久方ぶりのアップデート、「SpamAssassin」の新版公開Redisを活用したベイズフィルタなどをサポート

Apache Software Foundation(ASF)はスパム対策ソフトウェアのメジャーアップデートとなる「Apache SpamAssassin 3.4.0」を2月11日にリリースした。

» 2014年02月17日 19時32分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 Apache Software Foundation(ASF)はスパム対策ソフトウェアのメジャーアップデートとなる「Apache SpamAssassin 3.4.0」を2月11日にリリースした。2011年6月に公開された3.3.2以来のアップデートとなる。IPv6のネイティブサポート、DNS Blocklist技術の向上、Redisバックエンドを使ったベイズフィルタリングのサポートといった新機能が加わった他、多数のバグを修正している。

 SpamAssassinはメールをフィルタリングしてスパムを検出できるオープンソースのプログラム。モジュール式のアーキテクチャを採用し、他の技術と組み合わせて使用できる。

 ベイズデータベースは、既存のバックエンドに加えて、Redisサーバー上でのサポートが加わった。ローカルでの運用もネットワーク経由でのアクセスも可能で、SpamAssassinを実行している複数のホストから同時にデータベースを使用できる。

 IPv6のサポートでは、ルールファイルの自動更新プログラム「sa-update」とそのインフラが、IPv4でもIPv6でも利用可能になった。IPv6オンリーのホストにも対応する。

 リリースに当たってはPerl 5.18.2のほか、「好奇心から」ARM6搭載のRaspberry Piでもテストを行い、i7-960 CPUに比べると20倍低速だったものの、合格だったという。また、IPv6オンリーのホストを含む多数のプロダクションレベル環境でテストして、高い安定性を確認したとしている。

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