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» 2013年12月06日 15時07分 UPDATE

ブロードコム、ARMコアによるNFV推進について国内で説明

ブロードコム・ジャパンは12月5日、米ブロードコムが10月に発表したARMコアを活用する新アーキテクチャについて、国内で説明した。NFVをはじめとするネットワーク製品での事業の広がりを狙う。

[三木 泉,@IT]

 ブロードコム・ジャパンは12月5日、米ブロードコムが10月に発表したARMコアを活用する新アーキテクチャについて、国内で説明した。汎用マルチコアプロセッサの処理能力と通信プロセッサの機能を兼ね備えたSoCとして提供、NFVやレイヤ4〜7など、ネットワーク製品での事業の広がりを狙う。

 64ビットマルチコアプロセッサARMv8-Aのライセンス供与を受けて提供するブロードコムのSoCでは、同社が買収したNetLogic Microsystems時代からの顧客であるシスコやHuaweiなどの新たなニーズに対応することが大きな目的となっている。新たなニーズとは、サービスプロバイダ向け通信機器における、NFV(Network Function Virtualization)への取り組みだ。

 NFVの目的はソフトウェアとハードウェアの分離。サービスプロバイダ向け通信機器上では、さまざまなネットワーク機能が、その機器でしか動かないアプリケーションとして実装されている。こうした機能の一部を汎用プロセッサで動くようにし、通信機器とは切り離すことで、サービスプロバイダにとっての購入コスト、運用コストを引き下げることができ、通信機器と機能のライフサイクルを分離することもできる。サービスニーズに応じた機能ごとのスケールアップ、スケールダウンもやりやすくなる。

im_ait_broadcomarm01.jpg 米ブロードコムのプロセッサ&ワイヤレスインフラストラクチャグループ シニアディレクターであるクリス・オライリー氏

 つまり、サービス機能を、汎用プロセッサで稼働するソフトウェアとして「外出し」するというのがNFVの基本的な考え方だ。その汎用プロセッサとして、ブロードコムはARMを推進する。ブロードコムはARMと協力し、「オープンかつ標準化されたNFVソフトウェア環境の定義と開発」を進めるという。また、NFVに関する活動を行っているETSI(European Telecommunications Standards Institute)のメンバーとして、業界標準の策定に取り組んでいるという。

 ブロードコムは現在、MIPSコアを搭載した通信プロセッサ「XLP 900シリーズ」を提供している。米ブロードコムのプロセッサ&ワイヤレスインフラストラクチャグループ シニアディレクターであるクリス・オライリー(Chris O’Reilly)氏はMIPSをやめるわけではないと話している。だが、NFVでインテルのXeonに対抗するためには、大きなエコシステムを持った汎用プロセッサが必要になる。XLP II向けに設計されたソフトウェアは、ARMv8-Aアーキテクチャに容易に移行できるようになるという。

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