Google、BigQueryの機能強化と値下げを発表クエリ出力量の大型化に対応

米Googleは2013年6月11日、企業向けビッグデータ分析サービス「BigQuery」の機能強化と料金値下げを発表した。

» 2013年06月12日 15時53分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 米Googleは2013年6月11日、企業向けビッグデータ分析サービス「BigQuery」の機能強化と料金値下げを発表した。

 新機能としてまず、クエリ出力量の大型化に対応した。これまでの出力量はクエリ当たり圧縮サイズで128Mバイトまでという制限があったが、今後は顧客の大規模テーブルに応じた出力量が利用できる。

 ウィンドウ機能(分析機能)のサポートも追加され、結果のランキング、分布やパーセンテージのチェック、結果の横断といった機能が加わった。

 クエリのキャッシング機能では、前回算出した値を記憶して、クエリを再計算する時間とコストを省略できるようになった。

 UIも改良されて、シンタックスが有効であればクエリを書いている間に情報が取得でき、無効の場合はエラーの個所が分かるようになった。シンタックスが有効であれば、そのクエリの実行にかかるコストが通知される。

 大型のワークロードに対応するため、双方向クエリの割り当ては従来の倍に増加した。

 料金は7月から改定され、データストレージ料金はギガバイト当たり月間0.12ドルから0.08ドルに値下げされる。いずれ大規模ユーザーのためのオプションも導入予定。

 こうした一連の機能強化により、「BigQueryは超大規模データセットのアドホック分析用ソリューションとして、より高速化、スマート化し、さらに手ごろになった」とGoogleは説明している。

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