Hinemosのクラウド管理オプションがバージョンアップ、監視機能を強化AWS、Cloudnとオンプレミス環境にまたがる一元管理を支援

NTTデータは2013年11月26日、オープンソースの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」を用いて複数のクラウド環境を一元管理できる、クラウド管理オプションの最新版を発表した。

» 2013年11月26日 20時04分 公開
[高橋睦美,@IT]

 NTTデータは2013年11月26日、オープンソースの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」を用いて複数のクラウド環境を一元管理できる、クラウド管理オプションの最新版を発表した。AWSやNTTコミュニケーションズのクラウドサービス「Bizホスティング Cloudn」(Cloudn)と、オンプレミス環境を組み合わせた環境を、Hinemosの管理画面上で一元的に運用できるようになる。

 Hinemosは、NTTデータが2005年からオープンソースとして公開してきた統合運用管理ソフトウェア。システム監視だけでなく、性能管理やジョブ管理などエンタープライズ環境の運用管理に必要な機能を提供するほか、オプションを追加すれば、仮想マシン管理やSDN対応などの機能拡張が可能だ。

 これまで提供されてきたクラウド管理オプション v1では、クラウドリソースの制御や自動検知、テンプレート機能などを提供してきた。今回リリースされたクラウド管理オプション v2.0ではさらに、クラウド専用の監視機能をサポートした。これにより、AWSやCloudnの死活監視に加え、AWSのCloudWatchやCloudnのMonitoringサービスで得られるクラウドサービスのリソース情報もHinemos上でシームレスに把握し、統合管理を行える。

 さらに、サーバやストレージといったクラウドリソースの制御をスケジュールに従って制御し、運用を自動化する「クラウドリソースの自動制御」、複数のクラウドサービスにまたがって、サーバやシステム単位での請求料金を確認できる「マルチクラウドの課金管理」といった機能も追加した。

 Hinemos クラウド管理オプション v2.0には、クラウドとオンプレミスにまたがる一元管理機能を提供する「Standard版」と、クラウド運用自動化や課金分析に加え、クラウドリソース移行のアドバイスも組み合わせた「Enterprise版」の2種類がある。

 Standard版はオープンソースとして公開され、同日よりSourceForge.JPより入手可能だ。Enterprise版はパートナー企業を介して、12月中旬に出荷を開始する予定(AWS対応)。なおいずれも、Cloudn対応は2014年3月を予定している。

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