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» 2013年05月31日 17時10分 UPDATE

Oracle対Googleの控訴審で:APIへの著作権適用に反対する意見書、科学者が連名で提出

米OracleがJava APIに関する著作権をGoogleに侵害されたと訴えている裁判の控訴審で、32人の科学者が連名で5月30日、一審判決を支持してAPIに対する著作権適用の主張を退けるよう求める意見書を米連邦高裁に提出した。

[鈴木聖子,@IT]

 米OracleがJava APIに関する著作権をGoogleに侵害されたと訴えている裁判の控訴審で、32人の科学者が連名で5月30日、一審判決を支持してAPIに対する著作権適用の主張を退けるよう求める意見書を米連邦高裁に提出した。「オープンなAPIはコンピュータのイノベーションのために不可欠だ」と訴えている。

 米電子フロンティア財団(EFF)によると、意見書にはMS-DOSの父と呼ばれるティム・パターソン氏や、ARPANETの開発にかかわったラリー・ロバーツ氏など32人が署名した。

 この裁判の一審判決では、APIに著作権は適用できないと認定し、著作権適用の範囲を過度に広げようとするOracleの動きは、著作権法の趣旨やコンピュータ科学の性質に相容れないと指摘した。

 この点についてEFFの弁護士は、「コンピュータ言語がコミュニケーションの媒介であり、著作権を適用できないことは明白だ。APIはプログラム同士のコミュニケーションを可能にしている仕様であり、一審判決通り、著作権を適用することはできない」と述べている。

 意見書ではさらに、APIの著作権を認めた場合、実世界に重大な悪影響が生じると主張。全てのソフトウェア開発者はAPIを使って自分のソフトウェアと他のソフトウェアを連携させており、もしもAPIに著作権が適用されれば、デベロッパが相互運用性を操作して、競合相手や創造的な新製品を阻止することができてしまうと訴えた。

 EFFは「オープンなAPIによって実現した相互運用性がなければ、現在のように活気あるコンピュータおよびインターネット環境は存在していなかった。オープンなAPIは、ソフトウェアの発展を促し、オリジナルのインターフェイスの作者が想像もしなかったプログラムを作り出す」と強調し、技術革新を守るため、Oracleの控訴を退けるべきだと主張している。

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