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» 2014年05月13日 18時00分 UPDATE

アナウンサー×2年目社員 目指せ! ライトニングトークの星(1):エンジニアにも必要なプレゼンテーションスキル (1/2)

ライトニングトーク(LT)で発表したいけれど、大勢の前で話すのは緊張する。そんなLT初心者に、フリーアナウンサーでキャリアカウンセラーでもある山崎美和さんが、発声方法から文章の組み立て方まで、にこやかに解説します。これを読めば、あなたもLTの星! ※オリジナル動画付き!

[山崎美和、赤井 誠,@IT]
アナウンサー×2年目社員 目指せ! ライトニングトークの星

 初めまして、キャリアカウンセラーの山崎美和です。

 私はフリーアナウンサーとして18年間、テレビやラジオ、イベントおよび式典の司会に携わってきました。マスコミの仕事は毎日が刺激的で充実していましたが、もっと深く他者と関わる仕事に就きたいと考え、キャリアカウンセラーの資格を取得し、6000人以上の方々のキャリアカウンセリングを行ってきました。

 これらの経験から、コミュニケーション能力とカウンセリングスキルを生かした独自のアプローチ、「声のチカラで自信を付けるCareerVoice(キャリアヴォイス)」を提唱し、企業や大学などで活動しています。この数年は、特にIT企業で働かれている皆さんを支援する機会が増えています。

「プレゼンテーション」って何?

 エンジニアの皆さんに「プレゼンテーションする機会がありますか?」と聞くと、「いえ。プログラマーなので、画面に向かっているだけです」「マーケティングや営業の仕事ではないので、それほど機会はありません」といった答えをいただきます。プレゼンテーションは自分にはあまり関係が無いことだと感じている人も多いかもしれません。

 しかし、プレゼンテーションを「自分の考えや普段やっていることを、人前で話すこと」と言い換えると、いかがでしょうか?

 「就職活動のときの面接だ」「歓迎会で自己紹介したことがあるなあ」と思い当たるのではないでしょうか。また、「メンバーにプロジェクトの進ちょくを報告したり、仕様について話し合ったりしているな」と業務で行っていることを思い出す人もいるかもしれません。実はこういった発表も全て、プレゼンテーションの一種です。

 つまりプレゼンテーションとは、マーケティングや営業だけが実施するものではなく、あらゆる人が行うことなのです。

ライトニングトークの星を目指して!

 最近のプレゼンテーションは、プロジェクターやPowerPointなどのソフトを利用して視覚にも訴えて実施することがほとんどです。この視覚に訴える方法は非常にインパクトがあるため、プレゼンテーションのノウハウを紹介する書籍の内容は、「かっこいいPowerPointの作り方」などが紹介されることが多いのです。しかし、プレゼン資料さえちゃんと作れば良いのでしょうか。いえ、どんなに格好いい視覚資料があっても、実施する人が不安そうに話をしたら、そのプレゼンテーションには説得力がありません。

 先日、キャリア支援のお手伝いで参加したオープンソースカンファレンスで、IT系イベントでは定番の「ライトニングトーク(LT)」が行われていました。私は、登壇者の皆さんが自信を持って、自分が伝えたいことを話している姿に感銘を受けました。

 でも、もしかしたら、プレゼンテーションの経験が無かったり、人前で話すことに苦手意識を持っている方もいるのではないか。だったら、私にできることはないだろうか。そう考えて、自信を持ってプレゼンテーションする方法を紹介し、ライトニングトークにデビューすることを目標に設定して、記事を書こうと思い立ったのです。

 本連載では、若手のビジネスパーソンに登場してもらい、ヴォイストレーニングからライトニングトークデビューまでを、皆さんと共に学んでいきます。文章だけでなく、ポイントとなる動画も同時に掲載しますので、併せて見ていただくと、より深く理解できるでしょう。

ファーストステップ:カウンセリングで現在の課題と今後の目標を明確にする

 ご登場いただくのは、アイティメディアに新卒入社して2年目の中尾さんです。大人しそうな雰囲気ですが、休日は趣味の写真撮影をしたり、テニスやジョギングで汗を流したり、活発な一面もお持ちです。編集者から突然、動画出演を指名されて少し戸惑い気味の中尾さんに、現在の課題と今後の目標を聞いていきましょう。

山崎 まずは、今の気持ちを聞かせてください。

中尾 プレゼンテーションは、自分の持っていないスキルだと思いました。しゃべることは好きですが、緊張して、たまに言葉が出てこないことがあるので、そこを改善できたらと思います。

山崎 これまでに、人前で話したり、プレゼンテーションをしたりした経験はありますか?

中尾 どちらかというと少なかったですね。昔から、前に出るよりは裏方として陰で支える方が自分には合っていると思っていました。社会人になったことですし、できるだけ、プレゼンテーションの経験も積んでいきたいと思います。

山崎 人前で話すときに、「ここが不安」とか「自信が無いな」というところはありますか?

中尾 緊張すると声が出てこない。以前、緊張して話せなくなった経験があるので、また同じ状況になるのではないかと、少し心配になります。

山崎 心配を解消するために心掛けていることはありますか?

中尾 準備をしてしゃべるようにしています。

山崎 準備というのは?

中尾 話す構成を予習して、重要なところは何回も繰り返すとか、そういう練習です。

山崎 普段から心掛けていらっしゃるのですね。

中尾 はい。「本当はこんなことを話したい」と思っていても、そこにたどり着けないことがあります。また、一対一ではしゃべれるのですが、大人数になると聞き役になってしまう。そんなときに、「もっと自分を表現できるようになりたいなあ」と思います。

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