次世代Xeon Phiはホストプロセッサ版も用意、米インテルが明らかにパッケージ内にDRAMも実装

米インテルは、次世代Xeon Phiの詳細を明らかにした。併せて、ビッグデータ分析とハイパフォーマンスコンピューティング技術を組み合わせたソフトウェアツールの新製品も発表した。

» 2013年11月20日 16時17分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 米インテルは2013年11月19日、次世代Xeon Phi(開発コード名「Knights Landing」)の詳細を明らかにした。併せて、ビッグデータ分析とハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)技術を組み合わせたソフトウェアツールの新製品も発表した。

 Knights Landingは、現在のXeon Phiと同様にPCI Express(PCIe)バスに接続してコプロセッサとして利用する品種に加え、ホストプロセッサ(CPU)として利用可能な品種も用意する。さらにプロセッサパッケージ内に、伝送速度が高いバスで接続したメモリも実装する。現在のXeon Phiでは処理対象のデータを、PCIeバスを介してコプロセッサ側に転送する必要があるのに対して、Knights Landingではそれが不要になる。プログラミングの複雑さが軽減されて、処理性能向上に加え、メモリやPCIeバス、ネットワークに起因する遅延の減少につながるという。

 一方、非構造化データの分析に対する需要には、ソフトウェア新製品の「HPC Distribution for Apache Hadoop」で応える。同社の「Distribution for Apache Hadoop」と「Enterprise Edition of Lustre」を組み合わせ、大規模データセットの保存と処理のためのエンタープライズ向けソリューションを提供する。両ソフトウェアの組み合わせによって、MapReduceアプリケーションを変更することなく、共有の高速Lustreストレージ上で直接実行できるため、高速で拡張性が高く管理しやすいのが特徴だという。

 また、「Cloud Edition for Lustre」は拡張性の高い並列ファイルシステムで、米Amazon Web Services(AWS)のMarketplaceを通じて提供する。高速シミュレーションやプロトタイピングなどの動的なアプリケーションに適しているという。

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