2でも、メール送信やメッセージ表示ができるプログラムを起動するように設定した方が無難だ。
起動するプログラムを指定する 起動するプログラムを指定する
1つ前のウィザードで[プログラムの開始]を選ぶと、この画面が表示される。
  (13)起動するプログラムのパスとファイル名を指定する。PATH環境変数に記載されたフォルダーにある実行ファイルであれば、ファイル名だけでもよい。
  (14)プログラムに何らかの引数(コマンドラインのパラメーター)を指定する場合は、ここに入力する。この例では、robocopyコマンドのパラメーターとして、コピー元フォルダー「data」とコピー先フォルダー「\\Server1\backup\user01」を指定している。不要なら空のままでよい。
  (15)「開始」という名称からは連想できないが、このプログラムを起動する際のカレントフォルダーをフルパスで入力する。このとき、パスをダブルクオート(二重引用符)でくくらないこと(エラーになる)。パスの指定が不要なら空のままでよい。ここでは、(14)のdataフォルダーが存在するパスを指定している。
設定内容を確認してタスク作成をする 設定内容を確認してタスク作成をする
これはウィザードの最後に表示される画面。表示された設定内容を確認して[完了]ボタンをクリックすれば、タスクが作成される。

 以上の手順により、毎日12:10にrobocopyコマンドでファイルサーバーにファイルをバックアップするタスクが作成できたはずだ。

 [基本タスクの作成]ウィザードで作成したタスクはデフォルトで、作成時と同じユーザーアカウントでWindows OSに対話的ログオンをしているときのみ起動される。ログオフ中でもタスク(プロセス)が起動されるようにする方法については、TIPS「ログオフ中でもタスクを起動させる方法」を参照していただきたい。

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