連載
» 2017年08月30日 05時00分 公開

Tech TIPS:タスクスケジューラの基本的な使い方(Windows 7/8.x/10編) (1/2)

ファイルのバックアップなど定期的に繰り返し実行しなければならない作業は、Windows OSの標準機能「タスクスケジューラ」で自動化しよう。ウィザードを利用すれば、簡単にプログラム起動のスケジュールを組むことができる。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
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対象OS:Windows 7/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2/Windows Server 2016


 コンピュータを使って業務をこなしていると、毎日ほとんど同じことを繰り返している作業も少なくない。代表例としてはファイルのバックアップが挙げられるだろう。こうした作業を手動で繰り返すのは非効率かつ面倒なので、できる限りコンピュータに自動実行させたいところだ。

 定例の作業を自動化できる機能として、Windows OSには「タスクスケジューラ」が標準で装備されている。本稿では、このタスクスケジューラを利用して定期的にプログラム起動を繰り返すための基本的な設定手順を説明する。

 例として挙げるのは、毎日決まった時刻に特定フォルダをファイルサーバへバックアップする、というものだ。プログラムを差し替えれば、バックアップ以外のタスクも同様の手順で作成できる。

 ただ、タスクで実行されるプログラムは設定を変更しない限り、ログオン(サインイン)中のユーザーアカウントの権限で起動される。そのため、対象のプログラムが正しく実行できる権限を持ったユーザーアカウントであらかじめWindowsにサインインしてから、以下の作業を進めていただきたい。タスク自体は、管理者アカウントではなく一般ユーザーの権限でも作成できる。

タスクスケジューラの設定画面を開く

 タスクスケジューラの設定をするには、スタートメニュー/スタート画面/Cortana(コルタナ)の検索窓に「タスク」と入力して、見つかった「タスク スケジューラ」または「タスクのスケジュール」をクリックする。

 あるいは、コントロールパネルの[システムとセキュリティ]−[管理ツール]をクリックし、[タスク スケジューラ]をダブルクリックする。コントロールパネルを開くには、スタートメニューなどで「control」と検索すれば見つかる。

タスクスケジューラをコントロールパネルから起動するには、コントロールパネルを起動してから、まず[システムとセキュリティ]を開く。下にスクロールすると「管理ツール」というリンクが見つかるので、それをクリックする。次の画面に続く。 タスクスケジューラをコントロールパネルから起動する(1/2)
コントロールパネルの[管理ツール]が表示されたら、そこにある[タスク スケジューラ]というアイコンをダブルクリックして起動する。 タスクスケジューラをコントロールパネルから起動する(2/2)

 これでタスクスケジューラの設定画面が表示されるはずだ。

新たにタスクを作成する

 新しくタスクを作成するには、タスクスケジューラの左ペインのツリーで[タスク スケジューラ ライブラリ]フォルダを選択してから、右側の操作ペインで[基本タスクの作成]をクリックする。これでタスク作成ウィザードが起動する。

新たなタスクを作成するウィザードを起動するには、まずタスクスケジューラの画面の左ペインにある[タスク スケジューラ ライブラリ]を選択する。次に、右ペイン(操作ペイン)の[基本タスクの作成]をクリックする。 新たなタスクを作成するウィザードを起動する

 一方、操作ペインの[基本タスクの作成]のすぐ下にある[タスクの作成]の方をクリックすると、ダイアログ形式で細かい設定を指定しながらタスクを新たに作成できる(後述の「作成したタスクの設定を変更する」で触れている詳細設定ダイアログが表示される)。

 慣れないうちはウィザード形式でタスクを作成し、その後で必要に応じて設定を変更する方が簡単だろう。以下ではウィザード形式でのタスク作成手順を説明する。

 ウィザード起動後の最初の「基本タスクの作成」画面では、タスクに付ける名前を指定する。ここで付けた名前は、いったんタスク作成を完了すると容易には変更できなくなるので、間違えないように十分注意すること。

ウィザードの「基本タスクの作成」画面では、まずタスクに付ける名前を[名前]に記入する。またそのタスクの説明やメモを[説明]に記入する。済んだら[次へ]ボタンをクリックする。 「基本タスクの作成」:タスクに名前を付ける

 次の「トリガー」画面では、タスクを起動するタイミングを指定する。1日/1週間/1カ月という単位でタスク起動を繰り返す場合は、以下の(3)から該当するものを選ぶ。

ウィザードの「トリガー」画面では、タスクを起動するタイミングを指定する。タスクを定期的に繰り返し起動するなら、[毎日][毎週][毎月]のいずれかを選択する。繰り返さずに1回だけタスクを起動するなら、[1回限り]を選択する。[コンピューターの起動時][ログオン時][特定イベントのログへの記録時]を選ぶと、それぞれのタイミングでタスクが起動する。済んだら[次へ]ボタンをクリックする。 「トリガー」:タスクを起動するタイミングを指定する

 ここで選択した項目によって、次のウィザード画面で指定する内容(タスクを実行するタイミング)が変わる。本稿では「毎日」を選んだ場合を説明する。

 なお[コンピューターの起動時]を選んだ場合は通常、管理者権限が必要になる(正確には、コンピュータ起動時にタスクを起動する権限を持つユーザーアカウントを、このウィザードの途中で指定する必要がある)。

 次の「トリガー」−「毎日」画面では、日時などタスク起動のタイミングを具体的に設定する。もし1つ前の画面で[毎週]を選んだら曜日、[毎月]を選んだら月をそれぞれ選ぶ画面が表示される。

ウィザードの「トリガー」−「毎日」画面では、タスクを起動する日時などを具体的に指定する。[開始]ではスケジュールを始める年月日と、タスクを起動する時分秒を指定する。[間隔]では、起動を繰り返す間隔を指定する。済んだら[次へ]ボタンをクリックする。 「トリガー」−「毎日」:タスクを起動する日時などを具体的に指定する

 タスクをすぐ開始したければ、(4)には作成当日を指定すること。また(6)では、例えば「1」を指定すると毎日実行されるし、「2」なら1日おきに実行される。

 次の「操作」画面では、[プログラムの開始]を選ぶ。その他の選択肢は推奨されていないので、選ばないこと(エラーが発生してタスク作成に失敗することもある)。

ウィザードの[操作]画面では、タスクとして実行する内容を選ぶ。これは一択で[プログラムの開始]を選択する。その他の[電子メールの送信][メッセージの表示]は推奨されていないので、選択しないこと。済んだら[次へ]ボタンをクリックする。 [操作]:タスクとして実行する内容を選ぶ

 次の「操作」−「プログラムの開始」画面では、起動するプログラムについて設定する。

ウィザードの「操作」−「プログラムの開始」画面では、起動するプログラムを指定する。[プログラム/スクリプト]には、プログラムのフルパスを記入する。[引数の追加]にはプログラムに渡すパラメーターを記入する(不要なら空のままでよい)。[開始]にはタスク起動のカレントフォルダをフルパスで記入する(ダブルクオートでくくらないこと)。済んだら[次へ]ボタンをクリックする。 「操作」−「プログラムの開始」:起動するプログラムを指定する

 もしPATH環境変数に記載されたフォルダにある実行ファイルを指定するのであれば、(8)はファイル名だけでもよい。またバッチファイルの場合は、「cmd /c」などと指定することなく、直接そのファイル名を指定してよい。

 プログラムに何らかの引数(コマンドラインのパラメーター)を指定する必要がある場合は、(9)に入力する。この例では、robocopyコマンドのパラメーターとして、コピー元フォルダ「data」とコピー先フォルダ「\\Server1\backup\user01」を指定している。不要なら空のままでよい。

 (10)に起動時のカレントフォルダを記入する場合は、次のことに注意する。

  • フルパスで記入する
  • パスをダブルクオート(二重引用符)でくくらない(エラーになる)

 これも不要なら空のままでよい。

 次の画面でウィザードは完了だ。表示されたタスク作成の概要を確認したら、[完了]ボタンをクリックする。

ウィザードの「完了」画面では、設定内容を確認してタスク作成を実行する。[名前][説明][トリガー][操作]の各欄に、作成されるタスクの概要が表示される。確認したら、[完了]ボタンを押す。これで実際にタスクが作成される。 「完了」:設定内容を確認してタスク作成を実行する

 以上の手順により、毎日12時10分にrobocopyコマンドでファイルサーバにファイルをバックアップするタスクが作成できたはずだ。

 [基本タスクの作成]ウィザードで作成したタスクはデフォルトで、作成時と同じユーザーアカウントでWindows OSに対話的ログオン(サインイン)をしているときのみ起動される。ログオフ(サインアウト)中でもタスク(プロセス)が起動されるようにする方法については、TIPS「ログオフ中でもタスクを起動させる方法」を参照していただきたい。

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