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» 2014年01月17日 18時00分 UPDATE

特集:DevOpsで変わる情シスの未来(番外編):仁王像も短期間で作り上げた、日本のものづくり本来の力とは

DevOpsやアジャイルの核となる概念は、決して新しいものではない。日本の優れたものづくり組織が、半ば本能的に持ち合わせてきた力でもある。

[編集部,@IT]

仏師たちの取り組みにも通じるDevOps

ALT ●著者:三宅秀道●東洋経済新報社●ISBN-10: 4492522050●ISBN-13:978-4492522059●発売日:2012/10/12

 「戦争直後の浜松で、町工場の名物親父社長が、闇市に買い出しに行く奥さんのために、旧軍の遺した通信機用のエンジンを自転車につけてあげた」。「この奥さんが本田さちさんで、ご主人が宗一郎さんです」。「この話の面白さは、『バタバタ』と呼ばれたこの原動機付き自転車の最初のモデルが」、湯たんぽの燃料タンクなど「既存の技術の寄せ集めと転用であって、さほどの技術革新というほどのことではないということです。しかしこれがユニークなのは、『女性でも扱える小型人工動力輸送機関』として、日本の家庭生活を変革するインパクトを持ち、それがちょうど当時の日本社会が望んでいた新しいライフスタイルだったということです。つまり、文化の新開発、革新だったのです。新しい市場をつくるのには、まずこうした新しい文化、生活習慣、ライフスタイルの登場が必要なのです」――

 本書「新しい市場の作り方」は経営学の研究者として、1000社を超える中小ベンチャー企業の製品開発事例を調査してきた著者が、日本企業の製品・サービス開発の在り方に問題提起した作品だ。

 近年、日本企業は「独創的な商品を作れなくなった」と評されることが増えた他、「名門といわれる自動車メーカーや家電化メーカーが大赤字を出した」といったニュースも聞かれるようになった。これらに対して「日本製品の高機能志向が急拡大した途上国の需要にうまくマッチしなかった」「急激な円高の影響」などの外的要因が理由として解説される例が多い。だが著者は、それだけでは「説明できない」と指摘する。

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