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» 2013年09月03日 17時05分 UPDATE

たまおきのOpenStackウォッチ(2013年9月版):OpenStackプロジェクトの歴史、いまさら聞けないOpenStackコンポーネント (1/3)

本連載では、今後の実務利用が期待されるOpenStack界隈の技術動向を中心に紹介していきます。1回目は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformに関する情報源や、OpenStackプロジェクト全体の振り返り、各コンポーネントの整理をしていきます。

[たまおきのぶゆき,日本仮想化技術]

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 日本仮想化技術のたまおきです。

 日本仮想化技術は仮想化技術に特化した技術者集団で、最近ではOpenStackなどのオープンソースのクラウド基盤に力を入れております。今回運良く執筆の機会をいただきましたので、OpenStackの最新情報やクラウド全般についての情報をお伝えしていきます。

Red Hat Enterprise Linux OpenStack PlatformとRed Hat Cloud Infrastructure

 1つ目はレッドハットのOpenStack製品の国内提供のニュースです。オープンソースを製品化することに定評のあるレッドハットですが、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform(本記事ではRHELOPと呼ぶ)とRed Hat Cloud Infrastructure(本記事ではRHCIと呼ぶ)と2つの製品をリリースしました。

 レッドハットは無償のOpenStackディストリビューション「RDO」とRHELOPとRHCIの3つの製品群を持つことになります。単体のクラウド基盤を構築するにはRDO、商用ディストリビューションでサポートも必要なときにはRHELOP、社内の複数のクラウド環境や社外の複数のクラウドサービスでの運用を考慮したときにはRHCI、とすみ分けができることになります。

 RDOはOpenStackプロジェクトが6カ月ごとに出すリリースをレッドハットがパッケージにして提供します。RHELOPはRDOリリース後に動作確認や安定化作業を行い、RDOに追従する形でRDOをリリースした2カ月後に提供します。

OpenStackが成長過程にあるソフトウェアのため最新のバージョンに追従しますが、RHELOPは将来的に安定稼働を優先し製品ライフサイクルを長くすることを明言しています。

 筆者は検証目的でRDOを触っているのですが、自動インストールツール「Packstack」のおかげで、DevStackなどと比べてインストール作業が簡単になりました。インストール作業で困った時、筆者はレッドハットのエバンジェリストの中井氏のブログを参考にすることが多いです。

 これからRHELOPの環境を構築する方は、日本IBMが公開している環境構築ガイドを参照するといいでしょう。

 OpenStackはまだ成長過程にありますが、レッドハットのRDOやRHELOPやRHCIのようなディストリビューションが増え、サポートやコミュニティがさらに充実することによって、OpenStackの裾野が広がると感じています。

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