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» 2014年02月24日 10時00分 UPDATE

「いつでも、どこでも、どんなデバイスからでも」がより身近に:多様化するワークスタイルは“クラウド版のRDS”が強力に支援

Server-based Computing(SBC)の時代に登場したターミナルサービスの最終進化形が、Windows Server 2008 R2以降に搭載されている「リモートデスクトップサービス」(RDS)。このRDSをWindows AzureのIaaSに載せたのが「RDS on Azure」だ。クラウドサービスなので運用管理は容易で、ネットワークの能力と機能も強力。iOSやAndroid端末でも業務アプリケーションを利用できる。

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導入ハードルが大幅に緩和されたクラウドのRDS

 リモートデスクトップサービス(RDS)は、Windows Server上で動作するWindowsデスクトップをWindows PC/モバイルデバイス/シンクライアント端末などの複数のクライアントで共同利用するサービスである。

 クライアントからの接続要求はRD(Remote Desktop)セッションホストが受け付け、RD接続ブローカーがデスクトップのセッションとプールを管理する。クライアント側でユーザーが行った操作は、キーボード/マウスの入力データとしてサーバーに送信され、サーバー側で実行されているWindowsデスクトップ画面のビットマップデータがクライアントに戻される(図1)。

図1 図1 RDS on Azureの典型的な構成。Windows Azure側で稼働するリモートデスクトップサービス(RDS)を多様なクライアントがインターネット経由で利用。バックエンドもクラウド化できる

 このRDS用のサーバー群をオンプレミスのサーバーではなく、Windows AzureのIaaS(Infrastructure as a Service)上に配置するのが「RDS on Azure」と呼ばれるソリューションだ。以前はサービスプロバイダー向けライセンス「Services Provider License Agreement」(SPLA)のユーザーのみの特典だったが、2014年1月からはRDSのクライアントアクセスライセンス(CAL)を持つ一般ユーザーへと対象者が拡大され、契約面でのハードルは低くなった。

 マイクロソフトがRDS on Azureの普及に努めている背景には、ワークスタイルの多様化が急速に進行中との現状認識がある。

 「在宅勤務制度や私物スマートフォン/タブレットの業務使用(BYOD:Bring Your Own Device)を進める企業が増えたことにより、PCを含むさまざまなモバイルデバイスから企業システムを利用する必要性が高まっています」と指摘するのは、日本マイクロソフトの渋谷青巨氏。

 結果、従来は企業内でクライアントの端末仕様の統一に使われることが多かったRDSが、クラウドとインターネット経由で企業システムを使うために活用されるケースが増えているのだという。

強みはクラウドならではの柔軟さと低コスト

ALT 日本マイクロソフト株式会社 ビジネスプラットフォーム統括本部 インキュベーションセールス部 テクノロジースペシャリスト 渋谷青巨 氏

 Windows AzureのIaaS上で動作することを除けば、RDS on AzureはこれまでのRDSとまったく同じ。システム構築方法もオンプレミスのRDSと同様だ。「異なる点は、Windows Azureの導入と設定を済ませておくことだけです。なにか新しいものを覚える必要はなく、従来からのスキルセットと構築ノウハウがそのまま使えます」と、渋谷氏。マイクロソフトの技術資料や市販の参考書を見ながらWindows AzureのIaaS上にRDS環境を構築すれば、すぐにでも使い始めることができるという。

 利用するエンドユーザーにとっても、クライアントに表示される画面の内容とその使い方はオンプレミス版のRDSとまったく変わらない。RDSを使ったことがある人なら、特別なトレーニングを受けなくてもすぐに業務でフル活用できる。

 一方、システム運用管理に関しては、クラウドサービスならではの利点がダイレクトに効いてくる。モノとしてのサーバーを購入して社内に設置する必要はなく、CPU数やメモリ容量などのシステム構成は利用状況に応じて柔軟に変更することが可能。Windows Azureにはプロビジョニングの自動化機能が備わっているので、最初はミニマム構成でスタートし、利用対象部門の拡大や従業員数の増加に応じて段階的に拡張していくことも容易だ。

 その結果、多くの場合、RDS on Azureを利用するための費用はオンプレミス構成に比べて劇的に少なくなる。「10人から20人程度のユーザーを想定したミニマム構成の場合、月あたりの利用料金は4万円程度(*)になります」(渋谷氏)。社内でだれも使わない時は、仮想マシンを停止させておけばストレージ以外の費用は発生しない。

(*)RDSのCALの費用は別途必要

 ソフトウェアの選択肢が豊富であることも、Windows Azureならではのメリットになる。ベースのWindows Serverとしては、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2から選択できる。機能と性能を重視すれば最新のWindows Server 2012 R2を選ぶのがベストだが、業務アプリケーション側に制約がある場合はそれ以前のバージョンもセレクトできる。サーバー構成を柔軟に変えられるのと同様、Windows Serverのバージョンも変更することができる。

 アプリケーションサーバーやデータベース(DB)サーバーなどのバックエンドシステムについては、オンプレミスサーバーで稼働しているものを使い続けてもよいし、クライアントと併せてWindows Azureに移行することもできる。

 「Windows Azureが提供するIaaSは、SQL ServerやSharePoint Serverなどの自社製品だけでなく、Oracle Databaseなどの他社製ミドルウェアもサポートしています」と、渋谷氏。OSにはLinuxも選択できるから、載せ替えできるバックエンドシステムはWindows Serverベースのものに限定されないことも強みになっている。

国内DC開設でネットワークもより強力に

 さらに、世界最大級のクラウドサービス上で稼働するRDS on Azureは、ネットワークの能力と機能も充実している。

 「Windows Azureのネットワークはきわめて信頼性が高く、企業間のB2B(Business to Business)接続でも、対一般消費者のB2C(Business to Consumer)接続でもすぐれた実績を上げています。従来は国外との接続だけでしたが、今年前半に東日本と西日本の2か所に日本国内のデータセンターがオープンします。より低レイテンシーで接続できるようになるため、RDSも社内で接続するのと遜色ない操作感になります。」(渋谷氏)

 また、インターネット経由で接続できるデバイスの種類も多い。クライアント側の端末として使えるのは、Windows PC/Windowsタブレットのほか、Windows RTタブレット(Surface/Surface 2)、Mac、iOS端末(iPod/iPhone/iPad)、Android端末など(図2)。モバイルアプリケーション管理/モバイルデバイス管理ツールを組み込んでおけば、BYODを導入しても安心だ。

図2 図2 iOS端末からRDS on Azureを利用したところ。RDS on AzureはWindows PC/Windowsタブレットだけでなく、iOS/Android端末からも利用できるので、BYODや在宅勤務でも活躍する

 このほか、RDS on Azureに含まれる「Microsoft RemoteApp」を利用すると、異デバイス/異バージョン間のアプリケーション相互運用性も確保できる(図3)。

 「よく知られているように、対応するCPUの種類が異なるという理由から、Windows RTではx86/x64アプリケーションを稼働させることができません。しかし、RDS on Azureに含まれるMicrosoft RemoteAppを利用してアプリケーションウィンドウの内容だけをクライアント側に転送すれば、Surface/Surface 2でもx86/x64アプリケーションに対する操作が可能になります。軽量でバッテリ持続時間の長い、Surface/Surface 2をモバイル運用でフルに活用していただけます」(渋谷氏)

図3 図3 RDS on Azureに含まれる「Microsoft RemoteApp」を利用して、アプリケーションウィンドウの内容だけを転送すれば、Surface/Surface 2でもx86/x64アプリの操作が可能になる

 「システム運用管理の工数を抑えるには、クライアントに配布するソフトウェアのバージョンを統一することが効果的です。ただし、Internet Explorer(IE)を最新のバージョンにアップグレードすると、既存のWebアプリケーションに副作用が生じることもあるでしょう。そのような場合にも役立つのが、RDS on AzureのMicrosoft RemoteAppです。クライアントにWebアプリケーションのウィンドウだけを送り込む方式ですから、それまでと同じように使い続けられます」(日本マイクロソフトの谷彩子氏)

ビジネス現場での利用が急ピッチで拡大中

ALT 日本マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 クラウドプラットフォーム製品部 エグゼクティブプロダクトマネージャー 谷彩子 氏

 「クラウド技術の進展に伴って、業務システムもインターネットへのシフトが加速しています。引き合いの傾向も明らかに変わっており、クラウドサービスの形態で利用したいという企業が増えました」

 RDS on Azureのプリセールスも担当している渋谷氏は、RDS市場の最新動向をこのように語る。

 「例えば、全国にフランチャイズや代理店網を展開している企業からは、各地の契約パートナーにも本社の業務システムを使わせる目的でRDS on Azureを採用したいというお話がありました。それぞれが個人事業主である契約パートナーにPCを支給するわけにはいかないので、端末のOSやWebブラウザの種類やバージョンがばらばらでも、業務システムを正しく実行できる基盤を必要としていました」(渋谷氏)

 また、大規模災害やパンデミックを想定した事業継続計画(BCP)の一環としてRDP on Azureを選択する企業も増えているという。

 「RDP on Azureの実体はIaaS上の仮想マシンですから、その内容を仮想ディスクに保存しておけば、必要となった時に復元してすぐに処理を再開できます。実際にはバックエンド側も動いていないと業務は再開できませんから、災害対策用サイトを丸ごとWindows Azure上に構築するような提案をすることもあります」(渋谷氏)

 このほか、クレジットカードの情報保護に関する国際セキュリティ基準「PCI DSS」の認定をWindows Azureが取得したこともあって、小売業からの引き合いも急増中とのことだ。普通のCALで利用できるようになったばかりではあるものの、先行着手した案件を含めると、すでにかなりの導入プロジェクトが進行中であると渋谷氏は明かす。

 「オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドをシームレスにつなぐことによって業務システムを自由に移せるようにする、というのがマイクロソフトのクラウドOSビジョンです。リモート化したデスクトップをWindows Azureに載せるRDS on Azure以外にも、Web認証基盤の『ADFS on Azure』や情報共有基盤の『SharePoint on Azure』といった即戦力のクラウドソリューションもぜひ活用していただきたいです」(谷氏)

 「今回はWindows標準機能のリモートデスクトップをご紹介しましたが、Citrix社との提携によりXen Desktop 7もWindows Azureに正式対応していますので、そちらもご検討いただけます。ご利用者のニーズに合わせてリモートデスクトップの基盤さえも選択いただけるのも自由度の高いWindows AzureのIaaSのメリットといえます」(渋谷氏)

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年3月23日

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