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» 2014年05月22日 18時46分 UPDATE

Server & Storageイベントリポート CloudStack Day Japan 2014:転換期を迎えるサーバービジネス、重要度を増すデータプラットフォームへのIBMのアプローチ (1/2)

IBMが世界各国の顧客やパートナーを集めてITインフラやハードウェアに関しての発表を行う年次イベント「Edge」が米国で開催された。初日の講演では同社の原点回帰ともいえるメッセージが聞けた。

[渡邉利和,@IT]

 2014年5月19〜23日の5日間にわたり、IBMはインフラストラクチャをテーマとしたプライベートイベント「IBM Edge」を米国ラスベガスで開催中だ。19日午後のGeneral Sessionでは、ストレージとx86サーバーの話題を中心とした講演が行われた。本稿ではその第1日目のセッションをダイジェストで紹介する。

 IBM Edgeは、エグゼクティブ向けの“Executive Edge”、ITプロフェッショナル向けの“Technical Edge”、パートナー向けの“Winning Edge”の3つのイベントに分割されており、共通プログラムとなるGeneral Sessionと、個別に準備された多数のセッションなどで構成される大規模イベントだ。

 19日午後のGeneral Sessionでは、55カ国から4200名以上の来場者を集めたと発表された。

 General Sessionは、システムズ・アンド・テクノロジー・グループ セールス担当ゼネラル・マネージャーのステファン・レオナルド氏を司会役に、システムズ・アンド・テクノロジー・グループ シニア・バイスプレジデントのトム・ロザミリア氏、Storage and SoftwareDefined Systems部門ゼネラル・マネージャーのジェイミー・トーマス氏、x86/Pure Systems Solutions部門ゼネラル・マネージャーのアダリオ・サンチェス氏が順次登壇する形で進行した。

“インフラは重要だ”に込められたメッセージ

 まず、ステファン・レオナルド氏は同社が最近主張する「データは21世紀の天然資源となる」という言葉の意味を説明した。同氏は「石炭や鉄、原油といった天然資源の活用が可能になると、社会や産業の在り方が大きく変化し、企業のビジネスもそれに応じて変化してきた」という歴史を挙げ、「現在は“データ”がこうした歴史的な変化に匹敵する大きな変革を促しつつある」と説明した。さらに、データを活用する新しい企業活動を支えるためには“20世紀型のITインフラ”では対応できず、新たな“21世紀型のITインフラ”が必須だとした。

mhss_dsc_8029.jpg IBM システムズ・アンド・テクノロジー・グループ シニア・バイス・プレジデント トム・ロザミリア氏

 続いて登壇したトム・ロザミリア氏は、クラウドに注目が集まる一方で、逆にITインフラを軽視するかのような風潮を念頭に置いたかのような「インフラは重要だ」というメッセージを強調した。同氏は「クラウドでも、どこかに必ずインフラが存在する。ソフトウェアを実行するためにはハードウェアが必ず必要だ」というシンプルな説明でITインフラの重要性が全く変わっていないことを示した。なお、同氏はクラウドについても「デプロイメントの迅速性に優れるが、長期的な経済性では必ずしも優れているとはいえない」と指摘しており、オンプレミスとクラウドを適材適所で組み合わせていくハイブリッドの取り組みが必須だとも語っている。

新しいワークロードと新しいストレージポートフォリオ

 ストレージを担当するジェイミー・トーマス氏は、同社のストレージ事業の注力領域が「Software Defined System」「フラッシュ」「仮想化」の3分野だと紹介した上で、「顧客企業が抱える問題を新しいストレージアーキテクチャによって解決していく必要がある」とした。

 同社は静的な構造化データから過去を把握する「Systems of Record」に加え、新たなシステムとして、センサーデータ、非構造化データなど幅広いデータから将来を予知する「Systems of Engagement」が出現してきた、ということをこれまで繰り返し指摘してきた。

 ただ、Systems of EngagementはSystems of Recordに置き換わるものではなく、両者の連携を実現し、バランスを取っていく必要がある。またSystems of Engagementでは、大量データを迅速に分析する上で、さまざまな新たな要件がストレージに突きつけられることにもなる。だからこそ、そうした「両システムに対応可能な新しいストレージアーキテクチャが求められる」というわけだ。同社はこれに、「Software Defined System」「フラッシュ」「仮想化」という先の3つの注力領域で応えていくという。

mhss_dsc_8065.jpg IBM Storage and Software Defined Systems部門 ゼネラル・マネージャー ジェイミー・トーマス氏
mhss_dsc_8076.jpg ストレージ事業における3つの注力分野と、それによるイノベーションが顧客のシステムにもたらした成果
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