連載
» 2013年06月27日 17時10分 UPDATE

Windows Server 2012クラウドジェネレーション:第13回 Windows Server 2012 R2プレビュー版概要 (1/2)

次期Server OSであるWindows Server 2012 R2のプレビュー版の配布が開始された。仮想化機能などが強化された、その概要を解説する。

[打越浩幸,デジタルアドバンテージ]
Windows Server 2012クラウドジェネレーション
Windows Server Insider


「Windows Server 2012クラウドジェネレーション」のインデックス

連載目次

 2012年9月にWindows Server 2012の発売が開始されてからまだ1年も経っていないが、もう次のバージョン、「Windows Server 2012 R2」の情報が公開され、同時にプレビュー版の配布も始まった。今回はこのプレビュー版の速報をお伝えする。

Windows Server 2012 R2 Preview版がリリースされる

 Windows Server 2012 R2は、Windows Server 2012のバージョンアップ版として開発が進んでいる。先日Preview版が公開され、誰でもダウンロードして評価できるようになった。

Windows Server 2012 R2 Preview版 Windows Server 2012 R2 Preview版
新しいWindows Server 2012 R2 Preview版のデスクトップ画面。評価版は2014年1月16日まで利用可能。バージョン番号は「6.3」、ビルド番号は9431である(Windows Server 2012のバージョンは6.2、ビルド番号は9200)。ぱっと見た限りでは、以前のWindows Server 2012のデスクトップ画面と同じである。だがよく見ると、タスク・バーの左端にWindowsマークのアイコンがある。これは、待望のあのボタンか?

Windows Server 2012 R2とは

 Windows Server 2012 R2は現行のWindows Server 2012のマイナー・バージョンアップとなる製品である(バージョン番号はWindows Server 2012の6.2から6.3になる予定)。機能的にはWindows Server 2012の各機能をリファインしたものになり、大幅な機能追加はないが、全体的には仮想/クラウド対応の強化(Azure Pack)やネットワーク機能の強化(SDN)、パフォーマンス改善や生産性向上などを特徴とする。詳細は以下のページが詳しい。最終製品版の正式なリリース時期や製品構成などはまだ発表されていない。ただ、Windows 8.1よりもいくらか早くリリースされるようである。

 以下に主要な機能改善点・追加機能などをまとめておく。

機能カテゴリ 内容
iSCSI関連 ・VDHXベースのiSCSIターゲットの改善
・iSCSIターゲットの最大セッション数の強化
SMBプロトコル ・スケールアウト・ファイル・サーバにおける、自動的なクライアントとのロードバランシング
・小規模I/O負荷に対するパフォーマンスの改善
・クラスタ化した仮想マシンにおけるVHDXファイルの共有(クラスタ共有ボリュームやSMBスケールアウト・ファイル・サーバでのVHDXの利用)
・SMB 3.0を使ったHyper-Vのライブ・マイグレーション
・SMBの使用帯域の制限
・(機能制限)SMB 1.0は今後廃止に
Windows展開サービス ・PowerShellサポートの追加
Active Directory ・AD FSにおけるアクセス制御要素の拡張、ほか
DFS名前空間とDFS複製 ・PowerShellサポートの追加
・破損データベースの修復
・ステージング・ファイル・サイズの調整
DHCP ・クライアントのFQDNなどに基づいたDNS登録のためのDHCPポリシーのサポート
・DNSのPTR登録の許可/拒否オプションのサポート
・PowerShellサポートの追加
DNS ・ゾーン・レベル統計値のサポート
・PowerShellサポートの強化
フェイルオーバー・クラスタ ・共有VHDXファイルのサポート
・シャットダウン時の自動マイグレーション
・ネットワーク切断時の自動マイグレーション
・動的Witness
・クラスタ管理を容易にするクラスタ・ダッシュボード
グループ・ポリシー ・IPv6サポートの強化
・起動時間を短縮するポリシー・キャッシング
Hyper-V ・共有VHDXファイルのサポート
・仮想マシン実行中の仮想ディスクの動的リサイズ
・ストレージQoSのサポート
・仮想マシンの世代1/2のサポート
・セッション・モードの拡張(USBやスマート・カードを含む各種ローカル・デバイスのサポート)
・仮想マシンの自動アクティベーション
IPAM ・役割ベースのアクセス制御
・仮想アドレス空間の管理
・外部データベースのサポート
リモート・デスクトップ ・セッション・シャドウイング
・オンラインデータ重複除去
・DirectX11.1サポート
Windows PowerShell 4.0 ・バージョンは4.0に
・Save-Helpによるヘルプのダウンロード、ほか
Windows Server 2012 R2 Essentials ・ドメインのメンバ・サーバとしての導入のサポート
・OEM構成に基づく実機もしくは仮想マシンへの導入のサポート
・サーバの役割の1つとしても導入可能
・ユーザー・グループのサポート
・クライアントごとではなく、ユーザーごとのファイル履歴のバックアップ管理
・Offcie 365統合
Windows Server 2012 R2の主な新機能

Windows Server 2012 R2 Previewの入手とインストール

 Windows Server 2012 R2のPreview版は以下のページからダウンロードできる。Windows Server 2012 R2以外に、SOHO/スモール・ビジネス向けサーバ「Windows Server 2012 R2 Essentials」のプレビュー版、システム管理用ソフトウェア「System Center 2012 R2」のプレビュー版、次期データベース・サーバ「SQL Server 2014」のCTP1(技術評価版)、クラウド管理用パッケージである「Windows Azure Pack」のプレビュー版も同時にダウンロードできる。ダウンロードするにはMicrosoftアカウントが必要なので、あらかじめ作成しておくこと。

 ダウンロードしたい製品のリンクをクリックすると、各Preview版のダウンロード・ページに移動するので、バージョン(ISOイメージかVHDファイル)を選択後、[今すぐダウンロードする]をクリックする。するとダウンロードする言語(日本語版か英語版かの選択)などを指定するプロファイル画面が表示されるので、適切なものを選択する(VHDは英語版のみ)。初回のダウンロードの場合だけ、ダウンロード・マネージャ(Akamai NetSession Interface)のインストールを要求する画面が表示されるので、インストーラをダウンロード後、インストールしておく。

 ダウンロードしたISOファイルは、そのままDVD-Rに焼いたり、USBメモリに書き込んだりして利用する(TIPS「Windows 7のインストールUSBメモリを作る(Windows 7 USB/DVD Download Tool編)」)。仮想環境にインストールする場合は、ISOファイルをそのまま仮想マシンにマウントすればよい。

 Preview版のインストールに必要なキーはダウンロード・ページに記述されているので(JGXYY-7NMTC-MHKY3-QCC9B-VQRG7)、それを使う。Windows Server 2012 R2 Preview版のHyper-V上の仮想マシンにインストールする場合は、そのページに記述されている「仮想マシン自動ライセンス認証キー:XVNRV-9HTX4-TH2JD-HVJQD-QRQWG」を使用する(「Automatic Virtual Machine Activation[英語]」も参照)。このWindows Server 2012 R2 Preview版は2014年1月15日まで利用できる。


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