連載
» 2014年01月24日 00時00分 UPDATE

Tech TIPS:スタートメニューやスタートアップなどの特殊フォルダーの場所を素早く開く

スタートメニューやスタートアップ、送るメニューなどの特殊なフォルダーはOSや環境、ユーザーごとに異なる場所に保存されている。メニュー項目をカスタマイズしたいような場合には、その場所をエクスプローラーで開いて操作すればよい。どのWindows OSでも同じ手順でこれらの特殊フォルダーの場所を簡単に開くには、「shell:startup」のようなシェルのショートカット表記を使うとよい。

[打越浩幸,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2


解説

 Windows OSで「スタート」メニューや「スタートアップ」「送る」メニュー、「最近使った項目」などの内容をカスタマイズ(追加・変更・削除など)したい場合は、エクスプローラーでこれらのメニューに該当する特別なフォルダーを開いて、新しい項目を追加・登録したり、既存の項目を削除・変更するのが簡単である。これらの特殊なフォルダーは、ユーザーのプロファイルフォルダーやシステム内の特定のフォルダーの中に用意されている。だが、Windows OSの種類(Windows XPかWindows 7か、など)によって場所が異なっており、固定的なパスが割り当てられているわけではない。

 これらの特殊フォルダーの場所をエクスプローラーで素早く開いたり、カスタマイズするにはいくつか方法があり、本Windows TIPSでも今まで次のような方法を紹介している。

 だがWindows 8/Windows Server 2012以降では、デスクトップ画面から[スタート]メニューが廃止されたことにより、[スタート]メニューを右クリックしてプロファイルフォルダーを素早く見つけるという手法が使えなくなってしまった。

スタートメニューから特定のフォルダーを見つける スタートメニューから特定のフォルダーを見つける
スタートメニューやスタートアップなどの特殊フォルダーの場所を簡単に開くには、次の手順で[スタート]メニューからたどると比較的簡単である。だがWindows 8/Windows Server 2012以降のWindows OSでは[スタート]メニューがなくなったので、この方法は使えない。
  (1)[スタート]ボタンをクリックしてメニューを表示させ、[すべてのプログラム]という項目を右クリックする。
  (2)この[開く]を選択すると、ユーザーごとの固有の「スタート メニュー」フォルダーが開かれる。そこから特殊フォルダーを探すことが可能だ。
  (3)こちらの[開く]を選択すると、全ユーザー共通の「スタート メニュー」フォルダーが開かれる。ユーザーのスタートメニューには、(2)(3)の両方を合成したものが表示されている。

 そのためWindows 8/Windows Server 2012以降のWindows OSで特殊なフォルダーを開くには、エクスプローラーで「shell:startup」のようなコマンドを実行するのが一番簡単といえる。本TIPSでは、特殊フォルダーを開くために利用できるシェルのショートカット表記についてまとめておく。

操作方法

 Windows OSで「スタート」メニューや「スタートアップ」などの特定のフォルダーを素早く開くには、[ファイル名を指定して実行]メニュー([Windows]+[R]キーでも呼び出し可能)や検索文字列の入力欄(例えば検索チャームの入力欄)、エクスプローラーのアドレスバーなどで、「shell:startup」のような表記の文字列を指定する。

ファイル名を指定して特殊フォルダーを開く ファイル名を指定して特殊フォルダーを開く
「ファイル名を指定して実行」や検索文字列の入力欄、エクスプローラーのアドレスバーなどで「shell:」というショートカット表記を入力すると、該当するフォルダーがエクスプローラーで開かれる。
  (1)特殊フォルダーを指す文字列を指定すると、特定のフォルダーを素早くオープンできる。

 コマンドプロンプト上から実行する場合は、先頭に「start」か「explorer」を付けて、「start shell:startup」のように実行する。ただし「shell:Common Startup」のように、途中に空白文字が含まれている場合は「start 」ではなく「explorer 」が使える(「explorer shell:Common Startup」のようにする)。

コマンドプロンプトからのオープン コマンドプロンプトからのオープン
コマンドプロンプトから特定のフォルダーをエクスプローラーで開く場合は、先頭に「start」か「explorer」を指定して実行する。ただしこれはエクスプローラーの機能なので、コマンドプロンプト上で、該当するパスへ直接cdコマンドで移動するといったことはできない。必要なら、エクスプローラーで該当するフォルダーを開き、アドレスバーからパス文字列をコピーして、コマンドプロンプトに貼り付ければよいだろう。
  (1)shell:」は実行可能なコマンドではないので、そのままでは実行できない。
  (2)先頭に「start」を付けて実行すること。
  (3)途中に空白文字が含まれているとエラーとなる。
  (4)その場合はstartの直後に空文字列を1つ置き、さらに「shell:」を引用符で囲むとよい。最初の空文字列は実行するコマンドのタイトルを決めるためのもの。【この項 2014/01/30 追加】
  (5)途中に空白文字が含まれている場合は、「start 」ではなく「explorer 」としてもよい。

 「shell:〜」という形式で利用可能な表記としては、次のようなものがある(全部小文字で指定してもよい。空白文字の有無に注意。「shell:」の直後に空白文字を入れてはいけない)。「スタート」や「スタートアップ」メニューに対応するフォルダーのように、個人ユーザー向けと全ユーザー向け(デフォルト設定用プロファイル)の2つのフォルダーがある場合は、「shell:Startup」と「shell:Common Startup」のように、「Common」という文字列を付けて使い分ける。

shell:表記 フォルダー
■メニュー関連の項目
shell:Start Menu 現在のユーザーの[スタート メニュー]フォルダー
shell:Common Start Menu 全ユーザー共通の[スタート メニュー]フォルダー
shell:Programs 現在のユーザーの[スタート]−[プログラム]フォルダー
shell:Common Programs 全ユーザー共通の[スタート]−[プログラム]フォルダー
shell:Startup 現在のユーザーの[スタート]−[プログラム]−[スタートアップ]フォルダー
shell:Common Startup 全ユーザー共通の[スタート]−[プログラム]−[スタートアップ]フォルダー
shell:Administrative Tools 現在のユーザーの[スタート]−[プログラム]−[管理ツール]フォルダー
shell:Common Administrative Tools 現在のユーザーの[スタート]−[プログラム]−[管理ツール]フォルダー
■ユーザーフォルダー関連の項目
shell:UserProfiles ユーザーフォルダーのルート(C:\Users)
shell:Profile 各ユーザーのプロファイルフォルダーのルート(C:\Users\〜)
shell:UsersFilesFolder 各ユーザーのプロファイルフォルダーのルート(C:\Users\〜)
shell:Desktop 「デスクトップ」フォルダー
shell:SendTo エクスプローラーの「送る」メニュー
shell:Recent 「最近使った項目」の一覧フォルダー
shell:Games 「ゲーム」フォルダー(クライアントOSのみ)
shell:MyComputerFolder 「コンピューター」「PC」フォルダー
shell:RecycleBinFolder 「ごみ箱」フォルダー
shell:HomeGroupFolder 「ホームグループ」フォルダー
shell:NetworkPlacesFolder 「ネットワーク」フォルダー
shell:Searches 「検索」フォルダー
shell:SearchHomeFolder 「検索結果」フォルダー
shell:Personal 現在のユーザーの「ドキュメント」「マイ ドキュメント」フォルダー
shell:My Pictures 現在のユーザーの「ピクチャ」「マイ ピクチャ」フォルダー
shell:My Music 現在のユーザーの「ミュージック」「マイ ミュージック」フォルダー
shell:My Video 現在のユーザーの「ビデオ」「マイ ビデオ」フォルダー
shell:Contacts 現在のユーザーの「アドレス帳」フォルダー
shell:Downloads 現在のユーザーの「ダウンロード」フォルダー
shell:Favorites 現在のユーザーの「お気に入り」フォルダー
shell:Cookies 現在のユーザーのWebブラウザーのCookieフォルダー
shell:History 現在のユーザーのWebブラウザーの履歴フォルダー
shell:Cache 現在のユーザーのWebブラウザーの一時ファイルフォルダー
shell:Links 現在のユーザーの「リンク」フォルダー
shell:Templates 現在のユーザーのテンプレートフォルダー
shell:Common Templates 全ユーザー共通のテンプレートフォルダー
shell:CD Burning 現在のユーザーのCD/DVDの一時書き込み用フォルダー
shell:NetHood 現在のユーザーのネットワークショートカットフォルダー
shell:PrintHood 現在のユーザーのプリンターショートカットフォルダー
shell:Quick Launch 現在のユーザーのクイック起動フォルダー
■パブリックフォルダー関連の項目
shell:Public 「パブリック」フォルダー
shell:Common Documents 「パブリックのドキュメント」フォルダー
shell:Common Desktop 「パブリック」のデスクトップフォルダー
shell:CommonPictures 「パブリックのピクチャ」フォルダー
shell:CommonMusic 「パブリックのミュージック」フォルダー
shell:CommonVideo 「パブリックのビデオ」フォルダー
shell:CommonDownloads 「パブリックのダウンロード」フォルダー
shell:SamplePictures 「パブリックのピクチャ\サンプル ピクチャ」フォルダー(Windows 7のみ)
shell:SampleMusic 「パブリックのミュージック\サンプル ミュージック」フォルダー(Windows 7のみ)
shell:SampleVideos 「パブリックのビデオ\サンプル ビデオ」フォルダー(Windows 7のみ)
■ライブラリフォルダー関連の項目
shell:Libraries 「ライブラリ」フォルダー
shell:UsersLibrariesFolder 「ライブラリ」フォルダー
shell:DocumentsLibrary 「ライブラリ\ドキュメント」フォルダー
shell:MusicLibrary 「ライブラリ\ミュージック」フォルダー
shell:PicturesLibrary 「ライブラリ\ピクチャ」フォルダー
shell:VideosLibrary 「ライブラリ\ビデオ」フォルダー
■システム関連の項目
shell:ControlPanelFolder 「コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目」フォルダー
shell:PrintersFolder コントロールパネルの「プリンター」フォルダー
shell:ConnectionsFolder コントロールパネルの「ネットワーク接続」フォルダー
shell:SyncCenterFolder コントロールパネルの「同期センター」フォルダー
shell:Windows Windowsのシステムフォルダー(デフォルトはC:\Windows)
shell:Fonts Windowsのフォントフォルダー(デフォルトはC:\Windows\Fonts)
shell:System WindowsのSystem32フォルダー(デフォルトはC:\Windows\System32)
shell:InternetFolder Internet Explorerの起動
特別なフォルダーを開くためのshell:表記(主要なもの)
【2014/01/30 追記】「shell:SendTo」「shell:Recent」を追加。

 特殊フォルダーを開いたら、あとはファイルやショートカット、フォルダーを追加・登録したり、上書き・変更・削除したりすればよい。

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