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» 2013年07月12日 19時30分 UPDATE

アーキテクチャをフラッシュに最適化:日本HP、オールフラッシュストレージ装置の新製品を販売開始

日本ヒューレット・パッカードは、オールフラッシュストレージ装置の新製品「HP 3PAR StoreServ 7450」を販売すると発表した。アクセス性能とコスト、信頼性を両立させたという。

[山口哲弘,@IT]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2013年7月12日、記憶装置をフラッシュメモリのみで構成したストレージ装置(オールフラッシュストレージ装置)の新製品「HP 3PAR StoreServ 7450」を同日から販売すると発表した。

HP2.jpg 日本HPのエンタープライズ事業統括でHPストレージ事業本部製品マーケティング本部の本部長を務める瀧澤一彦氏

 「すでにフラッシュメモリを利用したストレージ装置は製品化されているが、多くがHDD向けのアーキテクチャをそのまま流用しているため、フラッシュメモリの特性を出し切れていない。主にコントローラがボトルネックになっている」(同社のエンタープライズ事業統括でHPストレージ事業本部製品マーケティング本部の本部長を務める瀧澤一彦氏)。そこで、アーキテクチャをフラッシュメモリのアクセス方法に最適化することで、「これまでオールフラッシュストレージ装置の課題とされていたアクセス性能とコスト、信頼性を両立させた」(同社のエンタープライズ事業統括でHPストレージ事業本部の事業本部長を務める福岡英治氏)とする。

HP1.jpg 日本HPのエンタープライズ事業統括でHPストレージ事業本部の事業本部長を務める福岡英治氏

 3PAR StoreServ 7450は、3つの特徴があるという。1つ目はキャッシュの管理、2つ目はアクセス性能の制御(QoS)、3つ目は書き込み処理時のデータ排除である。

 1つ目のキャッシュの管理に関しては、ページサイズを可変とした。余計なアクセスが減って性能の向上につながるのに加え長寿命化も図れる。

 フラッシュメモリは、ハードディスク装置(HDD)と異なり、データを書き込む際には一度書かれているデータを消去する必要がある。そこで、必要な領域にのみデータを書き込むよう、キャッシュのページサイズを最低4KBからの可変とした。従来の3PAR StoreServ 7000シリーズでは、キャッシュのページサイズをHDDに合わせて32KBの固定としていた。そのため、書き込むデータ量が32KBよりも小さいときは、書き換えが不要な領域に対しても消去と書き込みの処理が発生していた。同様に読み出し時にもデータ量にあわせてキャッシュのページサイズを可変とすることで、フラッシュメモリへのアクセス処理性能を高める。

 2つ目のQoSに関しては、論理ボリュームに対して優先順位を付けられる。これによって、1台の装置でのマルチテナント運用を可能とし、アクセスが集中しても特定のアプリケーションに対するアクセス性能を保証する。一般に、ストレージ装置にQoSを設定する際には、装置単位やHDD、SSDなど、物理的に分かれた単位で設定することが多い。

 3つ目は、ゼロのデータ書き込みを排除することで、フラッシュメモリの長寿命化と書き込み性能を向上させる。この処理とキャッシュメモリの最適化によって、既存の機種に比べて同じ条件で性能が最大40%向上したという。4KBのデータのランダム読み出し性能は、55万4000IOPSだとしている。

 2ノードのコントローラと200GBのSSD8台から成る最小構成時の価格は、1407万4200円(税込み)である。この構成の場合、4KBのデータのランダム読み出し性能は28万IOPS、最大スループットは3GB/秒である。4ノードのコントローラと200GBのSSD16台から成る最小構成時の価格は、2779万1400円(同)である。4KBのデータのランダム読み出し性能は55万4000IOPS、最大スループットは6GB/秒である。

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