ソフォス、クラウドベースのセキュリティを本格展開第1弾として「Sophos Cloud Endpoint」を提供

ソフォスは2013年12月4日、同社のセキュリティ製品をクラウド経由で提供していく新戦略「Sophos Cloud」を発表した。その第1弾として「Sophos Cloud Endpoint」を2014年1月6日から販売する。

» 2013年12月05日 18時33分 公開
[高橋睦美,@IT]

 ソフォスは2013年12月4日、同社のセキュリティ製品をクラウド経由で提供していく新戦略「Sophos Cloud」を発表した。その第1弾として、エンドポイントセキュリティ製品の管理やポリシー適用をクラウド側で実施する「Sophos Cloud Endpoint」を2014年1月6日から販売する。

 同社はこれまで、クライアントPCをマルウェアなどから保護する「Sophos EndUser Protection」のほか、ファイルサーバやストレージサーバを保護する「Sophos Srever Protection」、ファイアウォールやVPNなど複数のネットワークセキュリティ機能を統合した「Sophos UTM」といったセキュリティ製品を企業向けに展開してきた。いずれも、基本的にオンプレミスで導入、運用するものだ。

英ソフォスのシニアセキュリティアドバイザー、チェスター・ウィズニウスキー氏

 英ソフォスのシニアセキュリティアドバイザー、チェスター・ウィズニウスキー氏は、近年、Webの改ざんや巧妙にカスタマイズされた標的型攻撃が増加していることを踏まえ「セキュリティがシンプルであることが非常に重要だ」と述べた。

 Sophos Cloudは、こうした考え方の下で提供されるクラウド型のソリューションだ。クラウド経由でセキュリティ機能を提供するため導入、運用の負荷が少なく、複数の拠点に対して一元的なセキュリティ管理を実現できること、インターネットにさえつながっていれば場所を問わずに保護できることなどが特徴だ。

 第1弾であるSophos Cloud Endpointでは、アンチマルウェアやホストベースのIPS、デバイスコントロール、Webフィルタリング機能などを備えたSophos EndUser Protectionをクラウド経由で一元管理できる。デバイス単位ではなく、ユーザー単位で、社内や外出時、あるいは自宅にいようとも同一のセキュリティポリシーを適用し、状況をレポートとして把握可能だ。今後、Active Directoryの統合による管理性向上やWebマネジメントの強化、管理画面のローカライズ(日本語化)などを図る計画という。Sophos Cloud Endpointの価格は、1年間100ユーザーの場合で1ユーザー当たり2665円。30日間無償で利用可能な評価版も用意する。

 Sophos Cloud自体も機能を拡張していく。具体的には、エンドポイント向けのセキュリティだけでなく、ファイアウォールやIPS、Webフィルタリングといったネットワークセキュリティやサーバ保護、モバイル向けセキュリティ機能も、コンポーネントの形で追加し、統合的に管理できるようにする計画だ。

 「企業が運用している複数のセキュリティコンポーネントを、クラウドによって1つのシンプルな管理ツールで運用し、可視化する。さらに、ビッグデータを活用することで新しい脅威の傾向を把握し、速やかに製品に反映して脅威に対抗できるようにしていく」(ウィズニウスキー氏)。

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